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異世界で仲間が増えました

人夫集合

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 アレフさんに図面の最終確認、そしてミミにも仮設の療養部屋を増設する事を話してから2日が経った朝、俺は工事の人夫さん達が来ることに備えてある準備をしていた。

「おはようございます、ユーイチ様。ん?ユーイチ様、一体何をなさっているんですか?」
「おはようミミ、ああ今日から建設の為の人夫さんが来るから一般の患者さんが入らないように仕切りを設置していて出入り口の通り道も制限しているところだ」

 ミミに説明しているとミーザも続けて現れて俺達に挨拶をする。

「おはよう、ユーイチ、ミミ、あれ?何やってんの?」

 ミーザにもミミにした説明と同じ説明を行い、説明を終えるとミーザが俺に対して手伝いを願い出た。

「じゃあさ、あたしも手伝うよ」
「それなら私もお手伝いします」
「ありがとう、それじゃあ……」

 ミミとミーザにも仕切りの設置の指示を出し、とりあえず仕切りと出入り口の通り道の案内経路の立て札を設置する事を終えた。

「よし、こんなもんでいいだろう、あとは工事の状況を見ながら仕切りを増やすかどうかを考えよう」
「そうだね、じゃあ中に入ろっか」
「いや、多分そろそろ来るはずだ」

 俺の予想通りならそろそろ人夫さん達が来るはず、そう考え待っているとゴルさんが数人の男達と共に現れた。

「お久しぶりですな、ユーイチ殿」
「ゴルさん、その人達がもしかして……」
「ええ、私とアレフ殿が雇った人夫です。アレフ殿は手が離せないので私が案内しました」
「すいません、わざわざ」

 ゴルさんが手の離せないアレフさんに代わって、人夫さん達を案内してくれた事に恐縮しているとゴルさんから強い言葉をもらった。

「いえ、今のような方法だけでは限界があるでしょうから、少しでも治療、そしてリハビリの環境を整える事は我々治癒士にとっても急務な問題ですからな」
「ゴルさん……」
「それにミミ殿は見習いを経て一人前の聖女になる為にこの街での活動と修行に来ているわけですからな、診療所のみにかかりきりというわけにはいかんでしょうからな」

 そうだな、本来ならミミが自分のペースで街の人の治療と魔法の修行を行えたはずだから、それを俺の診療所を手伝ってくれているせいで魔法の力が足りないから一人前として認められないのは俺としても不本意だしミミに申し訳が立たない。

「皆、あとは頼むぞ、分からない事はこちらのユーイチ殿に聞いてくれ」
「分かりやしたぜ」

 少しでもミミが魔法の修行をする時間を増やす為、そしていつかは本格的な入院施設を建てる第一歩としてまずは仮設の療養部屋の建設が成功するよう祈るしかない。
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