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7話
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──赤絵清花。
年齢は20歳で、今年で2年目になる日本ギルド協会の受付嬢に勤務している。
髪型は背中まで届くロングヘアで、軽くウェーブがかかっており、色は鮮やかな赤色に染めていた。
目は大きく輝くブラウンの瞳で、 透明感のある白い肌は、日本ギルド協会受付嬢の制服で、おおむね隠れている。
白いブラウスにワンポイントの赤いリボン、黒いジャケットにロングタイトスカート、黒のヒールシューズを着用している赤絵は、身長160cmであり、胸も大きくスタイル抜群である。
さらには、いつも元気で笑顔を絶やさず、誰に対しても明るく対応するし、周囲の状況に敏感で、他人の気持ちを察するのが得意な上に、しっかり者と上司や同僚、ハンター達からも信頼されている、2年目にしてギルド協会が誇る看板美人受付嬢なのである。
彼女は幼い頃から、100年以上昔に実在した伝説のダンジョンハンターパーティーの軌跡をまとめた物語が大好きで、将来は自分もハンターになると憧れていたのだが、魔力や異能力に恵まれることはなく、それならばと高校卒業を経て、ギルド協会の受付嬢として、ハンターたちを日々支えている。
——現在の時刻は15時06分。
30分ほど前に、無月がダンジョンワープで移動したあと、赤絵は通常業務に戻り仕事をこなしていた。
「それにしても、今までどんなハンターに口説かれても、かる~くあしらってた清花が、まさかダンジョンネストから帰ってきた話題のハンター君に夢中になるなんてねぇ」
赤絵の2つ年上の先輩であり、同僚で1番仲の良い人物だろう佐名田が、書類を片付かながら赤江を揶揄う。
「……なんの話です?」
この時間帯は基本的にハンターがほぼほぼいないので、赤絵も同じように書類仕事をやりながら、少しだけ動揺したような返事をする。
「あの子の名前、無月君だっけ? 無月君と話してる時のあんた、乙女の顔してたわよ? 彼は全然気付いた様子はなかったけど、周りで見てた人たちは、よっぽど鈍感じゃない限り気がついてると思うわ」
「そ、そんなことはないです」
「ふ~ん、その感じだと自分自身でも無意識だったのね……そう言えば、前に食事に行ったとき、理想を含めた異性のタイプの話題になって、確か清花は──」
「わぁー?! ストップストップ!」
清花は顔を赤くさせながら、慌てて佐名田の口を両手で塞ぐ。
普段は滅多なことでは慌てることのない赤絵の姿に、まばらにいたハンターや他の同僚から注目が集まる。
「この話しはここで終わりにしてください……!」
佐名田の耳元でコソッと呟いた赤絵に頷きつつも、しかし頭の中ではその時の記憶が鮮明に再生されていた。
『理想のタイプ、ですか? うーん、私って今まで恋愛をしたことないんです。なので今まであまりそういうことは考えたことはなかったんですけど……強いて挙げるなら、歴史に名前を残すような偉業を達成するハンターが現れたら、よっぽど容姿や性格が合わないとかない限り、もしかしたら好きの対象になるかもですね! あ、あくまでも理想ですよ?』
伝説のハンターに憧れたから、それがいつしか恋愛観にも強烈に反映されたとかもしれない。
しかしそれがまさか、本当にダンジョンネスト帰還という一つの偉業を果たす者がこの時代に誕生するとは誰もが思わなかった。
理想が現実になった。
しかも、女の勘というべきか、無月という少年はもっと大きなことをしでかす予感が確かにしていた。
(この子は今まで恋をしたことがなかったから、今の自分の感情もちゃんと受け止めれていないのね)
佐名田は微笑ましそうに赤絵を一瞥して、自分の仕事に集中した。
──一方、無月は、
「ここがボスエリアか」
「歩くだけで1時間もかかったね?」
クリシを召喚して、初めてのダンジョンボスに挑もうとしていた。
年齢は20歳で、今年で2年目になる日本ギルド協会の受付嬢に勤務している。
髪型は背中まで届くロングヘアで、軽くウェーブがかかっており、色は鮮やかな赤色に染めていた。
目は大きく輝くブラウンの瞳で、 透明感のある白い肌は、日本ギルド協会受付嬢の制服で、おおむね隠れている。
白いブラウスにワンポイントの赤いリボン、黒いジャケットにロングタイトスカート、黒のヒールシューズを着用している赤絵は、身長160cmであり、胸も大きくスタイル抜群である。
さらには、いつも元気で笑顔を絶やさず、誰に対しても明るく対応するし、周囲の状況に敏感で、他人の気持ちを察するのが得意な上に、しっかり者と上司や同僚、ハンター達からも信頼されている、2年目にしてギルド協会が誇る看板美人受付嬢なのである。
彼女は幼い頃から、100年以上昔に実在した伝説のダンジョンハンターパーティーの軌跡をまとめた物語が大好きで、将来は自分もハンターになると憧れていたのだが、魔力や異能力に恵まれることはなく、それならばと高校卒業を経て、ギルド協会の受付嬢として、ハンターたちを日々支えている。
——現在の時刻は15時06分。
30分ほど前に、無月がダンジョンワープで移動したあと、赤絵は通常業務に戻り仕事をこなしていた。
「それにしても、今までどんなハンターに口説かれても、かる~くあしらってた清花が、まさかダンジョンネストから帰ってきた話題のハンター君に夢中になるなんてねぇ」
赤絵の2つ年上の先輩であり、同僚で1番仲の良い人物だろう佐名田が、書類を片付かながら赤江を揶揄う。
「……なんの話です?」
この時間帯は基本的にハンターがほぼほぼいないので、赤絵も同じように書類仕事をやりながら、少しだけ動揺したような返事をする。
「あの子の名前、無月君だっけ? 無月君と話してる時のあんた、乙女の顔してたわよ? 彼は全然気付いた様子はなかったけど、周りで見てた人たちは、よっぽど鈍感じゃない限り気がついてると思うわ」
「そ、そんなことはないです」
「ふ~ん、その感じだと自分自身でも無意識だったのね……そう言えば、前に食事に行ったとき、理想を含めた異性のタイプの話題になって、確か清花は──」
「わぁー?! ストップストップ!」
清花は顔を赤くさせながら、慌てて佐名田の口を両手で塞ぐ。
普段は滅多なことでは慌てることのない赤絵の姿に、まばらにいたハンターや他の同僚から注目が集まる。
「この話しはここで終わりにしてください……!」
佐名田の耳元でコソッと呟いた赤絵に頷きつつも、しかし頭の中ではその時の記憶が鮮明に再生されていた。
『理想のタイプ、ですか? うーん、私って今まで恋愛をしたことないんです。なので今まであまりそういうことは考えたことはなかったんですけど……強いて挙げるなら、歴史に名前を残すような偉業を達成するハンターが現れたら、よっぽど容姿や性格が合わないとかない限り、もしかしたら好きの対象になるかもですね! あ、あくまでも理想ですよ?』
伝説のハンターに憧れたから、それがいつしか恋愛観にも強烈に反映されたとかもしれない。
しかしそれがまさか、本当にダンジョンネスト帰還という一つの偉業を果たす者がこの時代に誕生するとは誰もが思わなかった。
理想が現実になった。
しかも、女の勘というべきか、無月という少年はもっと大きなことをしでかす予感が確かにしていた。
(この子は今まで恋をしたことがなかったから、今の自分の感情もちゃんと受け止めれていないのね)
佐名田は微笑ましそうに赤絵を一瞥して、自分の仕事に集中した。
──一方、無月は、
「ここがボスエリアか」
「歩くだけで1時間もかかったね?」
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