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異世界生活は大変です

新居決定

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キッコの街に俺達は戻って来たが、今は夜でもう詰所は閉まっている事が予想される為、俺はミーザさん達に宿に泊まるよう声をかける。

「今日はもう夜になったし、ミーザさん達は宿に泊まるといい。明日の朝に詰所には行こう、先に手続きの書類は届いているはずだから」
「そうだね、そうした方がよさそうだね」

 ミーザさんが俺の提案に了承するとミミが俺に対して疑問をぶつける。

「それなら明日も診療所はお休みされるのですか?」
「いや、悪いが午前中だけでもミミ1人でやってくれるか、後遺症の残った患者さんはベッドで寝かしておいてくれ。俺がスキルで取り除くから」
「分かりました」

 とりあえず明日の午前の診療はミミに任せる事とし、俺はミーザさん達を宿に案内し、案内し終えると俺も診療所に戻り寝る事とした。

 それにしてもすごい慌ただしい2日間だったな。明日は2人の新居探しもしないとな。

 そして翌朝、今日はそれぞれで朝食を済ませ、ミミ、そしてミーザさんの親子が俺の診療所を訪れる。診療所を見たミーザさんが思わず俺に診療所を見た感想をぶつける。

「これが診療所ってやつか、ベッドが少しと治療用の道具が少しあるだけで思った以上にシンプルなんだね」
「まあな、大きな怪我はミミの魔法で治し、後遺症は俺のスキルで取り除くからな、あ、でも往診もしているかな」
「往診?」
「それについてはまた詳しく説明するから、それじゃあ行こうか」

 そう言って俺はミーザさん親子と共に詰所に向かおうとするがミミに言い忘れていたことを話す。

「あ、そうだあのお婆さんの往診を休む事は詰所の兵士さんに伝えてもらうから、ミミは気にせず診療所を頼む」
「はい、分かりました」

 ミミの返事を聞いて俺達は詰所に向かう。詰所に到着するともう例の兵士さんが全てを察してすぐにアレフさんのいる執務室に案内してくれた。

 いやあ、話が早くて助かるな。

 そして執務室に入室すると俺が口を開く前にアレフさんから言葉が発せられる。

「よく戻ったな、ミヤシタ殿、まずはお疲れであった」
「ありがとうございます」
「それでこの傭兵親子についてだが無論、キッコでの移住は受け入れる。それから新たな住居だが……」

 アレフさんが、いくつか住居の候補を提示し、ミーザさんの希望で実際にその家を見回る事となり、複数の家を回った結果、ミーザさんが希望をアレフさんに伝える。

「あの、ここがいいです。診療所からも近いし」
「分かった。ここを貴殿らの住居として登録しておく」
「良かったなミーザさん」
「うん、ありがとね」

 親子の住居も決まったし、午後からの診療を頑張るぞ。
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