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パーティーランクを上げろ
師匠との縁
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ニラダはドットより師匠であるガンディーはかつて冒険者であり、新人ながらリーダーを務めており、多少いい加減な面があったが、魔法使いにも関わらず矢面に立って戦い、負傷した仲間の治療をかって出ることで、パーティーメンバーの信頼を得ていた事を聞き、誇らしいと思う反面、自分に対しての扱いへの不満を思わず口にする。
「ドットおじさん、師匠は話を聞く限り確かにすごい冒険者で、リーダーとしても信頼を得ていたようだ、でもどうして俺には補助魔法しか教えず、そして何も言わずにどこかに行ってしまったんだ……」
「……ニラダ、兄貴からはずっと黙っているように言われていたんだが、今のお前はもう立派な冒険者だ、だから俺の知る限りを話そう」
「え?」
「まずお前に補助魔法しか教えなかった件だが、お前ならそれだけでも十分やっていけると判断したからだ」
ドットはまずガンディーがニラダに補助魔法しか教えなかった理由を話し始める。
「ニラダ、初めて兄貴と会った事を覚えているか?」
「確か、俺が昔過ごしていた孤児院にクエストで得た報酬の寄付、そして俺を含めた子供達にそれぞれプレゼントを配布していた時だったけど、それが何か?」
「実は兄貴は鑑定スキルを身に付けていてな、その時にお前のユニークスキルを目にしていたんだ」
「そういう事か!才能のある子供を探してその為に俺を弟子にとったのか……」
ニラダはガンディーが孤児院を訪れたのは才能のある子供を探し、その子供を弟子にとる事だと考えていたが、それをドットが否定する。
「まあ、待て、あの兄貴がなんの縁もない子供をいくら才能があるからって弟子にとると思うか?」
「縁?俺と師匠にどんな縁が?」
「兄貴は冒険者ギルドの受付嬢に惚れていたが、その受付嬢は両親の用意した縁談で別の男と結婚した、そしてその受付嬢がお前の母親だ」
「ま、まさか……俺の本当の父親は師匠……」
「ああ、それはねえな、恋仲にはならずにその受付嬢は結婚したからな」
ニラダはかつでガンディーが思いを寄せていた受付嬢の子であり、その事実に驚きを隠せないでいた。
「それでニラダ、お前は両親の死因とやらを孤児院の院長さんから聞いているのか?」
「確か、火災、それも放火だと聞いている」
「今だから話すが、本来ならお前も死んでいたはずなんだ、ところがある人物に助けられ、お前だけは生き延びた」
「ある人物、まさか?」
「そうだ兄貴だ」
かつてニラダの命の危機を救ったガンディー、そしてニラダを弟子入りさせた真意とは?
「ドットおじさん、師匠は話を聞く限り確かにすごい冒険者で、リーダーとしても信頼を得ていたようだ、でもどうして俺には補助魔法しか教えず、そして何も言わずにどこかに行ってしまったんだ……」
「……ニラダ、兄貴からはずっと黙っているように言われていたんだが、今のお前はもう立派な冒険者だ、だから俺の知る限りを話そう」
「え?」
「まずお前に補助魔法しか教えなかった件だが、お前ならそれだけでも十分やっていけると判断したからだ」
ドットはまずガンディーがニラダに補助魔法しか教えなかった理由を話し始める。
「ニラダ、初めて兄貴と会った事を覚えているか?」
「確か、俺が昔過ごしていた孤児院にクエストで得た報酬の寄付、そして俺を含めた子供達にそれぞれプレゼントを配布していた時だったけど、それが何か?」
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「そういう事か!才能のある子供を探してその為に俺を弟子にとったのか……」
ニラダはガンディーが孤児院を訪れたのは才能のある子供を探し、その子供を弟子にとる事だと考えていたが、それをドットが否定する。
「まあ、待て、あの兄貴がなんの縁もない子供をいくら才能があるからって弟子にとると思うか?」
「縁?俺と師匠にどんな縁が?」
「兄貴は冒険者ギルドの受付嬢に惚れていたが、その受付嬢は両親の用意した縁談で別の男と結婚した、そしてその受付嬢がお前の母親だ」
「ま、まさか……俺の本当の父親は師匠……」
「ああ、それはねえな、恋仲にはならずにその受付嬢は結婚したからな」
ニラダはかつでガンディーが思いを寄せていた受付嬢の子であり、その事実に驚きを隠せないでいた。
「それでニラダ、お前は両親の死因とやらを孤児院の院長さんから聞いているのか?」
「確か、火災、それも放火だと聞いている」
「今だから話すが、本来ならお前も死んでいたはずなんだ、ところがある人物に助けられ、お前だけは生き延びた」
「ある人物、まさか?」
「そうだ兄貴だ」
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