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係決定

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 まりが保健係に決まって、残す2つの係となり、裕子が発言をする。

「あとはレク係と記録係で、残っているのは奥野君と丸山君ね」
「レク係ってキャンプファイヤーの時に班ごとの出し物を考えるんだよね。どうしようか?」
「じゃあ、僕がレク係をしようと思うけど、いいかな?」
「丸山~、別にいいんだけどさ、あんたの好きなパソコンを使うのは無理だと思うよ」
「分かってるよ、それにみんなの趣味や話を聞いて思った事を明日までにまとめておくから、僕に任せてくれるかな」

 丸山はどうもレクリエーション係に自信があるようで、裕子も残りのメンバーも賛同する。

「そうね、丸山君に任せましょう」
「俺も良いと思う」
「期待しているぞ丸山」
「お願いね丸山君」
「よろしく~」

 丸山がレクリエーション係に決まり、最後は記録係となり必然的に……。

「じゃあ記録係は奥野君ね」
「記録係は何をするんだ?」
「班日誌があるから、その日の出来事を書くのよ」
「何だよ楽そうだな」
「でもね、明らかな抜けや間違いがあったりすると班全員が注意されるからある意味一番責任重大よ」
「お、おい怖えよ顔が」

 裕子が圧をかけるような表情で高史をにらみ、高史が恐れているとまりも裕子に乗っかり圧をかける。

「そうそう、奥野のせいで怒られるなんてあたし嫌だから絶対書き忘れないでよ」
「お前もかよ、そもそもお前もケガを悪化させないように注意しろよ」
「失礼だね、もうケガしても奥野だけは自分で治してね」
「おいおい、仕事放棄か」

 高史とまりがやり取りをしていると、駿と丸山が一緒に笑っている。

「ハハハハハ、まったく高史の奴は」
「奥野君、けっこう墓穴掘るタイプだよね」
「まあ、結構昔からそういう所あるな」

 駿と丸山が高史の事に言及していると裕子が締めの挨拶をする。

「それじゃあ以上で係決めを終わります、ご協力ありがとうございます。丸山君がレクの案をまとめてくれるようだから、明日また班の話し合いをしたいけど大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫だ」
「じゃあ俺も行くかな、どうせ暇だし」
「私も大丈夫」
「なんかあたしだけ休むのも悪いし、いくよ」

 翌日も班の話し合いが行われる事になり、全員が出席を表明すると裕子が伽耶に声をかける。

「碧さん、早速だけど先生に係の決まった報告に行くんだけど、一緒に来てくれる?」
「いいけど、どうして?」
「係の決まった班から日誌やスケジュール表を渡されるのよ、私達が書き込まなくちゃいけない部分もあるから一緒に確認してくれる」
「いいよ」

 少しづつ校外学習に向けて動き始めたのであった。
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