【マスクドダンジョン】仮面で顔を隠しながらダンジョン配信をしていくと、仮面の少女とヒーローユニットを組む事になり無双する

ユニット結成しました

事前連絡

　書店で空手の初心者向けの本を購入した駿は河川敷で倒れているクラスメイトの碧伽耶と会う。なんでも伽耶は月末の課外学習でアウトドア活動がある為、体力づくりの為にランニングをしており、その結果河川敷で倒れこんだというのだ。

「そうか、ところで碧さん、走る前にストレッチのような準備運動はした？」
「え？ああ、していなかったーーーー！」
「普段あまり運動していないうえに、準備運動もせずに走り出したらもう明日確実に筋肉痛で痛いよ」
「ええ、困ったな……」

　筋肉痛が確実に起こると聞いて顔が青ざめている伽耶に駿はちょっとしたアドバイスをする。

「まあ、とりあえず運動後もストレッチをするといいよ、少しはマシになると思うから」
「うん、そうする、ありがとね暁君」
「それじゃあ、俺は帰るし、碧さんも運動は良いけど、無理しすぎないようにね」
「ありがとう、暁君、私もう少し頑張ってみる」

　駿にとって伽耶は高校入学後に知り合ったクラスメイトであり、普段は教室で本を読むような女子だが、いくら課外学習が近いからと言って急にランニングを始めるのかという疑問はあったが、とりあえず帰宅し、改めて空手の本を読んでいた。

「ホワイトペインターは戦いなれているし、ある程度要点を絞った方がいいのかな、それなら……」

　それから教える要点をまとめていった駿はとりあえず一息つくことにした。

「とりあえず一旦こんなものでいいかな、そういえば俺は休む事にしたけどホワイトペインターは配信しているのかな？」

　駿はmytubeのページを開き、ホワイトペインターのチャンネルにアクセスするが、配信している様子は見られない。

「ホワイトペインターも休んでいるのか、あ！それならちょっと聞いてみるか？」

　課外学習の事もあり、その期間の配信を休む旨を駿はダンジョンプリズマーの口調でホワイトペインターにメッセージを送る。

『突然ですまぬ、実は5月27日～29日まで、諸事情で配信に参加できそうにないのだ、あらかじめ伝えておいた方が君も予定を立てやすいと思ってな』

　とりあえずホワイトペインターにメッセージを送った駿は一度夕食を食べる為にダイニングルームまで行き、夕食後自室に戻り、スマートフォンを確認するとホワイトペインターより返信があった。

『そうなのね、まあそういう事なら仕方ないわね、気にしなくていいわ、それより明日はよろしくね』

　とりあえず休みの許可をとれた駿は明日の講座配信に備える事としたのだ。