ヒミツの夏休み ~性に目覚めた少年少女~

一色 清秋

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8月6日

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 私は抱きしめあうという行為にすっかり夢中になっていた。秘密基地で漫画を読み終えたタイミングの桜に、「あのさ……」とだけ呟き両腕を広げる。桜はキョトンとした顔を見せていたが、私の意図に気づきぎゅっと抱き着いてきた。耳元で桜のくすくす笑う声が聞こえ、顔が熱くなった。ただそんなことよりも、私の腕の中でぴったりとくっつく桜の感触を感じることに集中していたかった。

「……服、ぬぐ?」

 私は性的な意味でそれを求めたわけでは無かったが、腕の中の桜の匂いと感触に下半身がムクムクと反応していたのも、また事実だった。無言で頷くと、服を脱ぎ始めた。もう外で裸になることへの羞恥心というのは頭から消え去り、これからの行為への期待感のみが頭を占めていた。

「ん、しょ」

 一糸まとわぬ姿になった私たちは再びギュっと抱きしめあった。少し汗で湿った身体がペタと触れ合う。その感触は、何とも言えない心地よさがあった。私はそのまま桜の身体を撫でまわした。愛撫とも言えないその行為は、主に桜をくすぐらせるばかりだったが、時折「あっ」と甘い声を漏らしていた。

 お返しとばかりに、桜も私の身体をペタペタと触り始め、しばらくお互いの身体を触り合う時間が過ぎた。

 私の陰茎はすっかり硬くなり、桜のお腹をトロトロと漏れ出した我慢汁で汚していた。それに気づいた桜は手を亀頭に被せ、撫で始める。赤ん坊をあやす様に優しく、我慢汁が亀頭に塗り広げられていく。

「んんっ、はぁ、はぁ、それ、気持ちいい……」

 私の声に応えるように、桜は亀頭を撫でていた手をニュルリと滑らせ陰茎全体をしごき始めた。ニチュニチュと音を立てながら我慢汁が白く泡立つ。時折亀頭の先端、鈴口からあふれ出す我慢汁を指ですくわれ、そのままクリクリと塗り広げられる。わずかに痛いとも気持ち良いとも取れる、痛みと快感が混じった刺激が走った。

「ふっ、ぐっ、あ、あぁっ、それ、もう、出るっ」

 ちょうど桜が鈴口を引っかくような動きをしていた時に、私は限界を迎え射精した。精液が、桜の指と手、さらにお腹までビュルビュル吐き出される。

 射精後特有の疲れを感じながら、私はそのまま桜を抱き寄せた。グニュリとまだ硬さを保った陰茎が、残り汁を漏らしながら桜の下腹部に押し付けられる。私の出した精液がお腹に塗り広げられていく。

 そのまま桜をソファに押し倒す様に座らせた私は、グイと桜の足を開いた。ピッタリと閉じた割れ目に精液がこぼれ落ちていく。その割れ目をこじ開けるように、私は陰茎をグリグリと擦りつけた。柔らかい大陰唇をかき分け、クリトリスに触れると桜は腰を浮かせてビクッと反応を示した。

「あっ、んん、んっ、あっ、んっくぅ」

 桜の漏らす甘い声をもっと聞きたい、そして私も気持ちよくなろうと必死に腰を振った。

 時折、桜が大きく腰を反らせると膨らみかけの乳房がプルンと揺れる。先端でわずかに主張する薄桃色の乳首に私は思わず吸い付いていた。

「きゃっ、あっ、んっ、はっ、ふふっ、……あかちゃん」

 一気に耳が熱くなる感覚を覚えたが、私にはそれを気にする余裕など無かった。唇で感じる乳房の柔らかさと、口に含んだ乳首に夢中だったからだ。舌先で乳首を転がし、大口を開け、乳房に吸い付く。

「んっ、あはっ、あっあっ、ふふ、よしよし」

 笑みを含み、桜は私の頭を撫でていた。はたから見たら1つ年下の少女の胸に吸い付きながら、腰をヘコヘコと振る姿は決して可愛らしいものでは無いだろう。しかし、桜はそんな私の頭に腕をまわし抱きしめ、愛おしいように撫で続けていた。

 ぐちゅぐちゅぐちゅ、と桜の割れ目に擦り付ける音は大きさを増していった。私から溢れた我慢汁と桜の愛液とが混ざりあいドロドロと2人の股間を濡らしていく。

 桜のクリトリスは刺激を受けすっかり硬さを増していた。時折クリトリスに亀頭がえぐり出すようにグリとあたると、桜は「ひぅっ」と甲高い声をあげビクンと身体を震わせた。それを何度も繰り返していると、先に限界が来たのは桜のほうだった。

「はっ、あっ、んっ、あっあっあ、んっ、くぅ――!」

 桜の身体が震え、腰がカクカクと何度か持ち上がった。私は乳房から口を離し、桜の絶頂を見届ける。私の頭に回していた腕はだらんと左右に力なく下ろされ、小さな震えが続き、押し付けた陰茎には桜の膣からトプトプ漏れ出た愛液がまとわり、垂れていった。

「……はぁ、ぁ、はっ、あぁ、っ、はぁ」

 絶頂の余韻が残る桜は、子どもながらに確かな色気を感じさせていた。紅潮した顔にまとわりつく黒髪に、大きく息をするたびに上下する胸。力の抜けたその身体を抱きしめ、私は再びその乳房に吸い付きながら、亀頭を割れ目に沿ってなぞらせるように前後させる。

「――ひっ、あっ、おっ、っんっ、くぅ、あっ、あっ、だ、だめっ」

 駄目と言われても、もはや私は自分の動きを制御することは出来なかった。

「すぐっ、もうすぐ出るからっ、精液出るからっ、あと、少しっ」

「あっ、んぐっ、ぁ、ぁ、お、おしっこでちゃう、よ」

「い、いいよっ、出してっ」

 その言葉を言い終えた瞬間、ジョロロと生暖かい液体が私の陰茎に打ちつけられるのを感じ、それと同時に私の陰茎からも白く熱い液体が桜に降り注いだ。やがて桜の尿は私の陰茎を伝い、地面に小さな水たまりを作り止まった。精液と愛液、それに汗と尿の混ざり合った何とも言えない匂いが鼻についた。

 2人して荒い息を吐きながら、抱きしめあう。桜はうわ言のように「……おしっこ」と呟いたが、私は抱きしめる力を強め「いいよ、このまま……」と桜に身体を預けていた。しばらくすると、桜は力の抜けた手でまた私の頭を撫でてくれた。

「……よしよし」

 それはそのまま眠りたくなるような、優しい声だった。
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