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パーティーランクを上げろ
先輩風
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4人パーティーとなったニラダ達『成長しあう者達』は新たなクエストと賞金首の情報を得る為に冒険者ギルドを訪れて受付から渡されたリストを見ながら広間のテーブルで話し合っていた。
「しかし、このリストを見て驚いたんだが賞金首の中には魔物もいるんだな」
「ああ、賞金首になる魔物は野生の魔物よりも能力が高く知性もあるって言われているな」
「何だってそんな奴がいるんだ?」
「一説にはかつて勇者に倒された魔王の魔法の残留要素と言われているが真相のほどは分からないな」
ニラダの説明を聞いても今一つ実感が湧かないジャンはあえて深くは追及せずにそのままリストの確認を続行する。
「とりあえず、俺としてはジャンの実戦での能力がどれ程のものか見てみたいし、ダンジョン探索をやってみるのはどうだ?」
「ダンジョン探索?私とニラダ君が2人で挑んだのと同じクエストだよね」
「いや、4人で挑む場合は同じクエストでも達成条件が違うから少し見てくれ」
「ええっと、『ダンジョン探索の達成条件:地下5階まで降りる事、魔物をパーティー合計で20体以上の討伐、更にダンジョン内でのアイテムを3個回収する事。また1フロアごと、10体以上を追加で達成すると報酬の追加ボーナスあり』ええ!すごい!」
ミヨモは達成条件の難易度が上がった事と、追加ボーナスがある事の両方に対し驚きが隠せず、思わず声をあげる。
「どうだろうみんな?」
「なるほどな、宝探しとくりゃあ俺の得意分野だないいぜやろう」
「もちろん私もいいわ、ただダンジョンでは私の魔力がどこまでもつか分からないしポーションとマジックポーションを大量に持っていきましょう」
「うん、初めての4人クエストだし、ティアさんとジャンさんにクエストの先輩としていいところを見せなくちゃね」
クエストの先輩という発言を聞いて、ティア、ジャン共に思わず爆笑してしまう。
「ふふふ……ハハハハハ!」
「ふ、ハハハ!」
「ど、どうしたの2人共!私なんかおかしい事言った⁉」
ティアとジャンが笑い出し、戸惑ったミヨモに対し、笑ってしまった理由を話す。
「ああ、ごめんねミヨモ私達より年下だから先輩っていうのがちょっとおかしくなって」
「俺もだ、まあ俺もお前くらいの時には逆に先輩風を吹かしたことがあるし気持ちはわかるぜ」
「ええ……ひどいよ2人共、ニラダ君リーダーとして注意してよ」
「え、うーん間違ってはいないけどミヨモが2人より先輩と言われると俺もなんか違和感が……」
「もう!ニラダ君まで、大体ニラダ君は私とそんな年変わらないのにリーダーやってるんだから私が2人より先輩でもおかしくないよ」
ミヨモの発言に笑いが生まれ、少しづつではあるがパーティーとしての形が生まれつつあったのだ。
「しかし、このリストを見て驚いたんだが賞金首の中には魔物もいるんだな」
「ああ、賞金首になる魔物は野生の魔物よりも能力が高く知性もあるって言われているな」
「何だってそんな奴がいるんだ?」
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ニラダの説明を聞いても今一つ実感が湧かないジャンはあえて深くは追及せずにそのままリストの確認を続行する。
「とりあえず、俺としてはジャンの実戦での能力がどれ程のものか見てみたいし、ダンジョン探索をやってみるのはどうだ?」
「ダンジョン探索?私とニラダ君が2人で挑んだのと同じクエストだよね」
「いや、4人で挑む場合は同じクエストでも達成条件が違うから少し見てくれ」
「ええっと、『ダンジョン探索の達成条件:地下5階まで降りる事、魔物をパーティー合計で20体以上の討伐、更にダンジョン内でのアイテムを3個回収する事。また1フロアごと、10体以上を追加で達成すると報酬の追加ボーナスあり』ええ!すごい!」
ミヨモは達成条件の難易度が上がった事と、追加ボーナスがある事の両方に対し驚きが隠せず、思わず声をあげる。
「どうだろうみんな?」
「なるほどな、宝探しとくりゃあ俺の得意分野だないいぜやろう」
「もちろん私もいいわ、ただダンジョンでは私の魔力がどこまでもつか分からないしポーションとマジックポーションを大量に持っていきましょう」
「うん、初めての4人クエストだし、ティアさんとジャンさんにクエストの先輩としていいところを見せなくちゃね」
クエストの先輩という発言を聞いて、ティア、ジャン共に思わず爆笑してしまう。
「ふふふ……ハハハハハ!」
「ふ、ハハハ!」
「ど、どうしたの2人共!私なんかおかしい事言った⁉」
ティアとジャンが笑い出し、戸惑ったミヨモに対し、笑ってしまった理由を話す。
「ああ、ごめんねミヨモ私達より年下だから先輩っていうのがちょっとおかしくなって」
「俺もだ、まあ俺もお前くらいの時には逆に先輩風を吹かしたことがあるし気持ちはわかるぜ」
「ええ……ひどいよ2人共、ニラダ君リーダーとして注意してよ」
「え、うーん間違ってはいないけどミヨモが2人より先輩と言われると俺もなんか違和感が……」
「もう!ニラダ君まで、大体ニラダ君は私とそんな年変わらないのにリーダーやってるんだから私が2人より先輩でもおかしくないよ」
ミヨモの発言に笑いが生まれ、少しづつではあるがパーティーとしての形が生まれつつあったのだ。
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