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異世界で仲間が増えました

ソフィアの懇願

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午前の診療が終わり、昼食休憩をしている中、突如珍しくアレフさんが補佐官であるソフィアさんと一緒に診療所に訪ねてきた。

 アレフさんが言うには、どうもソフィアさんが俺に話があるそうなので、俺はソフィアさんに声をかける。

「まあ、お話なら診察室で聞きますので、こちらへどうぞ」
「はい、ありがとうございます」

 俺がアレフさんとソフィアさんを診察室に案内しようとする姿がミミ達の目にも入り、ミミが俺に話しかけてくる。

「アレフ様、ソフィア様?ユーイチ様、お2人がどうして診療所に?」
「ミミ、これからその話を診察室で聞くところだ。ソフィアさん、彼女達にもそのお話って聞かせても大丈夫ですか?」
「……多分ミヤシタ様が一番お詳しいとは思いますが、他の方の意見も聞いておいて損はないですから、かまいません」

 俺が一番詳しい事?それってリハビリの話だとは思うんだが、ソフィアさんの身内にリハビリが必要な人でもいるのか?それならこんな事しなくても往診を依頼してくれれば赴くのにな。

 まあいい、ソフィアさんから直接聞けば分かる事だ。

 そう考えて、俺は診察室にアレフさんとソフィアさんを案内し、ミミ達も入室すると俺は自分の椅子に座り、ソフィアさんにも患者用の椅子に座ってもらうよう促す。

「それではお座りください」
「ありがとうございます」
「あ、そうだ、アレフさん、アレフさんの分の椅子も良かったら用意しますよ」
「私の事はいい、それよりもソフィアの話を聞いてやってくれ」

 俺がアレフさんにも椅子に座ってもらおうと思って勧めたが、それを断ると今度はソフィアさんがアレフさんに声をかける。

「申し訳ありませんアレフ様、アレフ様を差し置いて私だけ座ってしまい」
「私の事は気にせず、早くミヤシタ殿に用件を話してやってくれ、彼も忙しいはずだからな」
「は、はい」

 まあ、自分の上司を立たせて自分だけが座っているのは申し訳ないだろうけど、ソフィアさんが俺に相談があって来たわけだしな。

「まあ、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ。今は診療時間外ですし、今日は特別な用事もないですし」
「お気遣いありがとうございます」
「それでどのようなご用件ですか」
「はい、私はこの街で両親、弟と暮らしていたんですけど」

 ソフィアさんはこの街住まいか、それにしてもソフィアさんのような美人のお姉さんをもったその弟君はうらやましいな。おっとそんな事を考えている場合じゃなかった。

「最近、両親は行商で2人で家を長く留守にして私と弟の2人暮らしで、その弟のことで相談があるんです」

 弟の事で相談!俺が詳しい事となると病気?それともリハビリか?
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