一歩の重さ

burazu

文字の大きさ
上 下
157 / 160
高校2年編

女流最強とのVS

しおりを挟む
 小夜が女流皇座戦で記録係、そして村田との事もあるが、順位戦が近い一輝達を気遣い、現在研究会やVS相手がいない鎌田であったがある決心をしてスマートフォンを取り出し電話をする。

「はい、関西将棋会館です」
「あ、あの私奨励会三段の鎌田美緒と申します、ちょっとお願いしたい事がありまして」
「どういったご用件でしょうか?」
「あの、関西所属の宮里春香女流三冠の電話番号を教えていただく事は可能でしょうか?あ、もちろんご本人がよろしければですが」

 鎌田は関西将棋会館の職員に宮里春香女流三冠の電話番号を尋ね、それについての返答が職員より帰ってくる。

「本人に確認しますので、また時間をおいて折り返しご連絡ください」
「あ、はい、お願いします」

 その後しばらく鎌田はパソコン等で将棋の研究を行い、昼食を終えてからしばらくすると再度関西将棋会館に連絡をする。

「はい、関西将棋会館です」
「あ、すいません、先程お電話した鎌田ですが」
「ああ、鎌田さんですね、宮里さんから教えていい許可を頂きましたので教えますね、番号は……」
「……はい、ありがとうございました。失礼します」

 職員より宮里女流三冠の携帯電話の番号を聞き、それをメモしてから職員に礼の言葉を言ってから電話を切ると早速鎌田は再度スマートフォンに番号を入力し、電話をかける。

「はい」
「あ、すいません宮里春香女流三冠ですか?」
「はい、あ、さっき関西将棋会館の人に電話番号の許可のお話が来たんですけどもしかして鎌田さんですか?」
「はい、鎌田です、お忙しい中ありがとうございます」
「いえ、それで私にどういったご用件でしょうか?」
「……宮里さん、女流皇座戦の期間中だけでいいので私とVSをやっていただけませんか?」

 なんと鎌田は宮里に対しVSの申し入れをし、一瞬宮里は驚くが、すぐにその理由を尋ね返す。

「え?私と?その前にどうして私なのか教えてもらってもいいですか?」
「ええっと、ちょっと色々あって研究会が中止になったりVS相手の牧野女流は次局で記録係をする事になり、現状練習相手がいなくてお願いしたんです」
「そうなんですね、だけど鎌田さんは東京、私は関西所属ですし、移動だけでも時間がかるし、女流皇座戦の期間にそんなに多くはできないかと思いますよ」
「ネット対局でも構いません、ラインとかを使えば感想戦もできますし」
「……分かりました、私としてもあなたほどの方との練習は願ってもいないチャンスですから」
「ありがとうございます、よろしくお願いします!」

 どうにか宮里春香女流三冠とのVSをこぎつけた鎌田、次局までの時間は残り少ない中、どこまで突き詰める事ができるのか?
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...