理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

食の事業計画

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 リハビリ中の食事メニューのプレゼンの為に詰所に訪れると本題に入る前にアレフさんから先日の食の催し物により以前より賑わった店がある事を聞かされる。ただ、レシピによる子供達への健康効果はまだ様子見と言ったところだ。

 そしてアレフさんより今日の用件が何かを尋ねられる。

「それでミヤシタ殿、本日の用件は?」
「はい、実は先日の食の催し物を経てから考えたのですが、リハビリ中の食事メニューを考えたのです」
「リハビリ中の食事メニュー?」
「まずは食事メニューとこの事業計画書をご覧ください」

 食事メニューはギリギリまでメルとの話し合いで調整したが、基本的にはいろんな食材を使用して栄養のバランスを考えたものであるし、リハビリのケースによっても主だった食材は変えるつもりだ。

 例えば筋力の低下が著しい人には筋トレのようなリハビリを主に実施するから、肉メニューを中心に、骨折等で骨のくっつきを促す為にはカルシウムを多く摂れるように魚メニューを中心にという風にな。

 そしてアレフさんや患者さんが気にしている食事メニューについての料金だが、まず食事メニューの提供はあくまで希望者のみにし、自身で作る人にはレシピのみを提供するつもりだ。希望しない人やレシピのみ希望の人には料金は当然ながら発生しない。

 次にメニュー作りを希望する場合のケースだが、これは往診の際に夕食のみになるが俺やミミが作ろうと思っている。今はメルにはとりあえず試食用のサンプルメニューのみを作ってもらうつもりだ。

 自己負担の割合は収入によって決めたいと思うが、当然俺には各家庭の収入など分かるはずがないから詰所にある前年の納税記録を元にアレフさん達に割り出してもらい、基本は後日請求が良いと思う。

 ただ、現在は診療所の人数も少なく、メルもお店があるから期間中は一家庭のみの対応にしようと思っている。

 俺の世界でも訪問介護で食事作りをするケースはあるが、これには専門事業だからという側面が大きい。

 もしこの先複数同時訪問を視野に入れるならもっと診療所自体を大きくして専門部署を作れるようにならないとだめだが、それはまだまだ遠そうだな。

 果てしない未来よりも今どうするかを考えないとだが、今日のケースはさすがに少し複雑だったのかアレフさんも何度も資料を見なおしているな。

 そして一旦資料をデスクの上に置くとアレフさんは言葉を発した。

「ミヤシタ殿、いくつか質問をさせてもらう」

 来たか、まあこれはリハビリの効率を上げる為のものだし、やるぞ!
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