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嬉しい転生【彩音の場合】
9.夢なら覚めないで 4
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「あれ…?」
バスタオルだけの姿で戻ってきた神崎さんの姿を見た時から記憶がない。
気がつけば俺は頭からザーザーと水のシャワーを浴びていた。
「やば…」
さすがにシャワーの水をお湯に切り替える。ここで、神崎さんが身体を洗ったのか…洗ったのか…?裸で…!?
「……ッ!!」
さっきの神崎さんの姿がフラッシュバックして、思わずその場に膝をついた。
もう、俺自身はギンギンに張り詰めて痛いくらいだった。
「城野院…」
前に城野院から、何かあったときの為にコンドームは枕元に忍ばせておくんだよ、って言われたんだっけ…。
もらったそれで、何度かつける練習はしてみた。そうだ、そしてベッドのヘッドボードの引き出しに入れてあるはず…。
なんかそれ以外にも、「知らないといざという時に困るんだよ?特に君たちは音楽しかしてきていないだろうから」と言って卑猥な話をしてくる城野院に、俺とレオはギャーギャー言いながら聞いてたっけ…。
『いい?一番大切なのは余裕だよ?切羽つまって余裕もなくガッツく様子なんて、百年の恋も覚めるというものだよ』
「ガッツく…覚める…」
とりあえず収まりのつかない自分自身を処理することにした。
実に呆気なく、吐き出した白濁をシャワーで流して、それでも収まらないものをなんとか収めて、風呂を上がった。
「俺は城野院だ…そうだ俺は城野院…余裕…俺はガッツかない…」
城野院くらいのレベルなら、上半身は裸で部屋に出ていくだろう、きっとそうだ。
ふふふ、君は本当可愛いねぇ、うん、きっとそんな感じだ。うん、クールにいこう。
告白してくれた神崎さんを幻滅させたくない。
俺が年上だし、余裕だ。ここは余裕だ。
◇◇◇◇◇◇
「あのねぇ…」
なんてことだろう…。水色…。
色の白い、お尻…。スラリと伸びる太もも。なんだ、ここは?天国か?
明るい陽の光に照らされて、一層その白さが際立ち、輝かんばかりだ。
「いくらなんでも、積極的すぎない…?その格好」
なんか余裕とかガッツきとか、何かが天元突破した。そこに残るのは無、だ。
あまりの衝撃に立ってられない…、俺は思わず引き戸にもたれ掛かった。
「え、!や、これはっ!違うんです!!」
真っ赤になった彼女が慌てると、今度は彼女の形のいい膨らみが露になった。
「!!!!!」
「きゃああ!すみません!…こ、これも違うんです…!」
「はぁ…もう、分かったよ」
もう、無理だ。理性も余裕も無理だ。キスをするのは初めてだった。
そこからはもう本能に従って、彼女の唇を貪った。
柔らかい彼女の唇は、甘く蕩けるようだった。彼女の唇の感触だけで、身体の芯に火がつくのを感じる。
「ん…」
彼女がその腕を俺の首にまわし抱きついてくると、彼女の胸がそしてその突起が、俺の素肌に触れるのを感じた。
…信じられないくらい、柔らかい感触。
彼女の素肌はどこもかしこも真っ白ですごく華奢だった。腕なんて細すぎて折れちゃいそうだ。
彼女の全てが甘くて、愛しくて、熱くて、天にも昇る気持ちって、こういうことなんだな、って俺は知ったーー…。
◇◇◇◇◇◇
「ねぇ…彩音ちゃん…、一度でいいからって君は言ったけど…。俺、やだよ。あんな風に言われて嬉しくて先にこんな風にしちゃったから説得力ないけど…。俺と付き合ってほしい」
やっと、言えた。
彼女を腕枕して、おでこをくっ付けて、軽いキスを交わしながら、話す。なんて最高なんだ…。
彼女はなんだか不思議そうな顔をしてる。
「どうしたの?」
「いや…あの、こんな素敵なこと夢なのに、夢に決まってるのに、覚めないなぁて思って…」
「……!!もう、君って子は…!」
愛しい思いが止まらない、いくらでも溢れてくる。
「…ねぇ、ピアノ弾かない?実はうちにもピアノがあるんだ」
「え!?いいんですか?」
パァッと君の表情が輝く。あぁ、なんて幸せなんだろう。
これからは、音楽と君のために生きるよ。今日のこの日を絶対に忘れない、忘れられるはずがない。
きっと君が傍にいてくれたら、なんでも出来ると思うんだ。
これからも、ずっと、ずっと一緒にいたい。
勇気を出してくれて、夢みたいな幸せを俺にくれて、ありがとう。
(あぁ、こんなに素晴らしい気持ちになるなんて…、これが夢なら絶対に覚めないでくれ)
微笑む君の顔を眺めながら、俺は天に祈った。
バスタオルだけの姿で戻ってきた神崎さんの姿を見た時から記憶がない。
気がつけば俺は頭からザーザーと水のシャワーを浴びていた。
「やば…」
さすがにシャワーの水をお湯に切り替える。ここで、神崎さんが身体を洗ったのか…洗ったのか…?裸で…!?
「……ッ!!」
さっきの神崎さんの姿がフラッシュバックして、思わずその場に膝をついた。
もう、俺自身はギンギンに張り詰めて痛いくらいだった。
「城野院…」
前に城野院から、何かあったときの為にコンドームは枕元に忍ばせておくんだよ、って言われたんだっけ…。
もらったそれで、何度かつける練習はしてみた。そうだ、そしてベッドのヘッドボードの引き出しに入れてあるはず…。
なんかそれ以外にも、「知らないといざという時に困るんだよ?特に君たちは音楽しかしてきていないだろうから」と言って卑猥な話をしてくる城野院に、俺とレオはギャーギャー言いながら聞いてたっけ…。
『いい?一番大切なのは余裕だよ?切羽つまって余裕もなくガッツく様子なんて、百年の恋も覚めるというものだよ』
「ガッツく…覚める…」
とりあえず収まりのつかない自分自身を処理することにした。
実に呆気なく、吐き出した白濁をシャワーで流して、それでも収まらないものをなんとか収めて、風呂を上がった。
「俺は城野院だ…そうだ俺は城野院…余裕…俺はガッツかない…」
城野院くらいのレベルなら、上半身は裸で部屋に出ていくだろう、きっとそうだ。
ふふふ、君は本当可愛いねぇ、うん、きっとそんな感じだ。うん、クールにいこう。
告白してくれた神崎さんを幻滅させたくない。
俺が年上だし、余裕だ。ここは余裕だ。
◇◇◇◇◇◇
「あのねぇ…」
なんてことだろう…。水色…。
色の白い、お尻…。スラリと伸びる太もも。なんだ、ここは?天国か?
明るい陽の光に照らされて、一層その白さが際立ち、輝かんばかりだ。
「いくらなんでも、積極的すぎない…?その格好」
なんか余裕とかガッツきとか、何かが天元突破した。そこに残るのは無、だ。
あまりの衝撃に立ってられない…、俺は思わず引き戸にもたれ掛かった。
「え、!や、これはっ!違うんです!!」
真っ赤になった彼女が慌てると、今度は彼女の形のいい膨らみが露になった。
「!!!!!」
「きゃああ!すみません!…こ、これも違うんです…!」
「はぁ…もう、分かったよ」
もう、無理だ。理性も余裕も無理だ。キスをするのは初めてだった。
そこからはもう本能に従って、彼女の唇を貪った。
柔らかい彼女の唇は、甘く蕩けるようだった。彼女の唇の感触だけで、身体の芯に火がつくのを感じる。
「ん…」
彼女がその腕を俺の首にまわし抱きついてくると、彼女の胸がそしてその突起が、俺の素肌に触れるのを感じた。
…信じられないくらい、柔らかい感触。
彼女の素肌はどこもかしこも真っ白ですごく華奢だった。腕なんて細すぎて折れちゃいそうだ。
彼女の全てが甘くて、愛しくて、熱くて、天にも昇る気持ちって、こういうことなんだな、って俺は知ったーー…。
◇◇◇◇◇◇
「ねぇ…彩音ちゃん…、一度でいいからって君は言ったけど…。俺、やだよ。あんな風に言われて嬉しくて先にこんな風にしちゃったから説得力ないけど…。俺と付き合ってほしい」
やっと、言えた。
彼女を腕枕して、おでこをくっ付けて、軽いキスを交わしながら、話す。なんて最高なんだ…。
彼女はなんだか不思議そうな顔をしてる。
「どうしたの?」
「いや…あの、こんな素敵なこと夢なのに、夢に決まってるのに、覚めないなぁて思って…」
「……!!もう、君って子は…!」
愛しい思いが止まらない、いくらでも溢れてくる。
「…ねぇ、ピアノ弾かない?実はうちにもピアノがあるんだ」
「え!?いいんですか?」
パァッと君の表情が輝く。あぁ、なんて幸せなんだろう。
これからは、音楽と君のために生きるよ。今日のこの日を絶対に忘れない、忘れられるはずがない。
きっと君が傍にいてくれたら、なんでも出来ると思うんだ。
これからも、ずっと、ずっと一緒にいたい。
勇気を出してくれて、夢みたいな幸せを俺にくれて、ありがとう。
(あぁ、こんなに素晴らしい気持ちになるなんて…、これが夢なら絶対に覚めないでくれ)
微笑む君の顔を眺めながら、俺は天に祈った。
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