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目指せSランク

訓練の誘い

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 ミヨモより友人であり共に魔法を習ったララが魔王軍の生き残りの魔物を討伐する為に冒険者を志し村から旅立ち、ミヨモも魔法を鍛えて1年遅れで旅立った事にニラダ達は驚きを隠せないでいたが、その状況でティアが呼びかける。

「とりあえず、みんなそれぞれ目標があるみたいだし、それの実現の為にはクエストをこなすしかないわね」
「そうだな、ミヨモ、受け取ったリストをテーブルに置いてくれ手分けしてどんなクエストがあるが調べよう」
「うん」

 ニラダに言われてミヨモはテーブルにクエストのリストを置き、ニラダ達は手分けしながらいろんなクエストを見ていた。

「うーーーん、これはどうだろうか?」
「それならこっちは……」
「報酬は良さげよね」
「ダンジョン探索はどうだお宝も手に入りやすいしよ」

 ニラダ達『成長しあう者達』はクエストについて様々な案を出し合うが、中々クエストを決められないでいた、そんな中ニラダ達に声をかける者が現れた。

「あ、ジャン、それにニラダ君達もどうしたんだい?」
「ケン、1人か他のパーティーメンバーは?」
「今日は休みでね、それよりジャン達はどうしたの?」
「今クエストのリストを見ていたんだけどよ、中々決められなくてな」

 ジャンは中々クエストが決められない事をケンに話し、ケンはそれについて反応を示す。

「そうなんだね、この間みたいな物資を届けるようなのはもうやらないのかい?」
「時々はしているんですけど、やっぱり時間がかかりすぎるし、ランクアップにも厳しくて」
「そうなのか、あ、そうだニラダ君、明日は僕と拳法の訓練だったよね」
「あ、そういえばそうだった!みんなひとまず明日のクエストは受けないでおこう」
「それは構わねえけどよ、そうだケン、俺達もそのお前とニラダの訓練を見させてもらってもいいか?」

 ジャンはケンに対してニラダとの拳法訓練を見させてもらってもいいか尋ね、ケンは返答をする。

「ニラダ君が構わなければ僕はいいよ」
「そうか、ニラダ、お前とケンの訓練の様子を見させてもらってもいいか?」
「え?うーーーん、別にいいけど、何でだ?」
「なーーに、中々クエストも決まらねえし、どんな訓練をしているのか興味があるからな」
「じゃあ私も見に行こうっかな」
「そうね私も見させていただくわ」

 ジャンに続き、ミヨモとティアもニラダがケンの拳法訓練の様子を見たいと願い出て、ケンが最後に言葉をかける。

「決まりだね、それじゃあ明日ね」

 こうしてニラダのケンとの拳法訓練の様子を見る事になった仲間達であったが、どのような訓練が行われるのか?
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