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1 幼少期、少年期 編
儀式後の神々の部屋
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no side
その頃の神々の部屋は会議をしていた。
「これが本当にあの子とこの世界を救う方法なのか?」
「ああ。そうだとも。」
ニヤリと悪巧みするような顔で答えた。
「…ふふふ、あははは!これはすごいぞ!私は思いのままに意を操るようにやってきたのだ。それは貴様らも一緒だがな。」
「…そうですね。貴方はかつて、世界ランキングを最下位から3位にまで持ってった猛者ですもの。きっとそうなることは間違い無いですね。」
「ああ。そうだとも。この私にかかればこの世界なんて容易いことだ。」
「そもそも私がなぜここに来たのかわかっているのだろうな?世界の最高修繕師を遣わせたのだ。それぐらい酷いのだぞ。」
「…申し訳ございません」
こいつの方が身分が上のようだ。世界の最高修繕師なんて都市伝説の様に思っていたので神は驚いている。
「なぜそんなに驚く?貴様ら神も都市伝説みたいな者であろう。」
「ええ、そうですね。」
「…それで貴様、この世界の住民は人である。貴様らからは画面の中だろうが違う。それをわかっているのだろうな?いや、わかってなどおらぬか。だからこういうふうになっているのだ。忌み子の死者は呪いの死因だ。ちゃんとこの世界の住民はこの世界での生き方がある。たとえそれが我々と異なっておろうと。」
「はい。申し訳ございません。気をつけます。」
神は説教を受けていた。天界のものは責任がとにかく重い。修繕師や、神はもっと重い。なぜなら何千何十万人の命を預けるという重みが重なるからである。
神はその世界を作り、人の命を、人の人生を預けられる宿命にある。世界の修繕師はその神の失態を変え、その世界を良い方向へ向かわせる仕事である。それには沢山の革命が人々によって行われる。それは命の代償、つまり犠牲もあり得る。つまりどちらも沢山の命を預かっているのだ。
なので基本的に興味本位や私情で呪いや忌み子、など人から忌み嫌われる様な存在は作ってはならないとされているのだ。
…そんな中、この神はこの禁忌を犯してしまったのである。普通ならば降格どころか地獄行きも普通にあり得る話だ。しかしこの神は違う。なんと大神様の“お気に入り”なのである。
だからチャンスを与えたのだ。しかし今回限りに世界ランキングを10位以上上げろといったのである。
そんな条件のもと、日々神は頑張っているのである。
また、この神は慈悲的なものは正直0である。偶然に偶然が重なり、神になってお気に入りになったのである。
ということで修繕師や他の神は
「ご愁傷様。レセアさん。…きっと虐め抜かれるんだろうなぁ。」とそんな思いを抱いていつも神に向き合っているのである。
他の神たちの予想通り、虐め抜かれて行くのであった。
その頃の神々の部屋は会議をしていた。
「これが本当にあの子とこの世界を救う方法なのか?」
「ああ。そうだとも。」
ニヤリと悪巧みするような顔で答えた。
「…ふふふ、あははは!これはすごいぞ!私は思いのままに意を操るようにやってきたのだ。それは貴様らも一緒だがな。」
「…そうですね。貴方はかつて、世界ランキングを最下位から3位にまで持ってった猛者ですもの。きっとそうなることは間違い無いですね。」
「ああ。そうだとも。この私にかかればこの世界なんて容易いことだ。」
「そもそも私がなぜここに来たのかわかっているのだろうな?世界の最高修繕師を遣わせたのだ。それぐらい酷いのだぞ。」
「…申し訳ございません」
こいつの方が身分が上のようだ。世界の最高修繕師なんて都市伝説の様に思っていたので神は驚いている。
「なぜそんなに驚く?貴様ら神も都市伝説みたいな者であろう。」
「ええ、そうですね。」
「…それで貴様、この世界の住民は人である。貴様らからは画面の中だろうが違う。それをわかっているのだろうな?いや、わかってなどおらぬか。だからこういうふうになっているのだ。忌み子の死者は呪いの死因だ。ちゃんとこの世界の住民はこの世界での生き方がある。たとえそれが我々と異なっておろうと。」
「はい。申し訳ございません。気をつけます。」
神は説教を受けていた。天界のものは責任がとにかく重い。修繕師や、神はもっと重い。なぜなら何千何十万人の命を預けるという重みが重なるからである。
神はその世界を作り、人の命を、人の人生を預けられる宿命にある。世界の修繕師はその神の失態を変え、その世界を良い方向へ向かわせる仕事である。それには沢山の革命が人々によって行われる。それは命の代償、つまり犠牲もあり得る。つまりどちらも沢山の命を預かっているのだ。
なので基本的に興味本位や私情で呪いや忌み子、など人から忌み嫌われる様な存在は作ってはならないとされているのだ。
…そんな中、この神はこの禁忌を犯してしまったのである。普通ならば降格どころか地獄行きも普通にあり得る話だ。しかしこの神は違う。なんと大神様の“お気に入り”なのである。
だからチャンスを与えたのだ。しかし今回限りに世界ランキングを10位以上上げろといったのである。
そんな条件のもと、日々神は頑張っているのである。
また、この神は慈悲的なものは正直0である。偶然に偶然が重なり、神になってお気に入りになったのである。
ということで修繕師や他の神は
「ご愁傷様。レセアさん。…きっと虐め抜かれるんだろうなぁ。」とそんな思いを抱いていつも神に向き合っているのである。
他の神たちの予想通り、虐め抜かれて行くのであった。
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