剣しか取り柄がないという事で追放された元冒険者、辺境の村で魔物を討伐すると弟子志願者が続々訪れ剣技道場を開く

burazu

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追放されてからの生活

開始!剣の修行

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 とりあえず領主様の遣いであるユウさんとの交渉の結果、報酬は金で支払う事となり、それで道場を建てれば良いとの事だ、だけど建てる場合は事前に届け出が必要であり、その際に助言ももらえる事となった。

 とりあえずまずは俺とシーナの報酬が入るまで、待つ事となったが、少し先になりそうなので俺は簡単ではあるがシーナに剣の稽古をつける事を提案した。

「師匠、まさかこのタイミングで修行してくださるとは、ありがとうございます」
「実際、道場建設までは少し時間がかかりそうだし、それまで待たすのもなんだし、可能な範囲で修行をつけないとな」
「本当に師匠は素晴らしい方です、明日からの剣の修行楽しみにしております」

 そう言ってシーナは森へと帰っていった、俺も農業、野菜売り、そして魔物討伐の仕事があるから、実際問題どれ程時間がさけるかが分からないがシーナが剣を覚えたいと言っているし、できる時はやらないとな。

 そして翌日をむかえ、早速シーナの修行、そして俺の剣の指導が始まる1日目となったのだ。

「おはようございます師匠」
「お、張り切っているな、それじゃあ早速やるぞ」
「はい!よろしくお願いします!」

 元気のよい返事をしてくれたシーナに俺はまず木剣を渡した。

「師匠、木の剣ですか?」
「ああ、普通はまず木の剣で修行をするんだ、一応模擬戦も考えているからな」
「もぎせん?」
「簡単にいうと実戦を想定した特訓だな、お互い真剣でやると大ケガするし下手すれば死ぬからな」

 とりあえず最初は木剣を使う必要性をシーナに説明するとまずは素振りから指導する事にした。

「とりあえずまずは剣の素振りからだ、まずは俺の手本を見てくれ」
「はい!」

 シーナの返事を受けて、俺は剣を素振りするとシーナが感心してその表現を言葉にした。

「素晴らしいです、さすがは師匠、美しい剣さばきですね!」
「感心していないでシーナもやるんだ、さあやってみてくれ」
「はい!」

 そう言いながらシーナも剣の素振りを始めた。やはりぎこちなさはあるがとりあえずしばらくやらしてみた。

 一応弓を扱える事もあり、見た目以上に腕力はあるし、体力も普通の人間よりあるな。エルフは魔力も人間より優れているし、森暮らしができるから当然普通の人間より体力もあるが、それでも慣れない剣の素振りには疲れが少し見えて来たし、ここで少し止めるか。

「シーナ、一度ここで止めてくれ」
「あ、はい、どうでしたか?私の素振り」
「シーナは腕力も体力もある事は分かったが、剣を振う時必要以上に力を入れ過ぎているな」

 さあ、ここから本格的に指導していくぞ。
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