あっぱれ!天駕爛漫(仮)

藤堂フミヨシ

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1章 

人事部異界召喚課勇者係 ②

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「……それでは、改めて説明の方、させていただきます」
「よろしくお願いします」
 椅子に座り直し、お互いぺこりとお辞儀。
 この数分で分かったのは、彼女が無類の鳥マニアであること。そして一度火が点くと自分が満足するまで止まらないことだった。おかげでアクネティタクについての知識だけは身についた。本当にそれだけである。それ以外は全く教えてもらっていない。
 アレスタの後ろでは相変わらず空が広がっている。これは「もしかしたらまた来るかもしれませんから!」という彼女の希望で開けっ放しになっているからだ。
 天駕もこちらの方が堅苦しくなくて良いので構わないが、それはそれで後ろの方に意識が集中しそうで困る。
「えーっと、どこまで話しましたっけ……あぁ、代勇戦についてですね」
 まだ興奮冷めやらぬアレスタが、ほんのりと頬を赤くさせたまま聞きなれぬ単語を言う。
「だいゆうせん?」
「代理勇者戦争、略して代勇戦です。もっと短いのだと代戦とも言います。一々全部言ってると面倒くさいので」
 そんなテキトーで良いのか、人事部。
「ひとまず、九大勢力について説明させていただきます」
 アレスタが机上の映像に手をかざすと、先ほども見た色分けされた地図が浮かび上がる。
「上から順にサヴィード皇国、オウリアス連邦、マトグラン帝国、ラー・バ・ランバ騎士団領、そして我々のいるオウキ連合。続いてニナス解放戦線、クー=ヅィニ大司教領、ツクシノ合衆国に、ルーキュー王国。他にも細かい分け方があるんですが……まぁ、基本的には勢力名だけ覚えていただければ大丈夫です」
 天駕の顔色が悪くなっていくのを見て、アレスタが最後にそう付け加える。
「よかったぁ……」
 ホッと胸を撫で下ろす天駕。これを全部覚えろと言われたら辞退しよう、と覚悟を決めていたところだった。
 困ったように笑い、アレスタが話を続ける。
「我々オウキ連合は六つの国から成る勢力で、首都はここ、オハンです。オハンは『商人の国』と呼ばれるほどに商売と物流が多く、手に入りづらい異世界の物でもここでは比較的簡単に手に入るんですよ」
 オレンジ色に塗られた勢力の左端、海に面した地域を示すアレスタ。
「武器とかもですか?」
「そうですね。余程特殊な物でない限りはあると思いますよ」
 と、ここで思い出したように、アレスタが天駕を見やった。
「そう言えば天駕さんは武器の希望とかはありますか? 今のうちに言っていただければ、探しておくことが出来ますが」
「武器かぁ……」
 天駕は口に手を当て考える。
 装備するなら、やはり定番の剣だろうか。二丁拳銃やバトルアックスなんかもカッコよくて良いかもしれないが、上手く扱える自信がない。
 そもそも、自分はゲームや漫画でしか戦いを知らない世代だ。喧嘩は……まぁしたこともあるが、結局はステゴロ。取っ組み合う素手同士の争い。そんな人間にある日突然、扱いの難しい武器を渡した所で扱いきれないのは目に見えている。じゃあメリケンサックやパンチンググローブにすればいいというわけでもなく。
 けど武器は欲しい。
 というか勇者っぽくカッコつけたい。
 そんなわけで。
「剣でいきたいです。やっぱりファンタジー物と言えば血沸き肉躍る白兵戦ですし!」
「それは別にファンタジーじゃなくてもあるような……」
 どちらかといえば、寡黙な元特殊部隊のシェフとかが出る映画の方がしっくりくる。
「でも、上手く扱える自信がないんですよね。あ~、こんなことならバアちゃんに剣道教わっておけばよかったなぁ……!」
 昔の自分を恨みつつ、天駕は頭を抱える。
 こうなることが分かっていれば、地元で『妖怪竹刀ババア』の異名を持つ祖母から逃げたりしていなかっただろう。まぁ、想定していたらそれはそれで大問題ではあるが。
 落ち込む天駕に、アレスタが声を掛ける。
「それなら大丈夫です。武器精の加護があるので問題ありませんよ」
「ぶきせい……?」
 聞きなれぬ単語に首を傾げる。
「はい。ニーフォンに散らばっている、様々な世界から来た魂の欠片のことです。彼らは勇者と契約することで、武器に特別な能力を、契約者に加護を与えてくれます。なので初めて武器を扱う人でも、ある程度の技術を持った状態でスタートすることが出来るんですよ。たとえば……」
 アレスタが突然胸の谷間に手を突っ込み、手の平ほどの黒光りした金属を取り出す。
 それはゲームや海外ドラマでよく見る拳銃だった。天駕はあまり詳しくないが、各国の警察や特殊機関などでよく使われている物だということは何となく覚えている。
 ……この際、何故胸に仕舞っていたのかはツッコまないでおこう。
「これは特殊な方法を用いて、使用者に加護を与えるようにした銃です。護身用として配られているのですが、これにはある程度の反動・手ぶれ・弾道を修正する加護が付与されています。しかし、武器精自体がこの銃と契約しているわけではないので、特別な能力はありません」
 どうぞ、と軽く渡された拳銃は、見た目に反してずしりと重い。特にどこか特別そうなわけではなく、しいて言うならほんのり暖かいことぐらいだろうか。これは確実に件の武器精とは関係ないだろうが。
 しかしアレスタの話が本当ならば、その加護だけでも十分特別な能力ではないだろうか。
 反動・手ぶれを緩和し、弾道ですらも修正する銃。それは言い換えれば、多少狙いが甘くても必ず当たる銃ということ。FPSのオートエイムと初心者モードのようなものだ。敵に向かって銃を構えれば、後は引き金を文字通り引くだけでいい。手ぶれも反動も補正が掛かるため、引き金を絞る必要すらない。
 なるほど、それならば自分のような者が勇者に選ばれるのも分かるような気がする。
 初めて見る本物の武器に緊張しつつ、天駕が口を開く。
「でも、それだと複数の武器精と契約した方が有利なんじゃ……?」
「それはそうなんですが、武器精との契約は特殊な宝石を用いますので、今の所複数の武器精を所持している勇者は極めて少数なんです」
 極めて少数。
 ゼロではないということは、それはつまり、それ相応の実力と実績を持つ者がこの世界に居ることに他ならない。
 自分にも、その彼らと戦う時が来るのだろうか。
 いつの間にか握り締めていた拳銃を見つめ、天駕はふとそんなことを思った。
「……やっぱり私は剣がいいかなぁ」
「固い決心ですね」
 手汗でじっとりと濡れた拳銃を制服で拭い、アレスタに返す。受け取った拳銃は再び深い谷間に沈んでいき、その姿はすぐに見えなくなった。
 ……自分もあぁすることが出来るようになるのだろうか。
 そっと見下ろした天駕の視線は何物にも遮られることなく、太ももに置いた自分の手を真っ直ぐに捉えた。
「そういうわけなので、特に武器は何を選んでいただいても構いません。後で街まで案内させてもらいますし、その時に決めてもらえれば……って天駕さん? 大丈夫ですか?」
「いえ、何でもないです。目にゴミが入っただけです、はい」
 目元をぐしぐしと擦る天駕。
 断じて泣いてなどいない。断じて。
 そんな持たざる者の気持ちが選ばれし者に分かるはずもなく、アレスタは小首を傾げる。
「それならまぁいいんですが。次は代勇戦ですが、基本ルールは単純明快です。
1、対戦形式はお互いの合意であれば何でもあり。
2、試合は所定の闘技場で行う。
3、相手の命を奪うような行為は一切認めない。
この三つさえ守っていただければ大丈夫です。まぁ言うまでもないですが、最初のルールは良識的な範囲内、というのを含みます。試合内容はレフェリーが許可を出さなければ通らないので、残虐、もしくは大多数が不快感を感じると思うような試合は絶対に開催されません。もしそう言うことを行おうとした場合……」
「した場合?」
「……」
「……」
「…………どうなるんですかね?」
 真面目な顔でそう言われ、天駕は盛大に机の上へ上半身を投げ出した。
「分からないんですか!?」
「いえ、前例がないわけじゃないんですが、なんせ何十年も前の出来事ですから。それに、天駕さんならきっと大丈夫ですよ。そういうことはやらないって信じてますから!」
 誤魔化すように笑顔を振りまくアレスタ。
(……巻き込まれた場合はどうしろと?)
 そんな疑問が口から出そうになるが、代わりにため息が出るだけだった。
「とにかく、万が一そういう試合が開催されると知った場合は、最寄りの管理委員会に連絡してください。すぐにとっちめに行きますので」
「……分かりました」
 本当に参加して大丈夫なのかと心配になりつつ、仕方がないので頷く。
 それを見たアレスタは口元を緩める。
「頼もしい限りです。では話を戻しまして。二番目はそのままです。街中で暴れられても困りますしね。それに、闘技場内だと防護結界が働いているので、致命傷になるような傷は疲労感に変換されて対象に戻されます。これのおかげで三番目のルールはほぼ問題ないんですが……」
 言い辛そうに天駕をちらりと見やるアレスタ。
 まぁ、様々な異世界から召喚されているのなら、そういうのを無視できる例外が居るのだろう。正直にそのことを言えば、自分を怖がらせてしまうと思ったのだろうか。
 天駕はあえてそのことに触れず、次を促す。
「他に注意点は?」
「そうですね……試合はどの勢力圏でしてもらっても大丈夫ですが、最初は同勢力の勇者と試合をすることをお勧めします」
「いいんですか? 仲間同士なのに」
 命のやり取りはしないと言っても、試合の内容によっては怪我をすることだってあるだろう。それこそ自軍の戦力をむやみに消耗させるだけではないのだろうか。
 驚く天駕に、アレスタはウィンクで返す。
「だからこそですよ。領土の変動はないですし、戦うことで交流も生まれる。幸いにも、最近オウキ連合で召喚された勇者の皆さんは人格者の方ばかりですし、すぐに仲良くなれると思いますよ。それに試合をすると賞金も貰えますから、ある程度装備を整えたりすることも出来ます」
 先立つ物も貰え、見知らぬ土地で一人ぼっちの確立も低くなる。
 なるほど、確かにそれは良いことばかりだ。
「でも、それだと他の勢力と勝負しない人が出てくるんじゃ?」
 そんな疑問を投げかけると、アレスタは怪しげに眼鏡をクイッと上げる。
「ふっふっふっ、そんなことは対策済みです」
 アレスタが大仰に手を振りかざすと、再び映像が切り替わる。
「全勇者にはランク付けがされていて、ランクは試合の結果によって変動します。ランクによって賞金の増減、サービスの高級化などがなされ、必然的に試合を重ねることが多くなっていきます。しかし! その対象となる試合は他勢力との試合だけ。さらに、体調不良などの理由なしに試合をしない勇者には、厳しい強制労働の未来が待っています」
 映像にはリッチな家でのんびり過ごす男と、地獄のような場所で男が鞭で打たれているが映っていた。絵で誤魔化されている感じがするが、本来はもっと厳しいことをされているのだろう。
 というか、これだとさっき誤魔化したのがまるっきり無意味なんじゃ……。
「あっ……で、でもこちらに来て一か月の間は身元が保証されるので安心してください!」
 そのことに気づいたのか、アレスタは天駕の顔を見ると慌ててフォローの一言を入れた。
 ……本当に大丈夫なのだろうか。
 慌てふためくアレスタの姿は見た目とのギャップがあってとても可愛いのだが、こういう仕事の人が慌てるというのは本来あってはならないことだろう。
(……すっごい不安)
 何はともあれ、身元を保証されているその一か月間が勝負だ。勇者という立派な肩書があっても、中身はただの女子高生。たかだか十六歳に出来ることはあまりにも少なく、ましてやここは勝手の知らない異世界である。その間に技術と物資を揃え、仲間を見つけないとここで生きていくのは厳しいだろう。
 幸い、自分は人見知りではない方だ。なんせこんな髪色なので、自分から動かないと誰も話しかけてくれない。そんなわけで、自然と初対面の人間と話すことにも慣れていた。
 天駕は心の中でガッツポーズ。
(酒場は入ったことないけど、きっと大丈夫!)
 それはきっと大丈夫ではない。
 仲間集め=酒場という発想が出てくるあたり、あまり思考が落ち着いていないらしい。ファンタジー世界にいる興奮と、それから生じる緊張がごちゃ混ぜとなり、細かい思考をすることを妨げているのだろう。先ほど身を震わせていたのも、実は武者震いに近い。
「さ、さーて! 重要な部分は全部話しましたし、こんな窮屈なところさっさと出て、街に行って楽しみましょうか! そうしましょう、うん!」
 そんな状態だと分かるはずもなく、アレスタは黙っていた天駕を心配して、わざと明るい調子になって話を切り上げる。当然天駕は不安がっているわけではないので、アレスタの変わりようにキョトンとするが、特に断る理由もないのですぐに頷いた。
「地上へはこちらから行きますからねー。足元に気を付けてくださいねー」
 アレスタが非常灯の下にある扉を開け、天駕に先へ行くよう促す。
 中は淡い緑色の光で満たされた空洞で、足元には白く光る魔法陣が浮いていた。どうやらこれに乗って一気に下まで降りるらしい。エレベーターみたいなものだろうか。
(……落ちないよね?)
 確かめるようにつま先で魔法陣を突っつき、安全を確認して両足を乗せる。
 もう後戻りは出来ない。
 そもそも戻れるのかどうかも分からない。ならば、あとは遮二無二前へ突き進むのみ。
 振り返りたいのをぐっと我慢し、天駕は前方一点をを見つめる。
 背後で扉が閉まる気配と共に、魔法陣がゆっくりと下降を始めた。
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