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異世界で仲間が増えました

メルの返答

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 ソフィアさんと共に俺はメルさんの店に審査には子を持つ親が加わる事を報告する為に訪れていた。

 俺達が来るやいなや、まずメルさんは俺達にテーブルに座るよう促す。

「お話は聞きますので、こちらのテーブルでお願いします」

 その言葉を聞いて、俺達はテーブルに座り、ソフィアさんもメルさんにジェスチャーでテーブルに座るよう促すがメルさんが遠慮の言葉を言う。

「あの失礼だとは思いますが、いつお客さんが来てもいいようにこういう形で対応させてもらってもいいですか?」
「そうですか、ではまず審査の件ですが、許可が出ましたので私とミヤシタ・リハビリ・クリニックの方々でさせていただきます」
「そうなんですね、ありがとうございます」
「ですが、もう1方を加えさせていただきます」

 さあ、ここからがある意味本題だし、この話は俺がするか。

「ソフィアさん、ここからは俺が」
「お願いします」
「この街を管理しているアレフさんから審査員には子を持つ親を1人加えるのが条件って事で、ミランダさんと言って果物屋をしているダンカンさんという方の奥さんを加えさせてもらいます」
「子を持つ親……、なんとなく分かるけどその理由も聞かせてもらっていいかな?」

 やっぱりメルさんとしては気になるか、もちろんちゃんと俺は話すつもりだったからしっかりと話した。

「やっぱりアレフさん達は俺のレシピを使う事を断った事が気になったようで、それで親から見て子供の身体の事を考えているかどうかの審査が必要だと感じたと聞いています」
「……お姉さん、ユーイチさんってそんなに皆さんから信頼されるような事をしているんですか?私はこの街に来て間もないからその辺がよく分からなくて」
「そうですね、ミヤシタ様のおかげで日常生活に戻れた方や復職された方もいらっしゃいますし、人の身体にも詳しく、あのザリアン様が一目置く程ですからね」
「ザリアン様ってあの王都でも有名だった治癒士よね!そんな人がユーイチさんを……」

 すごい、国内ではザリアンさんの名前が相当轟いているんだな。あの人のお墨付きをもらうかどうかでかなり評価が変わるんだな。

「ミヤシタ様が教えてくれたレシピで私の弟も嫌いな野菜を食べてくれるようになってきたし、ミヤシタ様に感謝している方は多いと思います」
「そうですか、それほどの人の提案を蹴ったなら謹んで審査をお受けします。そして私の力で皆さんに認めてもらうよう頑張ります。このユーイチさんのように」

 いくつかはスキルやスマホに助けられている部分もあるけど、まあメルさんがやる気になったなら、俺も真剣に審査しないとな。
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