理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

今日はみんなに

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 俺が領主様の屋敷から診療所に戻ってくると、そこではミミ達が今日は俺が屋敷に泊まる可能性を考えて明日診療所が開けるようにいろいろ準備をしてくれていたのだ。

「ですが、まさか今日中に帰ってくるとは思っていなかったので、私達かえって余計な事しましたか?」
「いや、助かるよ。今ミーザ達がダイニングを掃除してくれているのを見たけどありがたいと思っている。診察室の方も見ていいか?」
「はい、大丈夫ですよ」

 ミミがそう言うと、俺はミミとギベルトと一緒に診察室まで行き、診察室に入室して部屋の中をチェックするとかなり掃除が行き届いているのが分かった。

「すごい、いつもよりきれいになっているな」
「ミミに感謝しろよ、ミミが言ってくれなきゃ俺達だって来なかったわけだしな」
「そうだな、ミミもギベルトもありがとう」
「いえ、あ、でも診断書の事とかは変に触るとややこしそうだったので、机の中にそのまま置いています」

 俺がお礼の言葉を言うと、ミミは少し照れ臭そうに診断書に触れていない事を俺に告げた。

 まあ、これは戻ってから整理するつもりだったし、触っていないのは助かるな。

 それから診療所内を歩き回るとしっかりと掃除してくれているのが分かった。

 予定通り明日は通常通りの診療をするつもりでいたとはいえ、みんなは俺の為にここまでしてくれたんだよな。

 よし、せっかくだし、みんなをねぎらわないとな。

「みんな、少しみんなの考えとは違ったけど、掃除をしてくれて助かったよ、そこでさ今からみんなで何かを食べに行かないか俺がごちそうするよ!」
「よろしいんですか?」
「ああ、だってみんなをただ働きにさせるのもなんか嫌だしな」
「いいじゃんいいじゃん、ユーイチがごちそうしてくれるって言うんだしさ」

 俺がミミやミーザとやり取りをしているとメルが話に入ってくる。

「それじゃあさ、私のお店に行こうよ」
「それだとメルにごちそうできないだろう、他の店で食べよう」
「そうね、たまには食べるだけっていうのもいいかもしれないわ。じゃあお店休む貼り紙を張ってくるから待っててね」

 メルはそう言うとまず自分のお店に夜の営業はお休みする貼り紙を張りに戻りに行った。

「じゃあメルが戻ったらみんなで行こうぜ、ユーイチ、ちゃんと酒が飲めるところに連れて行けよ」
「分かってるって」

 今日はなんとも濃い1日ではあったが、みんながしっかり診療所の事を考えてくれた事が一番の救いかもな。とりあえずまだ何があるか分からないが、今日はみんなと楽しもう。
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