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異世界で仲間が増えました

聞き取り調査

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 ソフィアさんが俺にした相談はまさかの弟さんの野菜嫌いをどうすればいいかの相談であった。

 まさかリハビリを専門にしている俺が食べ物の好き嫌いの克服法の相談を受けるとは思わなかったな。

 病院に勤めているときは栄養士さんと食事について話す事もあったが、嚥下の訓練のメニューや方針についての話し合いで患者さんの好き嫌いについて話す事もあるにはあったが、代替メニューを用意してもらうくらいだったかな。

 最近習得したスキルも作業療法のスキルだし、少しづつ専門外の事もしていっていかないとダメなのかもな。

 さてとまずはソフィアさんから聞き取らないとな、情報を得ないと対策も立てようがないからな。

「ソフィアさん、まずはいくつかお聞きしたい事があるので、それを元に対応策を考えたいと思いますので、ご協力お願いします」
「はい、もちろんです」

 もしかしたら、この世界では聞かないがかもしれないし、まずはこれから聞いてみるか。

「例えばまずは何か野菜を食べて、その直後、あるいは時間が経ってからでも体調を崩したり、吐き気があったり、身体のかゆみを訴えたりはしていませんでしたか?」
「ええっと、まずいといって吐き出すことはありましたが、それ以外の症状はありません。それが何か関係するんですか?」
「いえ、とりあえずそういう問題がなければこの線は消えます」
「はあ……」

 とりあえず野菜・果物アレルギーはなさそうだ。そういうケースで野菜を食べられない子供もいるからな。そうするとやっぱり味覚あるいは食感の問題かもしれないな。

「あの失礼ですが、お食事の用意はソフィアさんがされるんですか?」
「私がする場合もありますが、私は補佐官の仕事で家に帰るのが遅いのでお手伝いさんにお願いしていますが、そのお手伝いさんから最初に相談を受けてどうしようか悩んでいたんです」
「それならソフィアさんの用意したお食事なら野菜も食べるんですか?」
「いえ、私が作ったのでも同じ結果です。だから困っているんです」

 やっぱり、味覚や食感か、だがこのままではいけないな。よし!

「ソフィアさん、一度そのお手伝いさんと一緒にまたここにお越しください」
「何か方法が思い浮かんだんですか?」
「ソフィアさんとお手伝いさんの料理を俺達が試食してなにか改善方法がないかを考えてみます、またソフィアさんやお手伝いさんのご都合のいい日を教えてくれればこっちはそのつもりで準備しています」
「そうですか、分かりました。一度お手伝いさんとも話してみます」

 とりあえず試食すれば改善方法や美味しく食べる調理方法がみつかるかもしれない。
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