上 下
77 / 82
ススム編、第二章。《Lv255の赤ちゃんギルド》

65《ドS系ロリ》

しおりを挟む

でだ……まぁ俺がこのもふろり豊満娘の着る、無駄にデカい着物の中に入り、谷間で抱っこされてるのは……この際置いておこう。

なぜこいつらが馬鹿だと言ったのか、その理由だな。

単純な話しだ、占いの結果、俺はこいつら含む多数のギルドを倒しまくったと占いの結果に出てたらしい。
なので、占い通りにならない為に、俺を探し出して攻撃に移ったって訳だな。うん……

でもさ……考えてみ……

不意打ちとはいえ、大多数である自分達が瞬殺されるぐらい格上の相手に何故わざわざこいつらは挑もうと思ったんだ?
俺なら、その相手に見つからないよう立ち回りつつ、魔玉を集める。
そして占い師の力で、出会わず簡単に勝利するルートを選ぶ。

「……すっすみませんでしたぁーー!!!!」

まぁそんな訳で、こいつらは俺に伏せ伏してるって訳だな。

「わらわはソナタを気に入ったのじゃ、どうじゃ将来的にはなるが、わらわの婿にならぬか?」

「あっご遠慮願います」

まぁ確かに、もふもふした胸の大きな獣人……そそられるものはある。あるのだがな……

獣系の美少女には……嫌な思い出しかない……

ねこのこは、こんな豊満な2つ山でなく断崖絶壁であるが、それでもなお……獣系美少女を見ると、恐怖というかなんというか、えもしれぬ何かを感じるんだよな。

何か隠してるというか、絶対に求愛するのは危険というか……俺の感がそういうんだ。
ロリってとこを省けば、俺の理想どストライクな占い師、だけど……

「何故じゃ? わらわは美しいと言われ、様々な男に求婚を申し込まれるのじゃぞ? 見た目はかなり良かろう?」

「まぁそうなんだけどさ」

違和感が凄いんだよ。
ねこのこの件を省いたとしても、この胸には何かがあるんだ。

占い師に抱かれ悩む俺の前、土下座する一人の男が顔を上げた。

「ひなり様!! その赤ん坊は危険です!! 何故そのような男に求婚を申されるのか!! わたくしめなら必ずや、ひなり様を幸せにできると申し上げたはず!!」

ああ、何故この子……ひなり……? かな。
に、不思議と違和感を感じたかわかった気がしたわ。

「ひっひぃ!!」

ギロっと睨みつける黄色い眼光、それがまさか……こんな可愛い美少女から放たれるなんてな……

まぁ俺の感じた違和感はどうやら、この俺にウィンドハンドで地面に叩きつけられてる仲間たちを見て、何も思うことなさそうに……俺を抱っこし愛でてるってとこだったわ。

……それにしても、流石は狐の獣人。
この豊満な胸で俺を挟み、完全に俺の思考を途絶えさせるとは……只者じゃないな。

「邪魔が入ったようじゃが……何故、わらわじゃ駄目なのか教えてはくれぬか?」

「……俺、ドS系ロリに興味無いんだわ……」

「??」

プラス無知。だなこれは……つまりこれ、天性のドSって訳だ……余計タチ悪いぞ……

この後、仕方ないのでしっかりロリとSについて説明後、女は赤ちゃんを胸に挟みながら愛でるものだと教えておいた。

♢

後日。

ずるずる~ずるずるずるる~

俺思うんだ、このひなりの着てる着物なんだが……絶対デカすぎるよな? 誰の趣味かは知らんが……ずって歩いてるし、絶対どろどろになってんじゃねぇの?

「ていうか……今更なこと聞いていいか?」

「どうしたのじゃ?」

「あのさ……どうして、俺って……今日もひなり達と一緒にいるんだ?」

「……………………………」

いや、別にいいんだ。いいんだけどさ?

俺的にもこの豊満な胸の谷間にずっと居られるのは幸せだし……ちょっと汗ばんできてるのは辛いが……

違うんだよ、なーんかいやーな予感がして……

「何を言っておるのじゃ、すすむ殿はわらわの大切な部分に触れておるじゃろう、つまりわらわと生涯を共に……ぬぬぬ、恥ずかしい事をわらわから言わずでない」

なっなんか……もじもじしてる。

ていうか……「え?」そんなの初耳なんだが??

「何を今更驚いたような返事をしておる、わらわはもうすすむ殿に生涯を捧げると決めたのじゃぞ?」

「………………………………………」

どうしよう。俺めっちゃ悩んでるわ!!

性格さえ我慢したら、将来的に絶対美女。
そして獣人ってのは歳をとるのが遅い!!

つまり、俺が赤ちゃんから大人になった頃にはちょうどいいぐらいで……童貞卒業が約束されたようなもの!!!!

俺は決めた。

「えぇと、この世界って……嫁は何人ぐらいまで行けます?」

最低な男? そんなもん知らん!!

だってさ、だってさ!! この世界って美女が多いんだもん!! 1人だけに絞るとか……俺にはできない!!!

「? この世界? 良くは知らぬがわらわはそなたを独り占めしようなどとは思っておらんよ、強い男の子を孕みたいと考えるのが動物としては当たり前じゃろう」

「え、まじでいいの……?」

ごめん、実はさっきのは冗談……本当は、いや……少しは下心があったのは否定はしないが、軽く断ったつもりだったんだけど……

「どこかの国では1人は1人だけを愛するという法があるらしいが、この辺りでは聞いたことがない……ふふ、そなたが大きくなり我が身に熱いものを入れてくれる日が待ち遠しいのぅ」

……………………どうしよ、なんか話しまとまってしまった。

おい、取り巻き共……この調子だと、まじで俺がこの豊満美少女食う事なるが止めなくていいのか!?

焦りチラッと俺は後ろをぞろぞろ付いてくる男どもの方を見たのだが……

「きなり様!! では私共はその男の子を孕み産んだ後、御相手いただいてもよろしいでしょうか!!!!」

何言ってんだこいつら……としか、言い様のないクソ野郎どもだった件。

「だめじゃな、せめてすすむ殿の足元にぐらい及ぶ強さがなければ、わらわはこの身を捧げる気にはならぬ」

こいつもこいつで……強けりゃ誰でもいいのな……

「!! すすむ殿!!! いえ……ススム様!!!」

はいはいなんでしょうかクソ野郎ども……

「なんだよ……」

いやもう、なんとなく言ってくることは分かってんだよな。

「我ら……女狐親衛隊に、すすむ殿のように……いえ、その足元にぐらい立てるよう、この身を捧げることを誓います!! 何卒すすむ殿のギルドへ入団させて頂き、その力の一端を見る事をお許し願えないでしょうか!!!!!」

断る!! と、即言いたいものだがな……しかし……

「すすむ殿、気持ち良いか……もっと強く触っても大丈夫ぞ」

「…………………………ゆっ許す……」

こいつらギルドに入れたら、この豊満女狐もうちに来るってことだよな……えっあっあれだぞ!!

やっぱ……占い師って希少な能力だし、ギルドに1人ぐらいは必須だよな……ぐへへ。

もみゅもみゅ。

そうと決まれば中位ランクアップクエスト、良い成績でクリアしてギルドランク上げて、こいつらをギルドに入れないとなぁ~

修行はまたいつも通り、シルマにお願いしよっと!

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

もう、いいのです。

千 遊雲
恋愛
婚約者の王子殿下に、好かれていないと分かっていました。 けれど、嫌われていても構わない。そう思い、放置していた私が悪かったのでしょうか?

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...