人は神を溺愛する

猫屋ネコ吉

文字の大きさ
上 下
39 / 85

【閑話】契約書の小さな文字にご注意下さい。

しおりを挟む
お気に入り40~ありがとうございます!感謝を込めて閑話を放出~!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

黄の王は怒っていた!

「満場に恥掛けられた慰謝料を貰い損ねたわ!!腹たつ!!黒の王め~!!」
「自業自得です。消滅されなかっただけでもラッキーって思わないと…。」
「うるさい!!どっちの味方やねん!わいの側近やろお前さんは~!」

ちなみに黄の王の側近の名は金剛こんごう。ナンバー2の売り上げを誇る黄の神族でも屈指の商人でもある。

もうひとつ説明すると天界には苗字はありません。
一族の色が苗字に当たり、個人を示すのは名前だけになります。
例えば、正式な場所で別に一族から呼ばれる場合はこう呼ばれます。
”黒の当麻”と呼ばれます。
そして、王となると名前が消滅します。
勿論生まれ変わったばかりの時は名前がありますが、王になったら名前で呼ばれる事が無くなります。
これは天界でのルールのような物です。

話しを元に戻すと…

「でも、良かったじゃないですか?今回の事で武闘大会の商業件は貰えたんだから…それが無かったら暴動起きてる。」 
「分かってる!!でも、腹たつんや!!凄い負けた感ハンパないねんもん…」
「ハンパも何も負けてんじゃん…完璧に!」
「言うな!まあ、4年後の武闘大会で、今回の分も入れて戻して貰うんや!」
「はいはい…がんばって下さい。」

そう言って金剛は、今回黒の王と締結した契約書を金庫に仕舞う為に契約書を手箱に入れようとして、ふと契約書を見た。

「ん?…これ字じゃないか?」
「何や?」
「契約書!罫線だと思ってたけど、これ凄く小さい字だぜ!」
「へっ!?何やと!!!」
「罫線やろ?これ…字!!虫眼鏡!虫眼鏡持って来い!!」
「はいはい…拡大鏡持って来た。」
「…………やってくれた。やってくれたな!黒の王~!!!!!」
「…なになに、本日より闘技場で行ったイベントでの興行と、これより先行う闘技場での黄の神族が稼いだ金額の30%を黒の神族にリベートとして支払う事と致します。」
「キィーーーーーーーーーーッ!!!」
「ああ~やられたな…。さすが、黒の王!我が王の1番嫌がる所分かってるわ~。」

契約の神作成の契約書故に違約した場合最悪どんな罰があるか分からない。
ワナワナ震える黄の王と爆笑したいのを震えながら我慢している金剛の元にノックする音がした。

「…ど…ど…ぞ……。」
「失礼しま~す。黒の当麻様が集金に来られました!」
「!!!!!」

契約書の小さい字には十分に注意致しましょう!ってお話しでした。

しおりを挟む

処理中です...