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パーティーランクを上げろ

まとまった話

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ニラダのSランク冒険者を目指したいという申し出を聞いて、それぞれで考えて話し合う場を設けたミヨモ達3人はギルドに集まっていった。

 そこでティア、ジャンは自分達のやりたい事をしながらでもニラダの目標に付き合えると判断し、ニラダと共にSランク冒険者、パーティーを目指す事を表明する。

「それでミヨモ、お前はどうするんだ?」
「うん、その前に私がどうして冒険者を目指したか話しておこうと思う」
「そうだな、話してくれるか」

 ミヨモは幼い頃すごした村にララという友人がいて、ララは師より大賢者になる資質があると称されてミヨモより1年早く村を出て、冒険者を目指す事にて、ミヨモも後を追うようにデデンの街で冒険者になったのだ。

「だけど、デデンの街にララちゃんは登録していなかったの、ニラダ君は別の街で活動したかもしれないって言ってたけど、もしかしたら……」
「そのララさんがランクを上げて別の街か地域に既に移動しているかもしれないって事?」
「多分そうだと思う、そしてララちゃんはもう私よりも相当先を行っていると思うの」

 ミヨモは同じ村で育ち共に魔法を習っていた友人のララがかなり先を行っていると感じ、そこで自分の考えを話す。

「だから私もニラダ君と一緒にSランク冒険者を目指す。もしかたら目指しているうちにララちゃんにも会えるかもしれないから」
「ミヨモもそう言うって事は、どうやら私達の考えはまとまったようね」
「話し合うまでもなかったって事か、結局みんなニラダの目標に付き合う事になったからな」
「いいえ、こうやって私達もそれぞれがどうしたいかを共有できたし、良かったと思うわ」
「うん、私も自分の事を話せてよかったし、ティアさんやジャンさんがどうしたいかを聞けて良かった」

 ミヨモ達の考えがまとまった頃、ニラダはドットの所にアイテム開発の依頼、それからミヨモ達が話し合いをしている事を伝えた。

「そうか、あいつらがね……」
「ああ、俺の目標と自分達がやりたい事をすり合わせていけるかどうかを考えて話し合うってさ」
「心配か?」
「俺は彼らがそれぞれの道を行くのも仕方ないと思っているし、心配するも何も」
「お前はそういうが、あいつらはきっと必死ですり合わせているはずだ、お前とパーティーを続けたいと俺は思っているぜ」

 ミヨモ達の考えがまとまっている事をまだ知らないニラダは内心不安があるが、ドットの言葉を聞き、ニラダも彼らとパーティーを続けたいという気持ちがそこにしっかりとある事を実感する。
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