理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

集計結果

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 空気を読まないギベルト、そして本題に早く入るよう促すミーザの言葉を受けて、俺は早速3人にアンケートの集計の方法を説明するとともに、診察室にあるホワイトボードにアンケートの項目にあった野菜の名前を書き込む。

「それじゃあみんなにはアンケート用紙を渡したから1人づつ嫌いに〇がついている野菜を読み上げてくれ、要望があったらそれも読み上げてほしい、それを俺がホワイトボードに書き込んでいく」
「はい、でもユーイチ様、書き続けていくと手が腱鞘炎になるのでは?」
「もちろん痛くなったら交代するその時は俺が交代相手のアンケート内容を読み上げる」
「はい、じゃあまずは私から読みますね」

 そう言って、ミミがまず1枚目の〇がついてある野菜の名前を読み上げ、俺はそれを書いていく。複数回答ありにしたから、意外と何品も苦手な子っているもんだな。

 要望で多いのは食べやすい料理方法を教えて欲しいか。

 そこからミーザやギベルトにも読んでもらうが似たような回答が多く、よく読むとアレルギーらしきものを抱えていそうな子供もいそうだ。そのあたりも伝えていかないとダメだな。

 なんとかミミ達の協力もあり、アンケートの集計が終わったからその結果を発表する。

「それでは集計結果を発表します!まず子供達が一番嫌いな野菜に選ばれたのはピーマンです」
「ああ、なんか分かる気がする、あたしもそれ少し苦手なんだよね」
「おお、俺も積極的には食わねえな」

 このように大人でも苦手な人がいる野菜だし、これを子供に食べてもらうのはかなり困難なミッションだな。

 更に俺はアレルギーらしきものを抱えている子供がいそうで、その事実もミミ達に伝えた。

「アンケートの内容を良く読むともしかしたらアレルギーらしきものを抱えている子供がいそうだし。それにはまた別の対処を考えたいと思う」
「ユーイチ様、そのアレルギーというのは何ですか?」
「これは人の体質によるもので、その物を食べただけで、身体に何かしらの異常をきたす現象なんだ」
「そのアレルギーってやつがあると、毒が入ってない普通に栽培したやつでもなるのか?」

 ギベルトにとってはどうやらアレルギーは無縁そうだし、疑問に思うのはもっともだな。

「そうだ、ほとんどの場合は身体にかゆみや発疹や吐き気程度で済むものが多いが、場合によっては命に関わる場合がある」
「マジかよ⁉それじゃあ無理に食べさせる必要はねえんじゃねえのか!」
「落ち着けよギベルト、単なる好き嫌いとアレルギーをごっちゃに考えるな、それぞれで対処していく方法を考えないと」
「だけど、嫌いなもんでも吐き気はあるし、どうやって見分けるんだ?」

 もちろん、俺の経験則と言いたいところだが、それだけでは難しい点もある。だからを使おう。
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