14 / 61
追放されてからの生活
シーナの同席
しおりを挟む
ついに領主様の遣いとの報酬の交渉の日がやって来て、間もなく村に到着するようだし、ここはシーナも呼んできて、交渉に同席してもらわないといけない。一応道場建設はシーナの希望だし、それはシーナの口から伝えてもらわないとな。
そう考えて俺はシーナを呼びに森の方まで行くが、森からすぐにシーナが出てきた。
「あ、師匠、おはようございます。もしかしてもう遣いの方がこられたんですか?」
「おはよう、いや、ただもうすぐ来るらしいから、今の間に村長の家に来てくれるか?」
「村長さんの家ですね、分かりました。すぐに参ります」
そう言って、シーナは俺と共に村長の家まで行き、その途中でシーナは俺に疑問をぶつける。
「でもどうして村長さんの家なんですか?」
「外で立ち話をさせるわけにはいかないし、この村には大きな建物もないからお客さんをもてなすには結局村長の家が一番いいって事になるんだ」
村長の家で領主様の遣いと交渉する理由を説明している内に俺とシーナは村長の家に到着し、シーナが村長に声をかける。
「村長さん、おはようございます」
「シーナちゃんおはよう、やっぱり交渉に同席するんじゃな」
「はい、道場を作ってもらいたいですし、道場がないとなかなか稽古もつけてもらえませんし」
「ハハハ、まあ、その辺りを聞いてもらえるといいな」
道場うんぬんははっきり言ってシーナがしたいと言っているから聞いているだけで、俺はシーナにも屋根のある家で住んで欲しいだけだからな、もちろん剣の稽古をつけること自体に不満はないけどな。
お、そう考えていると何やら護衛の兵に守られている人が俺達に近づいてきた。
「貴殿が、ドラゴンを討伐したリッキー殿だな?」
「はい」
「お初お目にかかる、私は領主様の遣いで参上したユウと申す、早速ではあるが貴殿のドラゴン討伐の報酬について話がしたい」
「あ、はい、分かりましたお願いします」
「村長、お宅をお借りできるか?」
「あ、はい、どうぞこちらへ」
村長が自分の家にこのユウという遣いを案内しようとすると俺はシーナを紹介する。
「あ、すいません、彼女も同席させていただいてもいいですか?」
「彼女は?見たところエルフのようだが」
「初めまして私はエルフのシーナと申します」
「彼女もドラゴン退治に一役買ってくれたので同席させていただきたいんですが」
「そういえば兵隊長よりエルフの少女がいたという報告があったな、よかろう許可する」
「ありがとうございます、さあ、師匠行きましょう!」
とりあえずシーナの同席も決まり、いよいよ報酬の交渉が始まる。
そう考えて俺はシーナを呼びに森の方まで行くが、森からすぐにシーナが出てきた。
「あ、師匠、おはようございます。もしかしてもう遣いの方がこられたんですか?」
「おはよう、いや、ただもうすぐ来るらしいから、今の間に村長の家に来てくれるか?」
「村長さんの家ですね、分かりました。すぐに参ります」
そう言って、シーナは俺と共に村長の家まで行き、その途中でシーナは俺に疑問をぶつける。
「でもどうして村長さんの家なんですか?」
「外で立ち話をさせるわけにはいかないし、この村には大きな建物もないからお客さんをもてなすには結局村長の家が一番いいって事になるんだ」
村長の家で領主様の遣いと交渉する理由を説明している内に俺とシーナは村長の家に到着し、シーナが村長に声をかける。
「村長さん、おはようございます」
「シーナちゃんおはよう、やっぱり交渉に同席するんじゃな」
「はい、道場を作ってもらいたいですし、道場がないとなかなか稽古もつけてもらえませんし」
「ハハハ、まあ、その辺りを聞いてもらえるといいな」
道場うんぬんははっきり言ってシーナがしたいと言っているから聞いているだけで、俺はシーナにも屋根のある家で住んで欲しいだけだからな、もちろん剣の稽古をつけること自体に不満はないけどな。
お、そう考えていると何やら護衛の兵に守られている人が俺達に近づいてきた。
「貴殿が、ドラゴンを討伐したリッキー殿だな?」
「はい」
「お初お目にかかる、私は領主様の遣いで参上したユウと申す、早速ではあるが貴殿のドラゴン討伐の報酬について話がしたい」
「あ、はい、分かりましたお願いします」
「村長、お宅をお借りできるか?」
「あ、はい、どうぞこちらへ」
村長が自分の家にこのユウという遣いを案内しようとすると俺はシーナを紹介する。
「あ、すいません、彼女も同席させていただいてもいいですか?」
「彼女は?見たところエルフのようだが」
「初めまして私はエルフのシーナと申します」
「彼女もドラゴン退治に一役買ってくれたので同席させていただきたいんですが」
「そういえば兵隊長よりエルフの少女がいたという報告があったな、よかろう許可する」
「ありがとうございます、さあ、師匠行きましょう!」
とりあえずシーナの同席も決まり、いよいよ報酬の交渉が始まる。
50
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる