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パーティーランクを上げろ

クエストへの誘い

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 ニラダ達『成長しあう者達』はCランクパーティーに昇格した初のクエストに『食料配給』を選んだが、そのクエストは危険性が高く、運搬する食料をどう守り抜くかを考えた末、ニラダは他のパーティーへの協力を要請する事を思いつく。

 だが協力してくれるパーティーに心当たりがないと言うニラダに他のパーティーメンバーは一抹の不安を覚える。そんな中まずティアがニラダに尋ねる。

「ニラダ、協力を呼びかけると言っても心当たりがないのよね」
「ああ、だけど報酬は受けたパーティーにも入るし、協力してくれたお礼にアイテムを渡そうとは考えている」
「ドットさんに作ってもらうつもり?」
「まあ、一応そうしようと思っている。幸いまだ素材は持っているしな」

 ニラダは交渉材料としてアイテムをドットに作ってもらい、それを渡す事を考えるが、ティアから別の案が出される。

「ちょっと待って、それは最後の手段としてするべきよ。それより私の案を聞いてくれる?」
「何だ?」
「前に聖職者は修行の為に冒険者をする事もあるって話したと思うけど、私の先輩が冒険者をしているし、私からその人に協力をお願いしてみるわ」
「ティアの先輩が?分かった頼むぞ」

 ニラダの懇願にティアが応じるとティアは早速交渉に行く事を告げる。

「とりあえず、その人がまずクエスト中か確認してみるから、待っててね」
「ああ、頼むぞ」

 ティアがそう言って受付に向かうとジャンもニラダにある提案をする。

「実はこの間酒場で意気投合したやつがいるからそいつにも頼んでみようと思う」
「ジャンもか、頼む!」
「まあ任せろ、俺も受付で確認してみる」

 ジャンもティア同様、受付に現在その冒険者がクエスト中の確認の為に向かう。

 ティアとジャンが受付に行くと、恐る恐るミヨモが声をかける。

「あ、ニラダ君ごめんね、私さニラダ君達以外に仲が良い人がまだこの街にいなくてさ」
「いや、元々ミヨモは別の街からここに来たわけだしさ、それよりもこの街に長く住んでいながら冒険者に仲の良い人間がいない俺の方が問題だ」
「……ねえ、ニラダ君ってお師匠さんに魔法を教えてもらっていたんだよね」
「ああ、前にも話したけどそれがどうしたんだ?」

 ミヨモは突然ニラダに師匠より魔法を教えてもらった話をして更にミヨモはニラダに尋ねる。

「例えばずっと修行で友達と遊べなかったとかもあったのかな?」
「ミヨモ、確かに師匠の修行は厳しかったけど、仲の良い友達だっていたよ、ただそいつらは冒険者にならなかっただけだ」
「そうなんだ、私と逆だね」
「逆?」

 ミヨモが話す逆の意味とは?
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