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異世界で仲間が増えました
兵士のリハビリ
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鍛冶師のギベルトさんがリハビリ器具のハンドグリップを作り、感触を確認してみると、どうにかリハビリに使用できそうであるし、試しに往診で使ってみると話すと、なんとギベルトさんが往診に同行したいと申し出てきたので、一緒に往診に行く事になったのだ。
約束した日の午前診療が終わると、診療所にギベルトさんがやってきて何か箱のような物を風呂敷で包んでいたので俺はそれが何かを聞いてみた。
「ギベルトさん、それは何ですか?」
「ああ、これか道具だ。その場で調整する為のな」
「そうですか、それじゃあ行きましょうか。ミミ、ミーザ留守番を頼むぞ」
「はい」
「任せて」
今日の往診先は街の衛兵の家だ。魔物討伐の際に腕をケガして現在は養生という形で休んでいる。
アレフさんに紹介されて先日後遺症を取り除き、今は弱った筋力を取り戻すリハビリをしている。そろそろ握力のリハビリをしたかったから今回のハンドグリップはちょうどいいな。
家に着くと、まず俺は扉をノックし呼びかける。
「すいません、ミヤシタ・リハビリ・クリニックのユーイチ・ミヤシタです」
「はい、いらっしゃいませミヤシタさん、ん?そちらの方は」
家から出てきた女性はその兵士の奥さんで、魔物討伐の際の負傷が名誉の負傷という認定をされてとりあえず恩給という形で生活費が支給されているようだ。
「彼は、ギベルトさんといってご存じだとは思いますが、鍛冶師で今回リハビリ器具を作成してくれて同行を願い出てくれたんです」
「あのギベルトさんでしたか、よろしくお願いします」
「どうも」
玄関で挨拶を交わした俺達は家に入っていき、今日リハビリをする兵士の人と出会い、挨拶をする。
「こんにちは、今日もよろしくお願いします」
「あ、ミヤシタさんよろしくお願いします。ん?その人って鍛冶師のギベルトさんじゃないんですか」
「今日は彼が作ったこのリハビリ器具のハンドグリップを使ったリハビリをしましょう」
そう言って、俺は兵士の人にハンドグリップを持ってもらい使い方を説明する。
説明を終えると兵士の人はハンドグリップに指すべて差し込み握るのを繰り返す。
「それでどうですか?」
「すごい、こんなのがあるなんて、ギベルトさん、ありがとうございます」
「ああ、いえ……」
何だろうな、ギベルトさんって意外と人見知りな所があるのか?それとも褒められて照れているのか?
まあ人見知りだとしたらいくらなんでも俺に対してあそこまで強く出ないか。
さあ、この様子を見てギベルトさんは何を思ったんだろうか?
約束した日の午前診療が終わると、診療所にギベルトさんがやってきて何か箱のような物を風呂敷で包んでいたので俺はそれが何かを聞いてみた。
「ギベルトさん、それは何ですか?」
「ああ、これか道具だ。その場で調整する為のな」
「そうですか、それじゃあ行きましょうか。ミミ、ミーザ留守番を頼むぞ」
「はい」
「任せて」
今日の往診先は街の衛兵の家だ。魔物討伐の際に腕をケガして現在は養生という形で休んでいる。
アレフさんに紹介されて先日後遺症を取り除き、今は弱った筋力を取り戻すリハビリをしている。そろそろ握力のリハビリをしたかったから今回のハンドグリップはちょうどいいな。
家に着くと、まず俺は扉をノックし呼びかける。
「すいません、ミヤシタ・リハビリ・クリニックのユーイチ・ミヤシタです」
「はい、いらっしゃいませミヤシタさん、ん?そちらの方は」
家から出てきた女性はその兵士の奥さんで、魔物討伐の際の負傷が名誉の負傷という認定をされてとりあえず恩給という形で生活費が支給されているようだ。
「彼は、ギベルトさんといってご存じだとは思いますが、鍛冶師で今回リハビリ器具を作成してくれて同行を願い出てくれたんです」
「あのギベルトさんでしたか、よろしくお願いします」
「どうも」
玄関で挨拶を交わした俺達は家に入っていき、今日リハビリをする兵士の人と出会い、挨拶をする。
「こんにちは、今日もよろしくお願いします」
「あ、ミヤシタさんよろしくお願いします。ん?その人って鍛冶師のギベルトさんじゃないんですか」
「今日は彼が作ったこのリハビリ器具のハンドグリップを使ったリハビリをしましょう」
そう言って、俺は兵士の人にハンドグリップを持ってもらい使い方を説明する。
説明を終えると兵士の人はハンドグリップに指すべて差し込み握るのを繰り返す。
「それでどうですか?」
「すごい、こんなのがあるなんて、ギベルトさん、ありがとうございます」
「ああ、いえ……」
何だろうな、ギベルトさんって意外と人見知りな所があるのか?それとも褒められて照れているのか?
まあ人見知りだとしたらいくらなんでも俺に対してあそこまで強く出ないか。
さあ、この様子を見てギベルトさんは何を思ったんだろうか?
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