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高校2年編
質問タイム2
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が来ており、まず一輝が質問に対し返答をしていた。
「それで長谷先生はとっても将棋が強いってお父さんから聞いたんですけど、やっぱり将棋が強いと頭もいいから学校の成績もいいんですか?」
「ええっと、それはご想像にお任せします」
「もう、私は真面目に聞いているんですから真面目に答えてください!」
女子児童の鋭い指摘に一輝は一瞬たじろいでしまうがすぐさま気を取り直し、自身の学業の成績についても正直に答える。
「えっと、正確に調べたわけではないのですが、多分学年で真ん中くらいだと思います」
「将棋って何手先も考えると聞いたんですけど、学校の勉強とは何か違うんですか?」
「うーーん、将棋の勉強と学校の勉強とでは頭の使う部分が違うと言いますか……」
知能ゲームの強豪たる一輝が学校の成績が上位でないと聞いて違いを児童が尋ねるが一輝も言葉が見つからずたどたどしくなっていく。
そんな中、小夜も話に入ってくる。
「長谷先生は先程ご自身でもおっしゃった通り、深夜にまで対局が及びますし、また勝つことが多いので学校のお勉強時間が取りにくいだけなんで、決して勉強をさぼっているわけじゃないんですよ。そうですよね?長谷先生」
「え、ええできる範囲では学校の勉強もしています」
小夜の助け舟でどうにか事なきを得た一輝だったが、女子児童は続けて小夜にも質問をする。
「それじゃあ牧野先生は学校のお勉強はしているんですか?」
「私は長谷先生程対局数が多くありませんし、将棋の勉強とバランスよくしているつもりです」
「最後の質問ですけど、長谷先生も牧野先生も高校生ですけど大学の進学とかも考えているんですか?」
大学進学という進路にまで切り込んだ質問をするが、この質問に対し一輝は真摯に答える。
「僕は高校を卒業したらプロ1本でやっていくつもりです」
「それに不安はないんですか?」
「人それぞれですが僕は元々もし中学でプロになっていたら高校にも行かないつもりでしたし、プロになった以上は将棋に割く時間を多く使いたいと思っているんです、もちろん学びを求め大学や大学院に進学する先生もいらっしゃいますが、僕はできる限り多くの時間を将棋に使いたいと思っています」
「ありがとうございます、それで牧野先生は?」
続けて質問を受ける小夜であったが少し考えてから返答をする。
「ええと、棋士一本と言いたいんですけど、一応大学の進学も視野には入っています」
「ありがとうございます」
小夜が大学進学を考えていた事を初めて知る一輝であったが、質問タイムは終わりを迎え指導対局が始まる。
「それで長谷先生はとっても将棋が強いってお父さんから聞いたんですけど、やっぱり将棋が強いと頭もいいから学校の成績もいいんですか?」
「ええっと、それはご想像にお任せします」
「もう、私は真面目に聞いているんですから真面目に答えてください!」
女子児童の鋭い指摘に一輝は一瞬たじろいでしまうがすぐさま気を取り直し、自身の学業の成績についても正直に答える。
「えっと、正確に調べたわけではないのですが、多分学年で真ん中くらいだと思います」
「将棋って何手先も考えると聞いたんですけど、学校の勉強とは何か違うんですか?」
「うーーん、将棋の勉強と学校の勉強とでは頭の使う部分が違うと言いますか……」
知能ゲームの強豪たる一輝が学校の成績が上位でないと聞いて違いを児童が尋ねるが一輝も言葉が見つからずたどたどしくなっていく。
そんな中、小夜も話に入ってくる。
「長谷先生は先程ご自身でもおっしゃった通り、深夜にまで対局が及びますし、また勝つことが多いので学校のお勉強時間が取りにくいだけなんで、決して勉強をさぼっているわけじゃないんですよ。そうですよね?長谷先生」
「え、ええできる範囲では学校の勉強もしています」
小夜の助け舟でどうにか事なきを得た一輝だったが、女子児童は続けて小夜にも質問をする。
「それじゃあ牧野先生は学校のお勉強はしているんですか?」
「私は長谷先生程対局数が多くありませんし、将棋の勉強とバランスよくしているつもりです」
「最後の質問ですけど、長谷先生も牧野先生も高校生ですけど大学の進学とかも考えているんですか?」
大学進学という進路にまで切り込んだ質問をするが、この質問に対し一輝は真摯に答える。
「僕は高校を卒業したらプロ1本でやっていくつもりです」
「それに不安はないんですか?」
「人それぞれですが僕は元々もし中学でプロになっていたら高校にも行かないつもりでしたし、プロになった以上は将棋に割く時間を多く使いたいと思っているんです、もちろん学びを求め大学や大学院に進学する先生もいらっしゃいますが、僕はできる限り多くの時間を将棋に使いたいと思っています」
「ありがとうございます、それで牧野先生は?」
続けて質問を受ける小夜であったが少し考えてから返答をする。
「ええと、棋士一本と言いたいんですけど、一応大学の進学も視野には入っています」
「ありがとうございます」
小夜が大学進学を考えていた事を初めて知る一輝であったが、質問タイムは終わりを迎え指導対局が始まる。
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