72 / 96
異世界での転生
賛辞の言葉
しおりを挟む
王城より久しぶりにクッキ領の屋敷に戻った僕は、母の提案で屋敷のみんなに護衛騎士認定のお祝い会を開いてもらっていた。
今回のメインという事で、僕はミアに促されてみんなの前で挨拶をする事になった。
「ええっと、まずは母上、お祝いの提案ありがとうございます。それから今回の護衛騎士認定は私1人の力ではなく、テールやオリビア、コールの助力も大きかったので、彼らにも賛辞の言葉をどうかみなさんお願いします」
僕はテール達にも賛辞の言葉をかけるようその場の人にお願いすると、まずは父がテール達に言葉をかけた。
「うむ、テール、オリビア、コール、この度は大儀であったぞ」
「はっ!もったいなきお言葉」
「ありがたきお言葉、感謝いたします」
「ニック様の従士たる我らにとっては当然の事です」
テール達が父の賛辞の言葉に対して感謝の言葉を述べていると、父は更に他の人達にも呼びかける。
「さあ、みなもテール達を称えてやってくれ」
「テール、いつもニックを見てくれているけど、今回は特にありがとうね」
「テールもオリビアもコールも、ホップンもみんな兄上の為に頑張ってくれてありがとう」
「せ、僭越ながら私も、テール様達のお支えはニック様にとって助かっているので、私からは賛辞と言うより感謝の言葉を申させてください」
一斉にいろんな人から賛辞の言葉を言われたのか、テール達もどこか照れ臭そうだ。
「み、皆様ありがとうございます、ミアもいつもニック様の身の回りの事ご苦労様」
「これほど褒められたことはないので照れ臭くありますね」
「はい、俺もこんなには……」
3人が照れ臭そうにしていると、再度父がみんなに呼びかける。
「さあ、みな、席に戻りお祝い会の続きをするぞ。ミア、進行を頼む」
「はい、それではニック様、ニック様もお席についてください」
「うん」
僕が席に着くつと、それぞれが飲み物を持ち、ミアが父に乾杯の音頭を促す。
「それではガリアス様、乾杯の音頭をお願いします」
「うむ、此度は我が嫡子ニックがフレア王女殿下のお眼鏡にかない護衛騎士に任じられた。父としては誇らしくもある。だが、ニックの本文は我が領地を継ぎ、そこに住まう者らの為に働いてもらわねばならぬので忘れなきことを願う。それでは本日はニックならびにその従者に乾杯を捧ぐ!乾杯!」
父の乾杯を受け、みんなが乾杯をするとミアがみんなに声をかけた。
「皆様、どうかお楽しみください、お料理はたくさんありますので、必要な方はお申し付けください」
みんな料理やお酒を楽しんでいるな。さあ、ホップンにも美味しいものを食べてもらおうっと。
今回のメインという事で、僕はミアに促されてみんなの前で挨拶をする事になった。
「ええっと、まずは母上、お祝いの提案ありがとうございます。それから今回の護衛騎士認定は私1人の力ではなく、テールやオリビア、コールの助力も大きかったので、彼らにも賛辞の言葉をどうかみなさんお願いします」
僕はテール達にも賛辞の言葉をかけるようその場の人にお願いすると、まずは父がテール達に言葉をかけた。
「うむ、テール、オリビア、コール、この度は大儀であったぞ」
「はっ!もったいなきお言葉」
「ありがたきお言葉、感謝いたします」
「ニック様の従士たる我らにとっては当然の事です」
テール達が父の賛辞の言葉に対して感謝の言葉を述べていると、父は更に他の人達にも呼びかける。
「さあ、みなもテール達を称えてやってくれ」
「テール、いつもニックを見てくれているけど、今回は特にありがとうね」
「テールもオリビアもコールも、ホップンもみんな兄上の為に頑張ってくれてありがとう」
「せ、僭越ながら私も、テール様達のお支えはニック様にとって助かっているので、私からは賛辞と言うより感謝の言葉を申させてください」
一斉にいろんな人から賛辞の言葉を言われたのか、テール達もどこか照れ臭そうだ。
「み、皆様ありがとうございます、ミアもいつもニック様の身の回りの事ご苦労様」
「これほど褒められたことはないので照れ臭くありますね」
「はい、俺もこんなには……」
3人が照れ臭そうにしていると、再度父がみんなに呼びかける。
「さあ、みな、席に戻りお祝い会の続きをするぞ。ミア、進行を頼む」
「はい、それではニック様、ニック様もお席についてください」
「うん」
僕が席に着くつと、それぞれが飲み物を持ち、ミアが父に乾杯の音頭を促す。
「それではガリアス様、乾杯の音頭をお願いします」
「うむ、此度は我が嫡子ニックがフレア王女殿下のお眼鏡にかない護衛騎士に任じられた。父としては誇らしくもある。だが、ニックの本文は我が領地を継ぎ、そこに住まう者らの為に働いてもらわねばならぬので忘れなきことを願う。それでは本日はニックならびにその従者に乾杯を捧ぐ!乾杯!」
父の乾杯を受け、みんなが乾杯をするとミアがみんなに声をかけた。
「皆様、どうかお楽しみください、お料理はたくさんありますので、必要な方はお申し付けください」
みんな料理やお酒を楽しんでいるな。さあ、ホップンにも美味しいものを食べてもらおうっと。
108
お気に入りに追加
976
あなたにおすすめの小説
神に愛された子
鈴木 カタル
ファンタジー
日本で善行を重ねた老人は、その生を終え、異世界のとある国王の孫・リーンオルゴットとして転生した。
家族に愛情を注がれて育った彼は、ある日、自分に『神に愛された子』という称号が付与されている事に気付く。一時はそれを忘れて過ごしていたものの、次第に自分の能力の異常性が明らかになる。
常人を遥かに凌ぐ魔力に、植物との会話……それらはやはり称号が原因だった!
平穏な日常を望むリーンオルゴットだったが、ある夜、伝説の聖獣に呼び出され人生が一変する――!
感想欄にネタバレ補正はしてません。閲覧は御自身で判断して下さいませ。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる