不老不死カクテル47

ネギモバ

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0009 茨城 インキチ

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女豹の鼻は真っ赤。


でも鼻血は出さなかった。


完璧なまでに整った強い鼻。


そそるぜー。


俺は美鼻フェチなんだ。


マニアック過ぎて変態の極み。


鼻を押さえながら俺の原付を見てるから『乗るか?』と訊いてみた。


『謝るのが先なんよー!』


『ああ悪い。でも鼻血出てないから許せ』


『アタイに金をよこせば許してやんよー』


金か、じゃあこうしよう。


『わかった、金を今からおろしに行くからバイクの後ろに乗れ。星空が綺麗な場所へも連れて行ってやる』


『1万ね』


1万か、やっぱガキだな。鼻の処女とアソコの処女をダブルで奪うから1万なんて安いもんだ。


見ず知らずの俺に付いてくるとは、捨身な小娘。自分の美しさを分かっちゃいない。


若い女で顔が整っていることは財産なんだよ。


自分を過小評価するところが可愛いぜ。


こうして港の倉庫へ不法進入し、ホテル代も助かり貴重な処女を1万円で買った。


女豹とはしばらく付き合ったが、向こうはだんだんと冷めて来た。


まあ歳が20くらい離れているから仕方がない。


情が湧いた分、最後の小遣いを渡してやり、得意の占いで『俺たちは直ぐに別れる』と言った。


女豹は俺をフってくれた。


それから5~6年経つ今は、生活保護を受けている。


就職にありつけなかった俺は、退職金と貯金を使い、占いができる喫茶店を開業し、潰した。


コーヒーも占いも売れずに自己破産。


たぶんこの時が人生で最悪の時だったな。





その後、俺にも転機が訪れたんだ。


それはネットのアダルト掲示板を見ていたとき。


『カクテル能力者へなる方法』ってのを見た。


なんと投稿者は元モデル、ダレモカレの自撮り画像付き。


『今、死ぬかも知れない』


『もし、カクテルの能力で助けられるものなら、脳死したあたしを助けて下さい』と書いてあった。


ダレモカレが言ってる意味がわからない。


わからないが、カクテル能力を得た人間は、不老不死になると書いてある。


そんなバカな。


そう思うが、ダメもとで試す。


スマホを頭の近くに持って来て、電源ボタンを、モールス信号と同じ様に【・・・ーーー・・・】とやってみた。


『カチーーカチカチ』


なんと!  俺はカクテル能力者になった。


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