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異世界生活は大変です
スキル×努力×勉強
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俺とミミが診療所を留守にしている間にミーザは以前診療所に侵入した2人組の空き巣を捕まえていた。
ミーザの話を聞くと、ミーザのスキル:隠密で留守を装い空き巣犯をおびき出す事に成功し、そのまま返りうちにしたとの事だ。
とりあえずまだ午後の診療開始まで時間があるから俺は診療所内の片付けの必要があるかもしれないと思い、ミーザに尋ねる。
「ミーザ、もしかして診療所内が散らかってたりしてないか?」
「あたしが少し暴れたから散らかっているよ、兵士の人が現場を検証したいって言ってたからいる間はそのままにしていたけど」
「それじゃあ片付けをするか」
俺の診療所内の片付けの提案にミミとミーザが頷き、俺達は診療所内の片づけを開始する。
とりあえず片付けといっても少し物が散らばっているだけだし、血とかが床に落ちていないのは助かる。それでもミミが少し拭いてくれているし、診療所内の清潔は保たないとな。
何とか片付けが終わりいつでも午後の診療が開始される状態になり、まだ午後の診療開始まで少しだけ時間があるから俺はスキルについてミーザに尋ねてみた。
「そういえばミーザはそのスキルをどうやって習得したんだ?」
「まあ、おっ父との特訓でかな」
「そうなんだな、身に付けたいってスキルは自分で選べるのか?」
「あたしっていうか、傭兵の場合はギルドに登録するとスキル適性を検査されてあたしに一番合うのが隠密って判断されたのさ」
そんな検査があるのか?待てよ確かミーザってお母さんの話だと小さい頃から傭兵としてお父さんに鍛えられていなかったか?形だけとはいえ、ギルドに登録していたのか、日本じゃあ労働基準法に抵触する案件だな。
そういえばこの街でもお店をやっている家は小さい子供もお店を手伝っているし、農村でも子供は働き手らしいし、あまり日本の常識は通用しないな。
「じゃあ、そのスキルを習得する為にかなり特訓したのか?」
「うん、ギルドでスキルの種っていうのを与えられてそれを食べてあとは自分で特訓しながら身に付けるんだよ」
「うーーん、頑張ってスキルを身に付けたミーザの話を聞くと、天からの贈り物みたいな感じでスキルを習得した自分が申し訳ないな」
「ユーイチ?」
俺はミーザが努力してスキルを身に付けた話を聞いて、自分が棚ぼたでスキルを得た事を申し訳なく感じているとミミが俺達に声をかける。
「それは違うと思いますよ」
「ミミ?」
「ミーザさん、ユーイチ様は別の世界から転移してきて、元の世界じゃあリハビリのお勉強をしていたんですよ」
「そうなの?っていうか転移者だったんだ!この国の住人にしては目や髪の色が少し変わっているとは思っていたけどさ」
ミミがミーザに対し俺が転移者という事を話すと今度は俺に対して言葉を発する。
「その、ミーザさんとは形が違うかもしれませんがユーイチ様も元の世界でしっかりお勉強したからこそそういったスキルを得たんだと私は思いますよ、いくら神様でも何も知らない方にスキルを与えるのは不安だと思いますから」
「ミミ」
「それにユーイチ様はそのスキルでいろんな方を助けていらっしゃいますから恥じる事はありません」
「ありがとうミミ、そうだな」
元の世界で勉強したからこそか、本当かどうかは分からないが、それでもミミが言ってくれた事でそんな気はするな。
だけど今はこの知識は俺のものだけではあってはならない。この話も2人にするか。
ミーザの話を聞くと、ミーザのスキル:隠密で留守を装い空き巣犯をおびき出す事に成功し、そのまま返りうちにしたとの事だ。
とりあえずまだ午後の診療開始まで時間があるから俺は診療所内の片付けの必要があるかもしれないと思い、ミーザに尋ねる。
「ミーザ、もしかして診療所内が散らかってたりしてないか?」
「あたしが少し暴れたから散らかっているよ、兵士の人が現場を検証したいって言ってたからいる間はそのままにしていたけど」
「それじゃあ片付けをするか」
俺の診療所内の片付けの提案にミミとミーザが頷き、俺達は診療所内の片づけを開始する。
とりあえず片付けといっても少し物が散らばっているだけだし、血とかが床に落ちていないのは助かる。それでもミミが少し拭いてくれているし、診療所内の清潔は保たないとな。
何とか片付けが終わりいつでも午後の診療が開始される状態になり、まだ午後の診療開始まで少しだけ時間があるから俺はスキルについてミーザに尋ねてみた。
「そういえばミーザはそのスキルをどうやって習得したんだ?」
「まあ、おっ父との特訓でかな」
「そうなんだな、身に付けたいってスキルは自分で選べるのか?」
「あたしっていうか、傭兵の場合はギルドに登録するとスキル適性を検査されてあたしに一番合うのが隠密って判断されたのさ」
そんな検査があるのか?待てよ確かミーザってお母さんの話だと小さい頃から傭兵としてお父さんに鍛えられていなかったか?形だけとはいえ、ギルドに登録していたのか、日本じゃあ労働基準法に抵触する案件だな。
そういえばこの街でもお店をやっている家は小さい子供もお店を手伝っているし、農村でも子供は働き手らしいし、あまり日本の常識は通用しないな。
「じゃあ、そのスキルを習得する為にかなり特訓したのか?」
「うん、ギルドでスキルの種っていうのを与えられてそれを食べてあとは自分で特訓しながら身に付けるんだよ」
「うーーん、頑張ってスキルを身に付けたミーザの話を聞くと、天からの贈り物みたいな感じでスキルを習得した自分が申し訳ないな」
「ユーイチ?」
俺はミーザが努力してスキルを身に付けた話を聞いて、自分が棚ぼたでスキルを得た事を申し訳なく感じているとミミが俺達に声をかける。
「それは違うと思いますよ」
「ミミ?」
「ミーザさん、ユーイチ様は別の世界から転移してきて、元の世界じゃあリハビリのお勉強をしていたんですよ」
「そうなの?っていうか転移者だったんだ!この国の住人にしては目や髪の色が少し変わっているとは思っていたけどさ」
ミミがミーザに対し俺が転移者という事を話すと今度は俺に対して言葉を発する。
「その、ミーザさんとは形が違うかもしれませんがユーイチ様も元の世界でしっかりお勉強したからこそそういったスキルを得たんだと私は思いますよ、いくら神様でも何も知らない方にスキルを与えるのは不安だと思いますから」
「ミミ」
「それにユーイチ様はそのスキルでいろんな方を助けていらっしゃいますから恥じる事はありません」
「ありがとうミミ、そうだな」
元の世界で勉強したからこそか、本当かどうかは分からないが、それでもミミが言ってくれた事でそんな気はするな。
だけど今はこの知識は俺のものだけではあってはならない。この話も2人にするか。
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