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信じるか否か
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魔族のピッキー率いる無生物の魔物とギン達の戦いを少し離れた場所から見ていたブロッス帝国魔導騎士団長カイスは部下のトーラスとプラナにギン達に加勢し、魔族を討つことを告げるが、その案にプラナが反論をする。
「お待ちください、カイス様!お忘れになったのですか、我らは奴らに幾度となく屈辱な目にあわされてきました。今はその雪辱をはらす好機なのです」
「プラナよ、ならばお前は民間人を守る者を後ろから斬るような卑怯な真似をするというのか?」
「ですから、戦いを見届け、決着の頃合いに……」
プラナはあくまでも戦闘の決着を待ち、消耗している勝利側を討つことを告げようとしたが、次の瞬間カイスが険しい表情でプラナに言葉を放つ。
「だが、我々がこの戦いを静観すれば民間人に危険が及ぶ可能性は強まる。軍人として1人の人間として私はこの状況を見過ごすわけにはいかん!」
カイスの強い言葉にもはやプラナは黙る他なかったが、トーラスが別の事が気になり、カイスに意見を述べる。
「ですがカイス様、その行為が利敵行為ととられる恐れもあります」
「何かあれば私が全ての責を負う。お前達が心配することではない」
そう言ってカイスはすぐさま戦場に向かい、トーラス、プラナその他の将兵も続いた。
カイス達が動くとジエイがその動きを察し、ギンに告げる。
「ギン殿、更に何者かがこちらに接近しています!それも多数で!」
「何⁉奴らの仲間か⁉」
ピッキーが援軍を喜んでいる様子は見られず、それを見たブライアンはギン達に話しかける。
「どうやら違うようだぜ」
ブライアンがそう言うと、エイムが接近する方向を示す。
「皆さん!あれを見てください!」
エイムに促されギン達が目にしたのは魔導騎士団であり、馬車の中からルルーが言葉を漏らす。
「こんな時に魔導騎士団まで……」
戸惑っているのはギン達だけではなくピッキーもであった。
「あいつら……確か……」
戸惑うギン達を尻目にカイスがギン達に言葉を放つ。
「プレツのミッツ教団聖職者並びにそれに協力する者達よ、我らブロッス帝国魔導騎士団、これより貴殿らに助力いたす!」
思わぬ協力の申し出にギン達は更に戸惑うが、ギンはカイスに真意を尋ねる。
「どういうことだ?お前達が俺達に協力するなんて」
「我々は奴らの非道な行いを許せん。だから今は貴様らと協力するのが得策だと判断したまでだ」
カイスの言葉を信じられないブライアンがカイスの考えに裏があると踏み、その言葉を告げる。
「そう言って俺達を罠にはめようと考えてんじゃないだろうな。その手には乗らねえぜ」
「我々が妙な動きをしたならば後ろから討てばよい。もっとも我らがいさかいを起こせば民間人の安全は守れんだろう」
カイスの堂々とした振る舞いにブライアンは黙るが、ギン達はカイスを信じるのか?
「お待ちください、カイス様!お忘れになったのですか、我らは奴らに幾度となく屈辱な目にあわされてきました。今はその雪辱をはらす好機なのです」
「プラナよ、ならばお前は民間人を守る者を後ろから斬るような卑怯な真似をするというのか?」
「ですから、戦いを見届け、決着の頃合いに……」
プラナはあくまでも戦闘の決着を待ち、消耗している勝利側を討つことを告げようとしたが、次の瞬間カイスが険しい表情でプラナに言葉を放つ。
「だが、我々がこの戦いを静観すれば民間人に危険が及ぶ可能性は強まる。軍人として1人の人間として私はこの状況を見過ごすわけにはいかん!」
カイスの強い言葉にもはやプラナは黙る他なかったが、トーラスが別の事が気になり、カイスに意見を述べる。
「ですがカイス様、その行為が利敵行為ととられる恐れもあります」
「何かあれば私が全ての責を負う。お前達が心配することではない」
そう言ってカイスはすぐさま戦場に向かい、トーラス、プラナその他の将兵も続いた。
カイス達が動くとジエイがその動きを察し、ギンに告げる。
「ギン殿、更に何者かがこちらに接近しています!それも多数で!」
「何⁉奴らの仲間か⁉」
ピッキーが援軍を喜んでいる様子は見られず、それを見たブライアンはギン達に話しかける。
「どうやら違うようだぜ」
ブライアンがそう言うと、エイムが接近する方向を示す。
「皆さん!あれを見てください!」
エイムに促されギン達が目にしたのは魔導騎士団であり、馬車の中からルルーが言葉を漏らす。
「こんな時に魔導騎士団まで……」
戸惑っているのはギン達だけではなくピッキーもであった。
「あいつら……確か……」
戸惑うギン達を尻目にカイスがギン達に言葉を放つ。
「プレツのミッツ教団聖職者並びにそれに協力する者達よ、我らブロッス帝国魔導騎士団、これより貴殿らに助力いたす!」
思わぬ協力の申し出にギン達は更に戸惑うが、ギンはカイスに真意を尋ねる。
「どういうことだ?お前達が俺達に協力するなんて」
「我々は奴らの非道な行いを許せん。だから今は貴様らと協力するのが得策だと判断したまでだ」
カイスの言葉を信じられないブライアンがカイスの考えに裏があると踏み、その言葉を告げる。
「そう言って俺達を罠にはめようと考えてんじゃないだろうな。その手には乗らねえぜ」
「我々が妙な動きをしたならば後ろから討てばよい。もっとも我らがいさかいを起こせば民間人の安全は守れんだろう」
カイスの堂々とした振る舞いにブライアンは黙るが、ギン達はカイスを信じるのか?
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