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【第3話】 状況を説明してください
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沈黙を破ったのはまたもやドアの開く音。
部屋の中の微妙な空気を浄化するように、入ってきたさらさらの黒髪の少女が優しい笑みを浮かべながら自己紹介してくれた。
「こんにちは。私はミカと言います。よろしくね。」
可愛い子だなぁ。ミカもコスプレのように巫女の衣装みたいなのを着ている。こんなにリアルで巫女の服が似合う人を見たのは初めてかもしれない。とか考えながら私も自己紹介をした。
「ミカ~!お菓子買ってきたのー?」
おっと。ずっと静かだったからアミとロロの存在を忘れていた。アミはロロの膝の上に座りながら足をぱたぱたさせていた。こうしてみると、なんだかロロの妹みたいだな。
「買ってきたよ。後でみんなで食べようね。」
わーい!と、聞いたのはアミなのになぜかロロがとても喜んでいる。変わった人たちなんだね。
「ところでガク、もう大体の状況は伝え終わった?」
「あ…」
ん?状況とは?私たちは喧嘩しかしてませんね。なにも話してもらってないんだけど。
ガクはやべ、忘れてたと焦り出し、なにやら言い訳を言い始めた。
「こいつが誘拐とか意味わかんねぇこと言い出すから…」
私のせいなんですか!!
「しょうがないじゃん!なんも知らなかったんだもん!」
「知らなかったんなら説明されるまで待つとかあるだろ!」
はいはいわかったから!と、ミカが私たちの間に入り、喧嘩を止めた。すみませんね迷惑かけちゃって。ミカはまるでお母さんみたい。
「もう…じゃあ私からリラちゃんには説明するからいいよ。」
ガクは静かにしていて、というような顔でそういい、ミカは私に向きなおった。
はいお願いします。状況を説明してください。
「あのね、リラはちゃんはー」
部屋の中の微妙な空気を浄化するように、入ってきたさらさらの黒髪の少女が優しい笑みを浮かべながら自己紹介してくれた。
「こんにちは。私はミカと言います。よろしくね。」
可愛い子だなぁ。ミカもコスプレのように巫女の衣装みたいなのを着ている。こんなにリアルで巫女の服が似合う人を見たのは初めてかもしれない。とか考えながら私も自己紹介をした。
「ミカ~!お菓子買ってきたのー?」
おっと。ずっと静かだったからアミとロロの存在を忘れていた。アミはロロの膝の上に座りながら足をぱたぱたさせていた。こうしてみると、なんだかロロの妹みたいだな。
「買ってきたよ。後でみんなで食べようね。」
わーい!と、聞いたのはアミなのになぜかロロがとても喜んでいる。変わった人たちなんだね。
「ところでガク、もう大体の状況は伝え終わった?」
「あ…」
ん?状況とは?私たちは喧嘩しかしてませんね。なにも話してもらってないんだけど。
ガクはやべ、忘れてたと焦り出し、なにやら言い訳を言い始めた。
「こいつが誘拐とか意味わかんねぇこと言い出すから…」
私のせいなんですか!!
「しょうがないじゃん!なんも知らなかったんだもん!」
「知らなかったんなら説明されるまで待つとかあるだろ!」
はいはいわかったから!と、ミカが私たちの間に入り、喧嘩を止めた。すみませんね迷惑かけちゃって。ミカはまるでお母さんみたい。
「もう…じゃあ私からリラちゃんには説明するからいいよ。」
ガクは静かにしていて、というような顔でそういい、ミカは私に向きなおった。
はいお願いします。状況を説明してください。
「あのね、リラはちゃんはー」
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