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パーティーランクを上げろ

配置の話し合い

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『食糧配給』クエストの為に冒険者ギルドまで到着したニラダ達であったが、そこでクエストに参加する予定であると思われていたパーティーが1組クエストそのものを受けていない事を知り、ジャンは憤慨し、その怒りを言葉にする。

「ちきしょう!あいつら俺にはクエストを受けるって言ってたくせに、土壇場で逃げやがって!」
「ジャンさん……」
「許せねえ、とっちめてやる!」
「待て、ジャン!気持ちはわかるが、そいつらを探している時間が惜しい、今はクエストを優先しよう」

 ニラダの言葉にも内心怒りは収まらないが、とりあえず表面上は怒りをジャンは鎮め、ニラダの発言を受け入れる。

「……ああ、分かった……、クエストが終わったらとっちめてやる」
「……、と、とりあえず受けてくださった皆さんは協力ありがとうございます、とりあえずどう動くかを話し合いましょう」

 どう動くかという言葉を聞いて、ケンのパーティーのリーダーが言葉を発する。

「なあ、どう動くって言っても、村までの道は1本だろう」
「だけど、ええっと……」
「ああ、俺の名か、俺の名前はカットマンだ」
「カットマンさん、俺は食料を運搬用馬車にだけでなく、パーティーの移動用の馬車にも分配しようと思っているのですが、いかがでしょうか?」

 ケンのパーティーのリーダーはカットマンという名であり、ニラダはとりあえず自分の考えをカットマンに伝え、伺いをたて、カットマンが返答をする。

「まず、何故その必要があると思ったか聞かせてくれ」
「はい、馬車の数が1台だったり、少なかったりしたらその馬車が襲撃されれば自分達を守る事は出来ても、食料は奪われる、もしくは荒らされて食べられなくなるかもしれないと思ったからです」
「その為に他のパーティーに協力を願い出たのか他に何か考えはあるか?」
「俺は食料運搬用の馬車にも人を入れて、御者さんや食料を守らすのも良いと思います」

 ニラダとカットマンが話し合っていると更にリンダも話に加わる。

「ねえ、あたしからもちょっといい?」
「はい、何ですか?」
「あんたの考えも悪くないと思うんだけどさ、そんなまどっろこしい食料やメンバーの分配をするよりはさ、食料馬車を真ん中に配置して残り5台の馬車で囲むように守りながら移動すれば問題ないんじゃないの」
「確かに5台あればその考えでもいいとは思いますが、山なら飛行型の魔物もいるでしょうし、食料用の馬車に護衛の人員を置くのは大事だと思います」

 様々な意見を出し合うニラダ達であるが、どのような方法で進行するのか?
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