183 / 207
再開!特使活動
しおりを挟む
ウィルがギン達と共にブロッス帝国と戦うことを志願すると、追随するように妹であるミニルも共に戦うことを志願する。それに伴い、ボガードよりミッツ教団に自身の船を貸すという提案があり、ムルカはそれを承諾し、それらの話がまとまると、司祭より2人に対し言葉が投げかけられる。
「では、ウィル殿、ミニル殿、我々はあなた方よりの協力をいただきますのでよろしくお願いします」
「あ、はい、こちらこそ」
「ご期待に沿えるよう尽力します」
ウィル、ミニルより返答を受けた司祭は、今度は一同に対しあることを告げる。
「では、皆さん、国内の魔物の脅威がひとまず去り、帝国の補給拠点を無力化したことで帝国の侵攻もしばらくはないでしょうから、反帝国同盟の特使としての活動を再開してもらいましょう」
司祭に言葉に対しルルーが言葉を返す。
「そうですね、我々の今の任務はそれですからね。それで今度はどちらの国ですか?」
「早速海路を使っての移動になりますが、プレツより南東にあるピトリ国に行ってもらいます」
「ピトリ国ですか?分かりました」
「とは言え、今日は皆さんお疲れのようですから一晩休んでからで良いでしょう」
司祭とルルーがやりとりをしていると、ボガードが一同に声をかける。
「じゃあ、俺達は先にニリに戻って船の準備をしているからゆっくり来てもらえりゃいいぜ」
ボガードが先にニリに戻ることを告げると、ルルーがボガードに話かける。
「それでしたら、我らミッツ教の者がお送りしますが」
「いや、それには及ばねえ。じゃあな」
ボガードはそう言って先行して教会をあとにし、ミニルは一同に挨拶する。
「それじゃあ失礼します。あと、これからよろしくお願いします」
ミニルがそう言って教会を出ると、ウィルはギンに声をかける。
「ギン、あんたすごかったぜ。逃げようとした俺の闘志を奮い立たせてくれるんだからな」
「俺はお前ならやってくれる、そう思ったから、ああ言ったまでだ」
「これからも頼りにしてるぜ」
「俺もだ」
ギンの言葉を受け、ウィルは教会を去っていく。
ボガード親子が去っていってから残った者達どうしで会話が始まる。
「また俺達の仲間が増えるのか、どうなっていくんだろうな?」
「船旅はあたしも初めてだし楽しみな部分もあるかな」
仲間が増えること、それは言い換えればブロッス帝国、そして魔族との戦いに対する力が集っていく意味でもある。
集いし力がより大きな力となり、それがやがて希望をもたらしていく。そう信じ、戦う決意を強める一同である。
「では、ウィル殿、ミニル殿、我々はあなた方よりの協力をいただきますのでよろしくお願いします」
「あ、はい、こちらこそ」
「ご期待に沿えるよう尽力します」
ウィル、ミニルより返答を受けた司祭は、今度は一同に対しあることを告げる。
「では、皆さん、国内の魔物の脅威がひとまず去り、帝国の補給拠点を無力化したことで帝国の侵攻もしばらくはないでしょうから、反帝国同盟の特使としての活動を再開してもらいましょう」
司祭に言葉に対しルルーが言葉を返す。
「そうですね、我々の今の任務はそれですからね。それで今度はどちらの国ですか?」
「早速海路を使っての移動になりますが、プレツより南東にあるピトリ国に行ってもらいます」
「ピトリ国ですか?分かりました」
「とは言え、今日は皆さんお疲れのようですから一晩休んでからで良いでしょう」
司祭とルルーがやりとりをしていると、ボガードが一同に声をかける。
「じゃあ、俺達は先にニリに戻って船の準備をしているからゆっくり来てもらえりゃいいぜ」
ボガードが先にニリに戻ることを告げると、ルルーがボガードに話かける。
「それでしたら、我らミッツ教の者がお送りしますが」
「いや、それには及ばねえ。じゃあな」
ボガードはそう言って先行して教会をあとにし、ミニルは一同に挨拶する。
「それじゃあ失礼します。あと、これからよろしくお願いします」
ミニルがそう言って教会を出ると、ウィルはギンに声をかける。
「ギン、あんたすごかったぜ。逃げようとした俺の闘志を奮い立たせてくれるんだからな」
「俺はお前ならやってくれる、そう思ったから、ああ言ったまでだ」
「これからも頼りにしてるぜ」
「俺もだ」
ギンの言葉を受け、ウィルは教会を去っていく。
ボガード親子が去っていってから残った者達どうしで会話が始まる。
「また俺達の仲間が増えるのか、どうなっていくんだろうな?」
「船旅はあたしも初めてだし楽しみな部分もあるかな」
仲間が増えること、それは言い換えればブロッス帝国、そして魔族との戦いに対する力が集っていく意味でもある。
集いし力がより大きな力となり、それがやがて希望をもたらしていく。そう信じ、戦う決意を強める一同である。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
聖女の妹は無能ですが、幸せなので今更代われと言われても困ります!
ユウ
ファンタジー
侯爵令嬢のサーシャは平凡な令嬢だった。
姉は国一番の美女で、才色兼備で聖女と謡われる存在。
対する妹のサーシャは姉とは月スッポンだった。
能力も乏しく、学問の才能もない無能。
侯爵家の出来損ないで社交界でも馬鹿にされ憐れみの視線を向けられ完璧を望む姉にも叱られる日々だった。
人は皆何の才能もない哀れな令嬢と言われるのだが、領地で自由に育ち優しい婚約者とも仲睦まじく過ごしていた。
姉や他人が勝手に憐れんでいるだけでサーシャは実に自由だった。
そんな折姉のジャネットがサーシャを妬むようになり、聖女を変われと言い出すのだが――。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
召喚勇者の餌として転生させられました
猫野美羽
ファンタジー
学生時代最後のゴールデンウィークを楽しむため、伊達冬馬(21)は高校生の従弟たち三人とキャンプ場へ向かっていた。
途中の山道で唐突に眩い光に包まれ、運転していた車が制御を失い、そのまま崖の下に転落して、冬馬は死んでしまう。
だが、魂のみの存在となった冬馬は異世界に転生させられることに。
「俺が死んだのはアイツらを勇者召喚した結果の巻き添えだった?」
しかも、冬馬の死を知った従弟や従妹たちが立腹し、勇者として働くことを拒否しているらしい。
「勇者を働かせるための餌として、俺を異世界に転生させるだと? ふざけんな!」
異世界の事情を聞き出して、あまりの不穏さと不便な生活状況を知り、ごねる冬馬に異世界の創造神は様々なスキルや特典を与えてくれた。
日本と同程度は難しいが、努力すれば快適に暮らせるだけのスキルを貰う。
「召喚魔法? いや、これネット通販だろ」
発動条件の等価交換は、大森林の素材をポイントに換えて異世界から物を召喚するーーいや、だからコレはネット通販!
日本製の便利な品物を通販で購入するため、冬馬はせっせと採取や狩猟に励む。
便利な魔法やスキルを駆使して、大森林と呼ばれる魔境暮らしを送ることになった冬馬がゆるいサバイバルありのスローライフを楽しむ、異世界転生ファンタジー。
※カクヨムにも掲載中です
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
悪役令嬢の私は死にました
つくも茄子
ファンタジー
公爵家の娘である私は死にました。
何故か休学中で婚約者が浮気をし、「真実の愛」と宣い、浮気相手の男爵令嬢を私が虐めたと馬鹿げた事の言い放ち、学園祭の真っ最中に婚約破棄を発表したそうです。残念ながら私はその時、ちょうど息を引き取ったのですけれど……。その後の展開?さぁ、亡くなった私は知りません。
世間では悲劇の令嬢として死んだ公爵令嬢は「大聖女フラン」として数百年を生きる。
長生きの先輩、ゴールド枢機卿との出会い。
公爵令嬢だった頃の友人との再会。
いつの間にか家族は国を立ち上げ、公爵一家から国王一家へ。
可愛い姪っ子が私の二の舞になった挙句に同じように聖女の道を歩み始めるし、姪っ子は王女なのに聖女でいいの?と思っていたら次々と厄介事が……。
海千山千の枢機卿団に勇者召喚。
第二の人生も波瀾万丈に包まれていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる