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ユニット結成しました

ファン層の違い

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 校外学習の班の係決めを終えて帰宅した駿は夕食を終えると今日も配信を張り切っていたが、直前にホワイトペインターが配信を休みたいというメッセージを送って来て、駿は今日は1人で配信をするしかないと決める。

「ホワイトペインターは休みか、仕方ないな、俺1人でもやっておくか、マスクオン!」

 マスクオンの掛け声とともに駿はダンジョンプリズマーに変身し、階層転移スキルを使用し、ダンジョンに転移すると早速カメラを起動させ配信を開始する。

「視聴者の諸君、ダンジョンプリズマーだ」
『おお、ダンプリキターーーーー!』
『よっ!待ってました』
『あれ、ホワイトペインターさんは?』

 視聴者の1人がホワイトペインターの不在に疑問を抱いたのでダンジョンプリズマーはその疑問に返答する。

「本日、ホワイトペインターは配信ができず、私1人でやる事になったが、諸君らも彼女のSNSを確認したまえ確か告知しているはずだ」
『本当だ、休む告知している』
『そうなのか、ま、まあ俺はダンプリファンだから大丈夫だけどね(震え声)』
『私はいつもはホワイトペインターさんのチャンネルから視聴してますが、せっかくなのでダンプリさんの活躍を見させていただきます」

 ホワイトペインターの休みに対して様々な意見が出るがダンジョンプリズマーは今日の探索の大まかな予定について説明する。

「今回は次回の合流の事もあるし、私はこの階層の探索のみに専念する」
『おお、今日は魔物狩りとアイテム回収に集中するのね』
『少しはホワイトペインターさんにもあげてよね』
『何言ってんだ、休んでいるんだし、今日のアイテムはダンジョンプリズマーさんの物でいいだろう』
『何だと!ユニットを組んでいるんだからアイテムは共有財産だろう!』
『でも、直前で自分の都合で休んでいるから、それでクレクレは虫が良すぎだろう』

 視聴者同士がチャット欄で言い争いを始めた為、見ていられなくなったダンジョンプリズマーはファンに対して呼びかける。

「待て、私はユニットを組んでいる以上アイテムを独占するつもりなど毛頭ない!それはホワイトペインターとて同じだ!」
『そうなの』
「ユニットのファン、私のファン、ホワイトペインターのファン、ダンジョン配信ファンと様々な視聴者がいるだろうが、私とホワイトペインターのファンが争うのは見たくはない、彼女も同じ気持ちだと思う」
『ごめん、言い過ぎた』
『こっちもだよ、個人のファンでもユニットも応援しないとね』
『うん』

 ファン層の違いでのいさかいはあるが、ダンジョンプリズマーはホワイトペインターのファンも大事にしたいと思うのであった。
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