89 / 192
パーティーランクを上げろ
下山前
しおりを挟む
補助魔法、そして気功スキルによる速度強化を駆使し、魔物との戦闘から撤退し、十分に距離をとる事ができた為、とりあえず通常の速度でニラダとケンは徒歩移動をしながら話をしていた。
「どうにか魔物は撒けたが、まだ馬車は見えないね」
「もう1度魔法やスキルを使ってもいいですが、途中で魔力や体力が尽きてもまずいですからね」
「そうだね、あれからも少数づつだが魔物が襲ってくるし」
ニラダとケンは大量の魔物を撒く事に成功したものの、まだ魔物が襲ってくるようで、撃退しつつ魔力や体力が尽きないように慎重に行動していた。
「それにしても大きな一団は山に入ってすぐに現れただけで、あとは少数づつでしか襲ってこないのは不思議ですね」
「多分気配を察してだと思う」
「気配ですか?」
「ああ、この山は危険と名高い山だし、冒険者でも街から街の移動くらいにしか使わないけど、20人近くが一気に押し寄せ、それでいいエサが来たと思ったからじゃないかな」
ケンの自分達が大人数で一気に入山した事が魔物を刺激し、その結果最初の襲撃時は多かったのではないかと推測し、ニラダがその発言に対して返答をする。
「そうだとしたら、もう少し入山方法を考えるべきでしたね」
「まあ、僕達は食料を守るクエストを受けていたわけだし、バラバラでの入山はむしろかえって危険だったかもね」
「そうするとケンさんが助けに来てくれて助かりました、俺だけでなく彼女達の魔力が尽きずにこの山を抜けれたのは大きいですね」
「ハハハ、ジャンの仲間を見捨てるわけにはいかないし、食料も守らなくちゃいけなかったから判断は難しかったよ、だから後でその決断をしてくれたウチのリーダーにお礼は言ってくれ」
「はい、そうさせていただきます」
ニラダに自分のところのリーダーにお礼を言って欲しいとケンが懇願するとケンは何かを察してニラダに声をかける。
「ニラダ君、何か近づいている気がしないか?」
「え?いえ、俺には分かりません」
「そうかい、あ!ニラダ君見てみな!」
「あれは……!」
何かが近づいている事を気配で察したケンが促した先をニラダが見るとそこには見覚えのある人物がいて思わず声をかける。
「ジャン!ジャンじゃないか!」
「おお!ニラダ!それにケン!2人共無事だったんだな」
「でもどうしてジャンがここに?他のみんなは?」
「既に下山してるよ、早く下りようぜ」
ジャンと合流したニラダとケンは程なくして冒険者の一団との合流にも成功する。
「どうにか魔物は撒けたが、まだ馬車は見えないね」
「もう1度魔法やスキルを使ってもいいですが、途中で魔力や体力が尽きてもまずいですからね」
「そうだね、あれからも少数づつだが魔物が襲ってくるし」
ニラダとケンは大量の魔物を撒く事に成功したものの、まだ魔物が襲ってくるようで、撃退しつつ魔力や体力が尽きないように慎重に行動していた。
「それにしても大きな一団は山に入ってすぐに現れただけで、あとは少数づつでしか襲ってこないのは不思議ですね」
「多分気配を察してだと思う」
「気配ですか?」
「ああ、この山は危険と名高い山だし、冒険者でも街から街の移動くらいにしか使わないけど、20人近くが一気に押し寄せ、それでいいエサが来たと思ったからじゃないかな」
ケンの自分達が大人数で一気に入山した事が魔物を刺激し、その結果最初の襲撃時は多かったのではないかと推測し、ニラダがその発言に対して返答をする。
「そうだとしたら、もう少し入山方法を考えるべきでしたね」
「まあ、僕達は食料を守るクエストを受けていたわけだし、バラバラでの入山はむしろかえって危険だったかもね」
「そうするとケンさんが助けに来てくれて助かりました、俺だけでなく彼女達の魔力が尽きずにこの山を抜けれたのは大きいですね」
「ハハハ、ジャンの仲間を見捨てるわけにはいかないし、食料も守らなくちゃいけなかったから判断は難しかったよ、だから後でその決断をしてくれたウチのリーダーにお礼は言ってくれ」
「はい、そうさせていただきます」
ニラダに自分のところのリーダーにお礼を言って欲しいとケンが懇願するとケンは何かを察してニラダに声をかける。
「ニラダ君、何か近づいている気がしないか?」
「え?いえ、俺には分かりません」
「そうかい、あ!ニラダ君見てみな!」
「あれは……!」
何かが近づいている事を気配で察したケンが促した先をニラダが見るとそこには見覚えのある人物がいて思わず声をかける。
「ジャン!ジャンじゃないか!」
「おお!ニラダ!それにケン!2人共無事だったんだな」
「でもどうしてジャンがここに?他のみんなは?」
「既に下山してるよ、早く下りようぜ」
ジャンと合流したニラダとケンは程なくして冒険者の一団との合流にも成功する。
0
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
隠れジョブ【自然の支配者】で脱ボッチな異世界生活
破滅
ファンタジー
総合ランキング3位
ファンタジー2位
HOT1位になりました!
そして、お気に入りが4000を突破致しました!
表紙を書いてくれた方ぴっぴさん↓
https://touch.pixiv.net/member.php?id=1922055
みなさんはボッチの辛さを知っているだろうか、ボッチとは友達のいない社会的に地位の低い存在のことである。
そう、この物語の主人公 神崎 翔は高校生ボッチである。
そんなボッチでクラスに居場所のない主人公はある日「はぁ、こんな毎日ならいっその事異世界にいってしまいたい」と思ったことがキッカケで異世界にクラス転移してしまうのだが…そこで自分に与えられたジョブは【自然の支配者】というものでとてつもないチートだった。
そしてそんなボッチだった主人公の改生活が始まる!
おまけと設定についてはときどき更新するのでたまにチェックしてみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる