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仮面配信者

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 人気マイチューバー、フラワーズが謎の仮面の人物に関する考察動画を投稿している事を知った駿は自らの正体に迫るかどうか気が気じゃなく動画を注意深く視聴していた。

「だけどローズ君、さっき君が言ったこの仮面の人が配信者ではないという確かな根拠はあるの?配信してないだけで後で編集した動画を投稿するかもしれないじゃん」
「ダンディライオン君、僕の緻密な動画解析によるとこの人はカメラらしきものを使っている痕跡が見当たらないんですよ」
「そんなのその仮面にカメラかスマホでも仕込んでおけば使えるでしょう」
「ふふふふふ、はーーはっは!甘い!ショートケーキのように甘いぞダンディライオン君!」

 ローズは突如高笑いを始めてその点をダンディライオンに指摘される。

「何で悪役笑いをするの、っていうかショートケーキはともかく、何が甘いっていうの?」
「この仮面にカメラは仕込めない、それを証言してくださる方がリモートで出演してくださいます、この方ですどうぞ」

 フラワーズの2人の後ろにあった大きなディスプレイが映り、そこに映っている人物に駿は驚愕する。

「あ、あれは……!」

 駿が驚愕しているとディスプレイに映った人物をローズが視聴者に対し紹介する。

「それではご紹介します、女性仮面配信者であるホワイトペインターさんです」
「おはようございます、こんにちは、こんばんは、仮面配信者のホワイトペインターです」
「早速ですがホワイトペインターさん、まだ理解が追い付ていないダンディライオン君は置いといて視聴者の方々に説明をお願いします」
「おいおい、俺をディスっておいて更に置いといてはないだろう!」

 ローズの発言にダンディライオンがツッコミを入れるとホワイトペインターと名乗る配信者は口を開き仮面について話し始める。

「じゃあ早速だけど話させていただくわ、私もこの動画を確認して気付いたけど、どうやらあの仮面はダンジョンで手にいれたようね」
「ダンジョンで仮面をですか?」
「仮面の額になにか記号みたいなものがあるけど、これと似たような記号が記された武器を所持している配信者が他にもいた事からダンジョンで手に入れたとみて間違いないわね」
「なるほどなるほど」
「次にどんな能力があるかは分からないけど、あの仮面は私の仮面みたいにダンジョンの魔物と戦う力を与える役割があると思うのが自然で、仮面自体にカメラを仕込むのは無理よ」

 突如現れたホワイトペインターと名乗る配信者が仮面について語り始める。
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