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異世界で仲間が増えました

昼食休憩

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 俺達は最近ダッカ地方から移住してきた料理人メルさんの為に、店舗登録した倉庫の掃除に訪れていた。メルさんも含め、俺達は5人おり、それぞれ役割分担をしながら掃除をしている。

 俺が診療所から持ってきた道具やギベルトが工房から持ってきた道具、メルさんが元々使っていた道具を使っていきながら少しづつ綺麗になっていく。

 少しメルさんとレイアウトについて話してみる。

「メルさん、なんか店の中の雰囲気で考えている事ってありますか?」
「店の雰囲気?そうね、ダッカより賑やかそうだし、少し華やかな感じにしたいんだけど」

 その話を聞いて、メルさんの考える店内の雰囲気のイラストをミミに描いてもらい、それを見ながら買ってきた資材でその壁紙作成をする。

 久々の親父直伝のDIYだ。

 だが俺の大工仕事を見ていたギベルトが突如口をはさんでくる。

「おいおい、ユーイチ、そんなやり方じゃあ時間がかかるぞ、ちょっと俺に代われ」

 俺のやり方がまずかったのか、ギベルトが交代を提案し、俺がその交代に応じてギベルトに作業の続きをしてもらうととてもスムーズにそして鮮やかに完成させる。

 さすがはプロの鍛冶師だ、素人の付け焼刃の俺ではかなうわけはないか。

 そうしているうちに昼食の時刻になり、俺が一同に声をかける。

「そろそろ、昼食にするか。みんなお腹すいているだろうから」
「そうだね、あたしもうお腹ペコペコだよ」
「俺もだ、とっとと食って、残りの作業を一気に終わらせてしまおうぜ」

 俺達が早く昼食を食べようと話していると、メルさんが俺達に声をかける。

「それじゃあ、私が用意しようか?キッチン周りは早めにきれいになったし」
「それなら私もお手伝いします」
「大丈夫よ、5人分なら1人でも。それよりちゃんと休んでいて」
「はい、ありがとうございます」

 ミミが手伝いを申し出るが、しっかりと休むようにミミに告げて、そこからメルさんの昼食作りが始まる。

 しばらく待っていると、ようやく料理が完成した。

 これはパスタ料理か、トマトソースがすごく美味しそうだな。

 一口食べてみるが、すごいな!この世界に来てこれほどうまい麺料理は初めてかもしれない。

「すごい、うまいよメルさん!」
「ありがとう、でも私が作ったから当然よ」

 すごい自信家だな。まあ確かに自分の料理が一番うまいと思わなきゃあ、料理人なんて、ましてや他の地方に移住までして出店しようとは思わないだろうからな。

 他のみんなも満足そうに食べているな。

 さあ、午後からの作業も頑張るぞ。
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