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1 幼少期、少年期 編
クラス発表と歴史の授業
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大人たちが僕らの前に来た。どうやって決めるのだろうか。
「では、クラス替えをします。」
生徒会長が話し始めた。淡々と名前を言っている。
「A組、シモン•アルバレスト」
…!シモンだ!シモンとは同じクラスになれない。
なぜならば、アルスド小学園は完全なる身分制度、または魔力制度だからだ。ちなみに、俺はアルスド小学園ではおそらくE組になるのだろう。身分はそこそこ上であり、魔力もシモンレベルだというのにこの髪色のせいで落とされるのだろう。忌み子など貴族社会にはあってはならないと教えられてきた人たちがほとんどなのだろう。
「E組、アイン•スチュアード 以上。」
…あれ?僕は?名前呼ばれてないんだけど。どうして?
「例外。 F組、 レセア•グレイド」
……例外!?しかもF組。なかなか聞かないんだけど?ていうか初めてなんだけど。まあいいか。
「これでクラス分けは以上となります。」
なかなかと理解できないようなことがあったけど、俺が忌み子の為、仕方ない。そんな特別処置的なものがあるのだろう。
「では、レセアさん。行きますよ。」
おそらく担任の先生なのだろう。見た目はなんというか厳しい年配の女性といった感じだろうか。細長い三角のメガネをつけ、スーツを身に纏っている。まさに「鬼教師!」的な感じだろう。
「はい。」
僕も返事をして後ろへついていく。
「特別処置室」と書いてあるところに入った。ここがF組なのだろうか。
にしても周りを見ても他はA組などちゃんとAが入っていたのに対してここだけFという文字はないのだろうか。全くもってよくわからないつくりだ。
「では、席について。」
担任の先生が言う。
僕だけしかいないのか教室の真ん中に机と椅子があったのでそこに座る。
「これから歴史の授業を始める。」
歴史の授業が始まった。
国の成り立ち、魔王の話、勇者の話など沢山の話をされた。こっちはもう知っているという思考が、顔に出ていたのかもしれないが、先生に「ゲェ」というような表情をされた。
勿論、知っているに決まっているだろう。僕は幼い時によく知ったんだ。
「では、帰っていいですよ。レセアさん。」
この先生は、案外いい先生なのかもしれない。厳しいが、特に僕に責め立てたりはしない。いい先生の方だ。心はどう思っているにしろ、いい先生なのは確かだ。
「先生、さようなら。」
一言挨拶をして、帰る。帰ると言っても寮なのだが。
その寮も特別処置が施されている。みんなは原則2名以上4名以下と一緒の部屋になっているが、僕だけ1人部屋だ。勿論、男女別でだけど。
僕は、人見知りで若干潔癖なところがあるので少し嬉しいくらいだ。
まあつまり、僕は嬉しいのだ。
ただ、結局「特別処置」をすごく苦しいものになることなんて知らずにただ嬉しさを噛み締めていた。
「では、クラス替えをします。」
生徒会長が話し始めた。淡々と名前を言っている。
「A組、シモン•アルバレスト」
…!シモンだ!シモンとは同じクラスになれない。
なぜならば、アルスド小学園は完全なる身分制度、または魔力制度だからだ。ちなみに、俺はアルスド小学園ではおそらくE組になるのだろう。身分はそこそこ上であり、魔力もシモンレベルだというのにこの髪色のせいで落とされるのだろう。忌み子など貴族社会にはあってはならないと教えられてきた人たちがほとんどなのだろう。
「E組、アイン•スチュアード 以上。」
…あれ?僕は?名前呼ばれてないんだけど。どうして?
「例外。 F組、 レセア•グレイド」
……例外!?しかもF組。なかなか聞かないんだけど?ていうか初めてなんだけど。まあいいか。
「これでクラス分けは以上となります。」
なかなかと理解できないようなことがあったけど、俺が忌み子の為、仕方ない。そんな特別処置的なものがあるのだろう。
「では、レセアさん。行きますよ。」
おそらく担任の先生なのだろう。見た目はなんというか厳しい年配の女性といった感じだろうか。細長い三角のメガネをつけ、スーツを身に纏っている。まさに「鬼教師!」的な感じだろう。
「はい。」
僕も返事をして後ろへついていく。
「特別処置室」と書いてあるところに入った。ここがF組なのだろうか。
にしても周りを見ても他はA組などちゃんとAが入っていたのに対してここだけFという文字はないのだろうか。全くもってよくわからないつくりだ。
「では、席について。」
担任の先生が言う。
僕だけしかいないのか教室の真ん中に机と椅子があったのでそこに座る。
「これから歴史の授業を始める。」
歴史の授業が始まった。
国の成り立ち、魔王の話、勇者の話など沢山の話をされた。こっちはもう知っているという思考が、顔に出ていたのかもしれないが、先生に「ゲェ」というような表情をされた。
勿論、知っているに決まっているだろう。僕は幼い時によく知ったんだ。
「では、帰っていいですよ。レセアさん。」
この先生は、案外いい先生なのかもしれない。厳しいが、特に僕に責め立てたりはしない。いい先生の方だ。心はどう思っているにしろ、いい先生なのは確かだ。
「先生、さようなら。」
一言挨拶をして、帰る。帰ると言っても寮なのだが。
その寮も特別処置が施されている。みんなは原則2名以上4名以下と一緒の部屋になっているが、僕だけ1人部屋だ。勿論、男女別でだけど。
僕は、人見知りで若干潔癖なところがあるので少し嬉しいくらいだ。
まあつまり、僕は嬉しいのだ。
ただ、結局「特別処置」をすごく苦しいものになることなんて知らずにただ嬉しさを噛み締めていた。
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