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野望の始祖
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いつからだろうか。夢が出来たのは。
いつから。誰が始めたのだろうか。
この世界統一戦争で亡くなった死者は
世界で約3000万~8000万だ。
そして、この統一戦争で、我がフェレス朝フィール帝国は、一体どれだけの帝国を吸収して来たのだろう…。
遡ること、約20年程前だったろうか。
野望の始まりは…
今現在.新たに誕生したフィール帝国は、建国当時から昔の様な維新は無かったが、シェリフの活躍により、不可侵条約は締結され、安定していた訳ではないが、国交は一応は回復していた。
「今日も帝国の民、そして近衛騎士団の兄弟達も元気そうで何よりだ。」
早速、父親であり、フィール帝国の
再興者、初代皇帝のシェリフ様から
お褒めの言葉だ、これに対し自分は
「恐縮ですが、父上。今日が前帝国の偉大なる建国日、その為今日の祭典では、他の帝国、主に同盟都市国家からも多数の外交官や執政官などが集まるそうです。」
「ふむ、もちろん、最南端の奴には送ってはいないな…?」
「もちろんです。もし仮に来たとしても、私の兄弟、父上のご兄弟で結成された精鋭騎士が傍で御守り致します。」
「それなら安心だ。こういう時に兄弟が多いと言うのに感謝せねば行けんな。」
「そうですね。ですが、私は兄弟達よりも5番目に産まれた身分、なのに何故後継者に?」
「もちろん、血筋とその中でも優秀だったお前を選んだ。そして、今日で我の皇位も変わる。だからこそ早く決めた。」
そう疑問に返して、父上は、
しっかりとした仕組みを言わずに簡略化した。
恐らく、自分が皇位に着いた後も、
裏で宰相、又は前皇帝が操る為だろう。
確かに理にかなっている。
そして、このやり取りを終えた後、
早急に他国進行の正当化を進めに行った。
この相手国は、最南端のフォルフ朝サムという前中世を彷彿とさせる国号。
この国を我ら同盟国は、
最後の息の根を止めるべくして、正当化をしているという訳だ。
そしてその夜、時間通り教会の鐘が
鳴った時を合図に、祭典が開始された。
開始時、自分は皇太子としての出席を
義務付けられていたものの、
堅苦しい服装が嫌いな自分は、
宮廷のテラスから
ペットであり、自分の愛獣、
ベンガルトラのルノと街を眺めていた。
「自分は初陣を飾ってから、その次には皇帝となってからの出陣、しかも相手は最南端で一大勢力を誇るフォルフ朝、
水軍が強力であるとされるが、
本当に勝てるのだろうか。」
「騎士は弱音を吐くのでは無いものだぞ、我が偉大な弟よ」
そう聞いた途端、上から手をグーにし、頭をコンコンと軽く叩かれる。
「ん…兄上でしたか。ですが、
何故ここに?貴方も貴族夫妻として
参加が決定していた訳ですが…」
「何、私も祭典の重要な時以外顔は
あまり見せんのだよ。まぁ、
妻は8人の内、貴族出身者達は出したがりだがね。」
「はぁ、なるほど…騎士団の長や貴族の頭は意外と大変なのでしたね。」
そう言っていると、隣にいたルノが、
気付いたらまるで、心配は要らない。と言っているかの様な仕草で優しく手を舐めていた。
「フッ…やはりお前は動物に好かれるのだな。」
その様な会話をしていると突然、
(ダン!)と急ぐような仕草で、
騎士団の兄弟が、
「報告!皇帝陛下が、崩御されました!」
その言葉を聞いた途端、
喉から血が出ると思うほど驚愕した。
「何故だ!何故騎士団が居ながら、、死因はなんだ!」
兄上が死因を問う。
すると兄弟は
「グラスに特製の毒が
塗られており、
その毒がすぐに効き、
中毒を起こした模様!」
「兎に角、騎士団、近衛騎士団等の騎士達を招集だ!」
「そしてこの事を知られないよう、迅速に口封じをしておけ!」
自分は、その命令しか出来なかった。
そして、命令を下した後、亡き父親の
亡骸へと急ぎ向かった。
「これはまずい……皇位継承の問題は
心配無いが、宰相等の政治的な
観点はどうする…」
「それに着いては後日話し合おう、
今は陛下の亡骸を無事教会へ
埋めるのを最優先だ。」
そして、その日の最後、父親の亡骸を
土へ埋めた後すぐに継承式が行われた。
宰相や外交官は、騎士団達と皇帝の間で
審議を開き、丁寧に決められた。
その後、毒を持った犯人は、
フォルフ朝の執政官だと言うことが分かった。
これはもう、宣戦布告以上のものと
受け止め、これを自分が知った時。
「父上の威厳に掛けて、剣と命を
捧げてでも、必ずや敵国を
完膚なきまでに叩き潰します。」
そう言い放ち、誓った。ここから、
フォルフ朝、その支援国である、
大陸列強諸国とも戦争を繰り広げる事となる。
ここから、中世史上最大となる戦いが始まる。
いつから。誰が始めたのだろうか。
この世界統一戦争で亡くなった死者は
世界で約3000万~8000万だ。
そして、この統一戦争で、我がフェレス朝フィール帝国は、一体どれだけの帝国を吸収して来たのだろう…。
遡ること、約20年程前だったろうか。
野望の始まりは…
今現在.新たに誕生したフィール帝国は、建国当時から昔の様な維新は無かったが、シェリフの活躍により、不可侵条約は締結され、安定していた訳ではないが、国交は一応は回復していた。
「今日も帝国の民、そして近衛騎士団の兄弟達も元気そうで何よりだ。」
早速、父親であり、フィール帝国の
再興者、初代皇帝のシェリフ様から
お褒めの言葉だ、これに対し自分は
「恐縮ですが、父上。今日が前帝国の偉大なる建国日、その為今日の祭典では、他の帝国、主に同盟都市国家からも多数の外交官や執政官などが集まるそうです。」
「ふむ、もちろん、最南端の奴には送ってはいないな…?」
「もちろんです。もし仮に来たとしても、私の兄弟、父上のご兄弟で結成された精鋭騎士が傍で御守り致します。」
「それなら安心だ。こういう時に兄弟が多いと言うのに感謝せねば行けんな。」
「そうですね。ですが、私は兄弟達よりも5番目に産まれた身分、なのに何故後継者に?」
「もちろん、血筋とその中でも優秀だったお前を選んだ。そして、今日で我の皇位も変わる。だからこそ早く決めた。」
そう疑問に返して、父上は、
しっかりとした仕組みを言わずに簡略化した。
恐らく、自分が皇位に着いた後も、
裏で宰相、又は前皇帝が操る為だろう。
確かに理にかなっている。
そして、このやり取りを終えた後、
早急に他国進行の正当化を進めに行った。
この相手国は、最南端のフォルフ朝サムという前中世を彷彿とさせる国号。
この国を我ら同盟国は、
最後の息の根を止めるべくして、正当化をしているという訳だ。
そしてその夜、時間通り教会の鐘が
鳴った時を合図に、祭典が開始された。
開始時、自分は皇太子としての出席を
義務付けられていたものの、
堅苦しい服装が嫌いな自分は、
宮廷のテラスから
ペットであり、自分の愛獣、
ベンガルトラのルノと街を眺めていた。
「自分は初陣を飾ってから、その次には皇帝となってからの出陣、しかも相手は最南端で一大勢力を誇るフォルフ朝、
水軍が強力であるとされるが、
本当に勝てるのだろうか。」
「騎士は弱音を吐くのでは無いものだぞ、我が偉大な弟よ」
そう聞いた途端、上から手をグーにし、頭をコンコンと軽く叩かれる。
「ん…兄上でしたか。ですが、
何故ここに?貴方も貴族夫妻として
参加が決定していた訳ですが…」
「何、私も祭典の重要な時以外顔は
あまり見せんのだよ。まぁ、
妻は8人の内、貴族出身者達は出したがりだがね。」
「はぁ、なるほど…騎士団の長や貴族の頭は意外と大変なのでしたね。」
そう言っていると、隣にいたルノが、
気付いたらまるで、心配は要らない。と言っているかの様な仕草で優しく手を舐めていた。
「フッ…やはりお前は動物に好かれるのだな。」
その様な会話をしていると突然、
(ダン!)と急ぐような仕草で、
騎士団の兄弟が、
「報告!皇帝陛下が、崩御されました!」
その言葉を聞いた途端、
喉から血が出ると思うほど驚愕した。
「何故だ!何故騎士団が居ながら、、死因はなんだ!」
兄上が死因を問う。
すると兄弟は
「グラスに特製の毒が
塗られており、
その毒がすぐに効き、
中毒を起こした模様!」
「兎に角、騎士団、近衛騎士団等の騎士達を招集だ!」
「そしてこの事を知られないよう、迅速に口封じをしておけ!」
自分は、その命令しか出来なかった。
そして、命令を下した後、亡き父親の
亡骸へと急ぎ向かった。
「これはまずい……皇位継承の問題は
心配無いが、宰相等の政治的な
観点はどうする…」
「それに着いては後日話し合おう、
今は陛下の亡骸を無事教会へ
埋めるのを最優先だ。」
そして、その日の最後、父親の亡骸を
土へ埋めた後すぐに継承式が行われた。
宰相や外交官は、騎士団達と皇帝の間で
審議を開き、丁寧に決められた。
その後、毒を持った犯人は、
フォルフ朝の執政官だと言うことが分かった。
これはもう、宣戦布告以上のものと
受け止め、これを自分が知った時。
「父上の威厳に掛けて、剣と命を
捧げてでも、必ずや敵国を
完膚なきまでに叩き潰します。」
そう言い放ち、誓った。ここから、
フォルフ朝、その支援国である、
大陸列強諸国とも戦争を繰り広げる事となる。
ここから、中世史上最大となる戦いが始まる。
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