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異世界生活は大変です

移住準備

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 ミーザさん、お母さん共にどうやらキッコの街に移住する決意をしたようだ。そのタイミングを見て俺は2人に話しかける。

「キッコへの移住を決めたのならまず明日にギルドで依頼受諾の報告、そしてその後詰所の窓口担当の方に移住手続きのお願いをしに行きましょう」
「そうだね、動くなら早い方が良さそうだね」
「じゃあ私達は宿に泊まっていますので、また明日ギルド前で待ち合わせましょう」
「うん、お休み」

 そう言って俺とミミは、ミーザさんの家をあとにし、宿に泊まって、今日はもう眠る事とした。

 翌朝、ギルドが開く時間に合わせて俺とミミは傭兵ギルドに向かう。ギルドに到着するとまだミーザさん達は到着していなさそうであった。

「どうやら、まだ来ていないようだな」
「そうですね、移住となると荷物も必要ですし準備に時間がかかっているかもしれません」

 そうだよな、引っ越し用のトラックや、引っ越し業者があるわけじゃないし、多分馬車に荷物を載せるんだろうな。

 そんな事を考えているとようやく2人が来るが結構多くの荷物を抱えていて俺達は驚きながらも2人に尋ねる。

「ど、どうしたんだ⁉そんな多くの荷物!」
「あ、これさおっ母があれもこれもっていうから持って来たんだけど、やっぱりちょっと持ってき過ぎじゃなかった?」
「何言ってんだい、当分は節約しないといけないからせめて服だけでも持っていけるだけ持っていかないとだめじゃないか」

 ま、まあ移動には馬車を使うし、これくらい大丈夫だよな?多分……。

 とりあえず気を取り直してギルドで依頼の受諾をしてもらうか。

「それじゃあミーザさん、まずはギルドで俺の依頼を受諾する手続きからしようか」
「そうだね、おっ母待ってて」
「あいよ」

 お母さんの言葉を受けて、俺とミーザさんはギルドに入っていく。一応念の為にミミにはお母さんと一緒に外で待ってもらうか。

 ギルドに入るとまず受付に行き、ミーザさんに依頼の受諾をしてもらおう。応対するのは俺達が最初に会った受付さんだ。

 よく考えたら今日でこの美人な受付さんともお別れか、少し名残惜しいが仕方ないな。

 俺がそんな事を考えているとミーザさんが受付に声をかける。

「おはよう、いきなりだけど保留していたユーイチ・ミヤシタさんの依頼を受ける事にしたよ」
「おはようミーザさん、この依頼を受けると契約期間中はキッコに住む事になるし、その間他の依頼を受ける事はできないけどいいの?」
「もちろんだよ」
「それじゃあ依頼受諾で手続きするわね」

 これで俺達とミーザさんの契約は完了だな。
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