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学校
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あれから数週間が経った今、僕はとうとう学校に行くことになった。
「ラキくん。さぁ、行こうか」
「はい」
今日はエドワード学園の入学式。兄さんたちは学年が上がって、新しい生活がはじまる。
みんなの世界でいう、中高一貫みたいなものだから、1番上のレイヤ兄さんとも学校に通える。
…えへへ、嬉しい。
「ラキくーん。ついたよー」
沢山の人が飛び交う中で輝く建物があった。
沢山の人々はそこへ入っていく。
「…わぁ……」
驚きすぎて口がふさがらない。
「ラキー。行くぞー」
「は、はい」
僕らもその中に入っていく。
とは言っても僕は新入生なので、兄さん達とは別々になってしまう。
「に、兄さん…僕1人で大丈夫でしょうか……」
素直に不安を打ち明ける。
こんなキラキラした場所に自分みたいな忌み子がいていい場所なのか…。
元々ひねくれている性格がもっとひねくれる。
「1人が怖いなら早く友達を作らないとね?」
「…それも…不安です」
「そっか…。でもラキくんは、大丈夫。僕が保証するよ」
理屈なんてないくせに。
だけど、凄く安心してしまう。
大丈夫。僕なら大丈夫だと。
「レイヤ兄さん…行ってきます」
「うん。行ってらっしゃい」
チュッ
いつもはただいまとおかえりしかしないけど、今は甘えたのちゅー。
「ラキ、怖いか?」
ユウヤ兄さんに声をかけられる。
「正直…怖いです。…でも、両親のが怖かったから…大丈夫…です」
ちゅー
「ラキ、お前は強いよ。だから、大丈夫だ!」
「えへ、ありがとうございます」
「ラキー!」
「ラ、ラキくん」
「ミツキ兄さん、ユヅキ兄さん」
「「ぎゅー!!」」
「ラキなら大丈夫!ユヅキでも大丈夫だった!」
「ラキくんなら大丈夫ですよ。怖いなら…ね?」
チュッ
「「これで大丈夫」」
「ラキくん」
「はい」
「おまじないだよ」
そういって唱えた呪文が僕の心の中に沁みる。
不思議と怖くなくなっていく。
「ありがとうございます。マヒル兄さん」
「気張ってこいな!」
チュッ!
『あの子今、霧雨一家とキスしてなかった?』
『どういう関係なのかしら』
『霧雨一家の方達は人気者なのよ?あんな子が独り占めしていいものじゃないぞ?』
…そうそうに崩れそうなんだが????
でも、行くって決めたし。
× × ×
ばか遅くなったぁぁあ!!!!
申し訳ございません!!
メリークリスマス🎅🎁💕😆(大遅刻)
次回 ラキにお友達ができる? の巻((
「ラキくん。さぁ、行こうか」
「はい」
今日はエドワード学園の入学式。兄さんたちは学年が上がって、新しい生活がはじまる。
みんなの世界でいう、中高一貫みたいなものだから、1番上のレイヤ兄さんとも学校に通える。
…えへへ、嬉しい。
「ラキくーん。ついたよー」
沢山の人が飛び交う中で輝く建物があった。
沢山の人々はそこへ入っていく。
「…わぁ……」
驚きすぎて口がふさがらない。
「ラキー。行くぞー」
「は、はい」
僕らもその中に入っていく。
とは言っても僕は新入生なので、兄さん達とは別々になってしまう。
「に、兄さん…僕1人で大丈夫でしょうか……」
素直に不安を打ち明ける。
こんなキラキラした場所に自分みたいな忌み子がいていい場所なのか…。
元々ひねくれている性格がもっとひねくれる。
「1人が怖いなら早く友達を作らないとね?」
「…それも…不安です」
「そっか…。でもラキくんは、大丈夫。僕が保証するよ」
理屈なんてないくせに。
だけど、凄く安心してしまう。
大丈夫。僕なら大丈夫だと。
「レイヤ兄さん…行ってきます」
「うん。行ってらっしゃい」
チュッ
いつもはただいまとおかえりしかしないけど、今は甘えたのちゅー。
「ラキ、怖いか?」
ユウヤ兄さんに声をかけられる。
「正直…怖いです。…でも、両親のが怖かったから…大丈夫…です」
ちゅー
「ラキ、お前は強いよ。だから、大丈夫だ!」
「えへ、ありがとうございます」
「ラキー!」
「ラ、ラキくん」
「ミツキ兄さん、ユヅキ兄さん」
「「ぎゅー!!」」
「ラキなら大丈夫!ユヅキでも大丈夫だった!」
「ラキくんなら大丈夫ですよ。怖いなら…ね?」
チュッ
「「これで大丈夫」」
「ラキくん」
「はい」
「おまじないだよ」
そういって唱えた呪文が僕の心の中に沁みる。
不思議と怖くなくなっていく。
「ありがとうございます。マヒル兄さん」
「気張ってこいな!」
チュッ!
『あの子今、霧雨一家とキスしてなかった?』
『どういう関係なのかしら』
『霧雨一家の方達は人気者なのよ?あんな子が独り占めしていいものじゃないぞ?』
…そうそうに崩れそうなんだが????
でも、行くって決めたし。
× × ×
ばか遅くなったぁぁあ!!!!
申し訳ございません!!
メリークリスマス🎅🎁💕😆(大遅刻)
次回 ラキにお友達ができる? の巻((
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