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パーティーランクを上げろ
真のリーダー
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鍛冶師であるドットより、ニラダの師匠ガンディーがかつて新人冒険者の頃、生意気な態度が他のパーティーより総スカンを受け、ソロ活動を余儀なくされたことを聞くが、ニラダは話を聞くとある事が気になった。
「ちょっと待ってくれ、確か師匠はリーダーになっていたんだったら、どこかですぐにパーティーを組んだんじゃないのか?」
「そうだな、兄貴はランクはすぐに上がり、その直後、逆に他にもソロ活動をしている奴らからパーティーを組まないかと話を持ち掛けられていたな」
「それで、どうやってリーダーに?」
「まああの兄貴だし、自分がリーダーならパーティーを組んでやってもいいと相変わらず上から目線で接しやがるんだ」
なんとガンディーはパーティーを組む話を持ち掛けた冒険者にも上から目線で接しており話を聞いていたニラダも若干あきれ気味だ。
「まあでも結局リーダーにはなったんだよね」
「まあ、他の奴らも兄貴の実力自体は認めていたし、結局そのパーティーは兄貴がリーダーになったな」
「やっぱりそうだよね、それで師匠はどんなリーダーだったの?」
「まあ、書類の記入以外はあまりリーダーの仕事をやっていたとは思えねえな」
ニラダの師匠であるガンディーは書類記入以外の事はあまりリーダーらしい事をやっていなかったとドットは話し、その具体的な内容を話す。
「まあ、どんなクエストを受けるとか、どんなアイテムがいいか、報酬の分配とかは全部パーティーメンバーに丸投げしていたな」
「そ、そんなのでよくパーティーのリーダーとして名乗れたな」
「だが兄貴は魔法使いにも関わらず戦闘では率先して前に出ていった今のお前みたいにな」
「え?」
「お前のように接近戦ではなかったが、いくつも強力な魔法を放ち、時には仲間を強化するなど、まるで真のリーダーとは己の力を見せる事だといわんばかりだったな」
パーティーの方針決め、報酬の分配など、仲間に丸投げするといういい加減な面が目立つガンディーだが、自らの力をもってパーティーメンバーにリーダーとしての自分を示すという形にはニラダも度肝を抜かれる。
「それにな、パーティーメンバーがケガをしたり、病欠で離脱した際は治癒魔法が使えないにも関わらず看病をかって出ていた」
「あの師匠が……」
「いい加減な兄貴だが、自分が守らないといけないと思ったやつには最後まで責任を持って接する、そういう奴だったな」
「それならなんで俺には補助魔法だけ教えて、突然いなくなるんだ……何も言わずに」
師匠の過去を知ったニラダであったが、同時に師匠に対するちょっとした不信も口にしたのであった。
「ちょっと待ってくれ、確か師匠はリーダーになっていたんだったら、どこかですぐにパーティーを組んだんじゃないのか?」
「そうだな、兄貴はランクはすぐに上がり、その直後、逆に他にもソロ活動をしている奴らからパーティーを組まないかと話を持ち掛けられていたな」
「それで、どうやってリーダーに?」
「まああの兄貴だし、自分がリーダーならパーティーを組んでやってもいいと相変わらず上から目線で接しやがるんだ」
なんとガンディーはパーティーを組む話を持ち掛けた冒険者にも上から目線で接しており話を聞いていたニラダも若干あきれ気味だ。
「まあでも結局リーダーにはなったんだよね」
「まあ、他の奴らも兄貴の実力自体は認めていたし、結局そのパーティーは兄貴がリーダーになったな」
「やっぱりそうだよね、それで師匠はどんなリーダーだったの?」
「まあ、書類の記入以外はあまりリーダーの仕事をやっていたとは思えねえな」
ニラダの師匠であるガンディーは書類記入以外の事はあまりリーダーらしい事をやっていなかったとドットは話し、その具体的な内容を話す。
「まあ、どんなクエストを受けるとか、どんなアイテムがいいか、報酬の分配とかは全部パーティーメンバーに丸投げしていたな」
「そ、そんなのでよくパーティーのリーダーとして名乗れたな」
「だが兄貴は魔法使いにも関わらず戦闘では率先して前に出ていった今のお前みたいにな」
「え?」
「お前のように接近戦ではなかったが、いくつも強力な魔法を放ち、時には仲間を強化するなど、まるで真のリーダーとは己の力を見せる事だといわんばかりだったな」
パーティーの方針決め、報酬の分配など、仲間に丸投げするといういい加減な面が目立つガンディーだが、自らの力をもってパーティーメンバーにリーダーとしての自分を示すという形にはニラダも度肝を抜かれる。
「それにな、パーティーメンバーがケガをしたり、病欠で離脱した際は治癒魔法が使えないにも関わらず看病をかって出ていた」
「あの師匠が……」
「いい加減な兄貴だが、自分が守らないといけないと思ったやつには最後まで責任を持って接する、そういう奴だったな」
「それならなんで俺には補助魔法だけ教えて、突然いなくなるんだ……何も言わずに」
師匠の過去を知ったニラダであったが、同時に師匠に対するちょっとした不信も口にしたのであった。
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