理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

リハビリと栄養

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 食の催し物をきっかけに少しづつでも子供達が野菜を食べやすい料理が浸透していけばいいと思うと同時に、俺は新しい事を考えていた。

 それはリハビリ中の食事メニューの作成だ。正直今までは入院施設がまだ整っているわけじゃないし、そこまで考えなくても良いとは思っていたが、在宅療養の場合でもリハビリが早く済めばその分だけ早く働きに出る事ができるし、世話をする同居人の家族の負担も減らせるからな。

 栄養とリハビリは切っても切れない関係だからな。幸いこの街は食も豊富であらゆる品が手に入りやすいからスマホを活用しながらリハビリ用の食事メニューを考えやすいな。

 診療の合間に例によってアレフさんへのプレゼン資料を作っている。今度、診断書を持っていくまでには作りたいが、実はアレフさんに見せる前に見せたい人がいる。

 今日はミミ、ミーザ、ギベルトが揃っているし、先に3人に俺の計画している話をするか。今は午前の診療と午後の診療の間の休憩時間だし、話すなら今だな。

「みんな、まだ途中だけど少し見てもらいたいものがあるけどいいか?」
「もしかして、リハビリ中の食事のメニューですか?」
「そういえば最近、診療の合間に作っていたよね」
「しかし、器具の次はメシとか、リハビリって言うのは突き詰めるとキリがねえな」

 みんなが色々と発言したからとりあえず順番に返事をした。

「ミミ、前にも話したと思うがまさにみんなに見て欲しいのはそれだ。ミーザ、さすがに自分だけで考えるのはきついからスマホにも助けてもらった。ギベルト、鍛冶職人もそうだと思うが、より良くを突き詰める事が自分を研磨し、患者さんの為にもなるんだ」

 全員に対し返答をしてからまだ途中なうえに一部ではあるが、みんなにも俺がスマホの情報を元に考えたリハビリ用の食事メニューを提示してみる。

「やっぱり、この間のように美味しく食べられる野菜を使ったメニューもあるんですね」
「あ、料理人のお姉さんが作ったトマトのスープもあるね」
「それが多いのは分かるが、結構魚を使ったメニューもあるんだな」

 もちろん野菜に含まれている体調を整えたり、病気への抵抗力を高める栄養素は必須だが。魚にはカルシウムが多く含まれているから骨を丈夫にするには適切だし、筋肉を作るタンパク質も一緒に摂れる。

 もちろん魚のタンパク質だけでは不十分な場合もあるから、肉からのタンパク質だってリハビリには重要だ。

 さて、みんなからもう少しどう思うかを聞いてみるか。
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