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33.長く熱い夜 2 *
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びくびくと跳ね、痙攣する身体。真っ白な頭で、絶頂が通りすぎるのを待って、詰めていた息をはぁっと吐いた。
そんな私をなだめるように、ライは優しく頭を撫で頬にちゅ ちゅ とキスをくれた。
前世ではそもそも経験なんてなかったし、興味本位で自慰をしてみたことはあったけどコツがつかめず、こんな風に絶頂を迎えたことはなかった。
あまりの衝撃に、目の前がふわふわする。瞬いた目から涙がこぼれた。
こ、こんなにすごいのなんて無理――……。
「上手に達せたな」
落ち着かない鼓動、荒い息が収まらず、目の前がかすむ。
見上げると、ライの赤い髪が頬に触れた。この薄暗がりの中でぼんやりと見えるライの金の瞳は、情欲に潤んで揺れているように見えた。
ぎゅっと汗ばんだ身体を抱きしめられた。ライの背中に手をまわして、それにこたえる。
すると、まだ私の脚の間にいた褐色のライの身体。私の敏感になった潤んだそこに、熱い塊があたるのを感じた。
「あ…」
「これで、お前は、俺の、ものだ…」
ライは私に言い聞かせるように、そう耳元で囁いた。私の蜜口にライの熱い欲望が、ぐちゅり と押し当てられる。
「あ…っ、待っ、あっあっ…、―――――っ!」
二度三度、探るように浅く侵入してきた後、私の蜜を纏った怒張は侵入を開始した。
ひどい圧迫感を伴って、めり込んでくるその質量に、粘膜がひきつれ強い痛みが走った。
私の目からは感情に関係なく涙があふれ、次々とこぼれ落ちる。さっきまでの快感が嘘のような圧迫感と痛み。それを、寝台の敷布を握りしめ、唇を噛み締めて耐えるので精いっぱいだった。
「……っく……力を、抜け……っ」
「やぁ……ムリぃ……」
必死に痛みに耐えていると、あたたかい手で、こぼれ落ちる涙を、噛み締めた唇を優しく撫でられた。
ライを見上げると、眉根を寄せ、堪えるような表情をしていた。
(ライの、こんな表情……)
初めて見る、ライのそんな顔。
いつもの余裕なんて見えない。手もいつもより熱くて、汗ばんでる。
身動きをしないまま、また深い口づけを交わした。
どれだけそうしていたかわからない。
ひたすら交わされる口づけに集中していると、またライが腰を進めてきた。
「~~ッッ!!」
初めてひらかれるそこは、まだ痛みに震えた。でもそうしていると、やっとライの奥を拓くような動きが止まった。
ライの手がまた私の身体中の輪郭を、撫で上げ始める。
離されないままのくちづけ。
ライの身体の熱さが、ライの匂いが身体中に染み渡っていく。
しばらくそうして唇と、ライに触れられる手の感触に集中していると、痛みは徐々に鳴りを潜め、じんじんとした感覚と熱さだけが残っていた。
私の中でドクンドクンと脈をうつライの存在を感じる。
私のそこもまた熱をもって脈をうつようにじんじんとしていて、本当にそこが一つの熱の塊になってしまったようだった。
閉じていた目をそっと開けて、ライを見ると、愛おしくてたまらないと言わんばかりに私を見つめる、優しい金の瞳と目があった。
「あぁ……」
そんな蕩けるような表情に、ライと一つになったことに、胸の奥からぶわっと愛しさが噴き出してきた。
こみ上げて、止まらない。
こんなに綺麗な人と、前世からずっと大好きだった人と。
ライが見せる独占欲が嬉しい。ライが私に執着してくれることが嬉しい。
未来がどうなるかなんて分からない、でも今こうやってライの体温と溶け合って一つになれたことがたまらなく嬉しくて、愛しい。
私はライの汗ばむ褐色の背中に手を回した。熱い身体、広い背中、硬い引き締まった筋肉を感じる。
「ライ……」
「ん、大丈夫、か……?」
どこまでも私を気遣う優しい声に、思わず笑みがこぼれる。
ライの口元に、私から唇を寄せた。
「ライ、私……ライが好き……本当は、ずっと前、から……だいすき」
「……ッ」
「ライ……?」
「お前は……ッ」
褐色の肌が赤らんだように見える?
ライは、大きくため息をついた。
「お前はいま、それを言うのか……?俺がどれだけ気遣ってると……。優しくしてもらいたいなら黙ってろ」
「!ひゃん!」
それまで収まっていたよりも、よりその大きさを増したかのような熱いものがぐりっと奥に押しあてられた。
それをきっかけとして、ライがゆっくりと動き始める。限界までゆっくりと引き抜かれ、圧迫感から逃れ、安堵の息を吐き出したところをずんっと突き上げられた。
「あぁあんっ!」
私の口から発せられたのは、痛みからくる声ではなかった。
それを確かめると、私の背中の下に腕を差し入れ、ライの身体がぴったりと密着するように抱き締められた。
ライのたくましい胸板に、私の乳房は押し潰されるように、重なりあう。
すると、今度はゆっくりとライは動きを開始した。
ゆっくりと、ゆっくりと、さっきライの指で感じてしまった一点を目指すように、ゆっくりと抜き差しする。
「ああぁあ……っ!」
繰り返し擦られるように、抜き差しをされる熱い塊。私から溢れだした蜜が、お尻の下の敷布を濡らすのを感じた。
甘い熱い快感がそこから広がり、どんどん火がついて、思考が奪われる。
「あ、や、なんか、や……っ、あああ、あ!」
私がすがるようにライの身体に腕を伸ばすと、それをきっかけにその動きは早められた。
私の身体に汗が走り、自然に足の爪先に力が入る。ライの動きを受け入れてるそこに、甘い熱がたまって、たまってどうしようもなく、高まってーー……!
ずちゅんっ
「もう、まっ、やぁ……あああああ!」
ライがひときわ大きく、深く私の奥に叩きつけるように腰を打ち付けたその時、溜まった快感が大きく弾けた。
「ああ、あ、ーーーーッッ」
さっきの快感とは違う、比べられないほどの大きすぎる快感。頭の中が真っ白になる。
背中を反らしてびくびくと身体が震える。はぁはぁ、と荒い息を吐き、その快感が過ぎていくのを弛緩した身体で待つ。
いや、待とうと息をついた、その時、
ライの律動がさっきまでよりも、より激しく、早まった。
「ライ……!やだぁ、いま…、イッて、るからぁ……ムリぃ……!!やめぇ……!あああああ!」
達したばかりで、敏感になっているのに、そこをまた激しく穿たれる。
頭の中を濃すぎる快感にかき回されるようで、口からは悲鳴に似た嬌声があげられているのを感じた。
逃げられない、過ぎた快感。ライが打ち付ける度に蜜音がずちゅずちゅと響く。
さっき昇った高みに、急速に押し上げられる。
「ら、ライぃ……!!あぁぁ……!!」
くちびるを噛みつくように、重ねられた。
口のなかを、犯されるように激しく絡まされ、そして、最奥を何度も大きく穿たれ、
「んぅんーーーーッッ」
大きすぎる快感に飲み込まれたとき、私の奥に熱い飛沫が満たされるのを感じたーー……。
そんな私をなだめるように、ライは優しく頭を撫で頬にちゅ ちゅ とキスをくれた。
前世ではそもそも経験なんてなかったし、興味本位で自慰をしてみたことはあったけどコツがつかめず、こんな風に絶頂を迎えたことはなかった。
あまりの衝撃に、目の前がふわふわする。瞬いた目から涙がこぼれた。
こ、こんなにすごいのなんて無理――……。
「上手に達せたな」
落ち着かない鼓動、荒い息が収まらず、目の前がかすむ。
見上げると、ライの赤い髪が頬に触れた。この薄暗がりの中でぼんやりと見えるライの金の瞳は、情欲に潤んで揺れているように見えた。
ぎゅっと汗ばんだ身体を抱きしめられた。ライの背中に手をまわして、それにこたえる。
すると、まだ私の脚の間にいた褐色のライの身体。私の敏感になった潤んだそこに、熱い塊があたるのを感じた。
「あ…」
「これで、お前は、俺の、ものだ…」
ライは私に言い聞かせるように、そう耳元で囁いた。私の蜜口にライの熱い欲望が、ぐちゅり と押し当てられる。
「あ…っ、待っ、あっあっ…、―――――っ!」
二度三度、探るように浅く侵入してきた後、私の蜜を纏った怒張は侵入を開始した。
ひどい圧迫感を伴って、めり込んでくるその質量に、粘膜がひきつれ強い痛みが走った。
私の目からは感情に関係なく涙があふれ、次々とこぼれ落ちる。さっきまでの快感が嘘のような圧迫感と痛み。それを、寝台の敷布を握りしめ、唇を噛み締めて耐えるので精いっぱいだった。
「……っく……力を、抜け……っ」
「やぁ……ムリぃ……」
必死に痛みに耐えていると、あたたかい手で、こぼれ落ちる涙を、噛み締めた唇を優しく撫でられた。
ライを見上げると、眉根を寄せ、堪えるような表情をしていた。
(ライの、こんな表情……)
初めて見る、ライのそんな顔。
いつもの余裕なんて見えない。手もいつもより熱くて、汗ばんでる。
身動きをしないまま、また深い口づけを交わした。
どれだけそうしていたかわからない。
ひたすら交わされる口づけに集中していると、またライが腰を進めてきた。
「~~ッッ!!」
初めてひらかれるそこは、まだ痛みに震えた。でもそうしていると、やっとライの奥を拓くような動きが止まった。
ライの手がまた私の身体中の輪郭を、撫で上げ始める。
離されないままのくちづけ。
ライの身体の熱さが、ライの匂いが身体中に染み渡っていく。
しばらくそうして唇と、ライに触れられる手の感触に集中していると、痛みは徐々に鳴りを潜め、じんじんとした感覚と熱さだけが残っていた。
私の中でドクンドクンと脈をうつライの存在を感じる。
私のそこもまた熱をもって脈をうつようにじんじんとしていて、本当にそこが一つの熱の塊になってしまったようだった。
閉じていた目をそっと開けて、ライを見ると、愛おしくてたまらないと言わんばかりに私を見つめる、優しい金の瞳と目があった。
「あぁ……」
そんな蕩けるような表情に、ライと一つになったことに、胸の奥からぶわっと愛しさが噴き出してきた。
こみ上げて、止まらない。
こんなに綺麗な人と、前世からずっと大好きだった人と。
ライが見せる独占欲が嬉しい。ライが私に執着してくれることが嬉しい。
未来がどうなるかなんて分からない、でも今こうやってライの体温と溶け合って一つになれたことがたまらなく嬉しくて、愛しい。
私はライの汗ばむ褐色の背中に手を回した。熱い身体、広い背中、硬い引き締まった筋肉を感じる。
「ライ……」
「ん、大丈夫、か……?」
どこまでも私を気遣う優しい声に、思わず笑みがこぼれる。
ライの口元に、私から唇を寄せた。
「ライ、私……ライが好き……本当は、ずっと前、から……だいすき」
「……ッ」
「ライ……?」
「お前は……ッ」
褐色の肌が赤らんだように見える?
ライは、大きくため息をついた。
「お前はいま、それを言うのか……?俺がどれだけ気遣ってると……。優しくしてもらいたいなら黙ってろ」
「!ひゃん!」
それまで収まっていたよりも、よりその大きさを増したかのような熱いものがぐりっと奥に押しあてられた。
それをきっかけとして、ライがゆっくりと動き始める。限界までゆっくりと引き抜かれ、圧迫感から逃れ、安堵の息を吐き出したところをずんっと突き上げられた。
「あぁあんっ!」
私の口から発せられたのは、痛みからくる声ではなかった。
それを確かめると、私の背中の下に腕を差し入れ、ライの身体がぴったりと密着するように抱き締められた。
ライのたくましい胸板に、私の乳房は押し潰されるように、重なりあう。
すると、今度はゆっくりとライは動きを開始した。
ゆっくりと、ゆっくりと、さっきライの指で感じてしまった一点を目指すように、ゆっくりと抜き差しする。
「ああぁあ……っ!」
繰り返し擦られるように、抜き差しをされる熱い塊。私から溢れだした蜜が、お尻の下の敷布を濡らすのを感じた。
甘い熱い快感がそこから広がり、どんどん火がついて、思考が奪われる。
「あ、や、なんか、や……っ、あああ、あ!」
私がすがるようにライの身体に腕を伸ばすと、それをきっかけにその動きは早められた。
私の身体に汗が走り、自然に足の爪先に力が入る。ライの動きを受け入れてるそこに、甘い熱がたまって、たまってどうしようもなく、高まってーー……!
ずちゅんっ
「もう、まっ、やぁ……あああああ!」
ライがひときわ大きく、深く私の奥に叩きつけるように腰を打ち付けたその時、溜まった快感が大きく弾けた。
「ああ、あ、ーーーーッッ」
さっきの快感とは違う、比べられないほどの大きすぎる快感。頭の中が真っ白になる。
背中を反らしてびくびくと身体が震える。はぁはぁ、と荒い息を吐き、その快感が過ぎていくのを弛緩した身体で待つ。
いや、待とうと息をついた、その時、
ライの律動がさっきまでよりも、より激しく、早まった。
「ライ……!やだぁ、いま…、イッて、るからぁ……ムリぃ……!!やめぇ……!あああああ!」
達したばかりで、敏感になっているのに、そこをまた激しく穿たれる。
頭の中を濃すぎる快感にかき回されるようで、口からは悲鳴に似た嬌声があげられているのを感じた。
逃げられない、過ぎた快感。ライが打ち付ける度に蜜音がずちゅずちゅと響く。
さっき昇った高みに、急速に押し上げられる。
「ら、ライぃ……!!あぁぁ……!!」
くちびるを噛みつくように、重ねられた。
口のなかを、犯されるように激しく絡まされ、そして、最奥を何度も大きく穿たれ、
「んぅんーーーーッッ」
大きすぎる快感に飲み込まれたとき、私の奥に熱い飛沫が満たされるのを感じたーー……。
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