理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

集合要請

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 俺が王都で診療所、もとい講師としてリハビリの事を広めてリハビリの概念を根付かせて、元の世界への帰還条件を満たす事や、ミミが立派な聖女になって王都へと戻ってから本格的に聖女として人々の為に活動をする事、本当ならそれが一番いいはずなんだけど、俺もミミもそして他のみんなも今のような時間が続けばと考えている。

 今の時間は確かに楽しいし、俺もここで一生暮らしていけたらとも思った事は1度や2度じゃない。

 だけどやっぱりそれは違うんだ。1度俺の思った事を話そうと考えたが、楽しい空気になりつつあったし1度呑み込み、その場は口を閉ざした。

 そして店で解散となり、それぞれ帰っていった。この状況の中俺はある事を考え、みんなに話そうと思った。

 翌日、いつものように診療所を開き、なんとか午前中は無事に診療を終える。

 そして詰所に診断書を持っていき、その帰りにまずはギベルトの工房に立ち寄った。

 相変わらずすごい音だな。普通にしゃべっても聞こえないと思い俺は大声でギベルトに声をかける。


「おーーーい!ギベルトーーーー!」
「ユーイチ!どうしたんだ?また新作の器具の話か?」
「いや、いきなりだけど明日診療時間が終わった後に話したい事があるから診療所まで来てくれるか?」
「それはいいけど、わざわざ診療所で話す事なのか?」

 ギベルトは診療所で話す事なのかという疑問をぶつけるが俺はその理由も説明する。

「みんなそろって話したい事があるからな、メルにも来てもらうよう話すよ」
「おお、そうか」

 ギベルトが今一つ釈然としていなさそうな表情をしていたように思えるが、ちゃんと診療所で話すつもりだし今は申し訳ないが待っていてくれ。

 そしてそのままメルのお店にも向かった。今は店の休憩時間だが表の入り口をノックすると店内からメルが出てきた。

「ユーイチ君、どうしたの?料理の相談かな?」
「いや、いきなりだけど明日診療時間が終わった後に話したい事があるから診療所まで来てくれるか?」
「え?うーーーん、分かった。お店を少し早めには切り上げるけどそれでもちょっと遅くなるかもしれないし、それでも大丈夫?」
「ああ、来てくれるなら俺は大丈夫だけど一応ミミやミーザにも聞いておくな」

 俺がそう言うとメルもギベルト同様俺に尋ねてくる。

「診療所で話すって事は大事な事なのかな?昨日は話せなかった事?」
「まあ、そういう事だな」
「分かった、みんなに一斉に話したいならそれがいいと思うわ」

 とりあえず明日話す事は俺の事、みんなの事、診療所の事に密接に関わるからな。
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