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追放されてからの生活
ジョーンの腕前
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俺達はビッグアントの討伐依頼を受けて、ビッグアントの巣まで接近したが、早速数匹のビッグアントが巣を出始め、近隣の作物を狙いに行こうとしていた。
「じゃあ、まずはあいつらを任せてくれ」
「ああ、ジョーンお前にとっての初仕事だ、あいつらを頼むぞ」
「へへ、任せろよ」
ジョーンはそう言うとビッグアントの後をこっそり追いかけ隙を探ろうとしていた。
「シーナ、巣を見張っていてくれ、俺はジョーンの働きぶりを見てくる」
「あ、でもまたビッグアントが動き出したらどうしましょう?」
「数が少なければなるべく巣から離れた時に討ってくれ、数が多ければ俺を呼びに来てくれ」
「はい、分かりました!」
シーナに巣の見張りを任せて俺はジョーンの働きぶりを確認しに向かう。ジョーンの腕前自体は前の決闘で把握しているが、どういう働きを見せてくれるかが大事なのだ。
あの魔物相手ならそれほど苦戦はしないだろうが、討伐への姿勢や、討伐の仕方を俺は剣を教える者として見極めないといけない。
そう思っていたら、早速ビッグアントに攻撃を仕掛け1体は討伐していた。
俺が追い付く前に1体倒すとはな、更にもう1体に対しても槍を突き、簡単に倒していた。
ここで姿を見えて次の指示を出してもいいんだが、あいつがこの状況で次の行動をどうするかを見ないとな。
「まずはこいつらの身体の部位だな、この触覚がビッグアントを討った証になりそうだし回収しておくか」
あいつ、触覚が特徴的なのを見極めて、しっかり回収したな。そしてもう1つの問題は……
「さてと死体の処理だが、火の魔法はねえし、埋められるような場所はねえのか……」
よし、ここは困っているようだし少し助け船を出すか。
「ジョーン」
「うわあ!何だいたのか?」
「悪い悪い、しかし見事な槍さばき、そして触覚をしっかりと選んだ判断は良かったぞ」
「へっ、当然だ!だが死体の処理をどうするか……」
「まあこれはあとでシーナの火の魔法で処理してもらおう、魔物を倒すほど強力ではないけど、死体処理には十分だからな」
シーナが火の魔法で処理できることを伝え、それに感心しながらもジョーンはシーナについて尋ねてきた。
「すげえな、それでシーナは今どうしているんだ?」
「ビッグアントの巣を見張ってもらっている、お前の仕事ぶりを確認したかったからな」
「そろそろ戻ろうぜ、あいつがビッグアントを大量に相手にできるとは思えねえ」
そう言うと、すぐさまジョーンは巣の方へと戻って行った。まだまだこの仕事は終わりそうにないな。
「じゃあ、まずはあいつらを任せてくれ」
「ああ、ジョーンお前にとっての初仕事だ、あいつらを頼むぞ」
「へへ、任せろよ」
ジョーンはそう言うとビッグアントの後をこっそり追いかけ隙を探ろうとしていた。
「シーナ、巣を見張っていてくれ、俺はジョーンの働きぶりを見てくる」
「あ、でもまたビッグアントが動き出したらどうしましょう?」
「数が少なければなるべく巣から離れた時に討ってくれ、数が多ければ俺を呼びに来てくれ」
「はい、分かりました!」
シーナに巣の見張りを任せて俺はジョーンの働きぶりを確認しに向かう。ジョーンの腕前自体は前の決闘で把握しているが、どういう働きを見せてくれるかが大事なのだ。
あの魔物相手ならそれほど苦戦はしないだろうが、討伐への姿勢や、討伐の仕方を俺は剣を教える者として見極めないといけない。
そう思っていたら、早速ビッグアントに攻撃を仕掛け1体は討伐していた。
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ここで姿を見えて次の指示を出してもいいんだが、あいつがこの状況で次の行動をどうするかを見ないとな。
「まずはこいつらの身体の部位だな、この触覚がビッグアントを討った証になりそうだし回収しておくか」
あいつ、触覚が特徴的なのを見極めて、しっかり回収したな。そしてもう1つの問題は……
「さてと死体の処理だが、火の魔法はねえし、埋められるような場所はねえのか……」
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「まあこれはあとでシーナの火の魔法で処理してもらおう、魔物を倒すほど強力ではないけど、死体処理には十分だからな」
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「そろそろ戻ろうぜ、あいつがビッグアントを大量に相手にできるとは思えねえ」
そう言うと、すぐさまジョーンは巣の方へと戻って行った。まだまだこの仕事は終わりそうにないな。
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