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三十八.浄化の刻
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「わっ、玲子さん? どしたんですかっ?」
職員室を飛び出した玲子は屋上ではなく階段を駆け下りていて、二階の踊り場で正剛とぶつかる。玲子は「ごめんっ」とだけ言って振り切ろうとしたが、その緊迫した顔を見た正剛は玲子の腕をグイッと掴み止める。
「工藤先生ですね?」
玲子の答えを聞かずして、キッと階段の上を睨み上げると登って行く。玲子はそれを止めている暇はなく、先を急ぐ。
その光景をちょうどベランダから目撃した梨奈が、「ちょっとー?」と声を掛けたが二人の耳に届くはずもなく、梨奈は上と下を交互に迷った後、直感的にドキドキしそうな上を選択して後を追った。
正剛は頭の中で、由衣子の自殺の場所がどこだったかは分からないが、それがもしも学校だとするならば──あの屋上しかないだろうと推測する。正剛がずっと注意を払っていた場所だ。先程、わずかに気の変化があり嫌な胸騒ぎを感じて、玲子を探していたところだった。
「正剛ー? 何やってんのよぅー?」
階段下から梨奈の声がする。
「川瀬さん? そっちこそ、何やってるんですか?」
「だーかーら、それこっちのセリフだっての。まーた、あんたら二人でドタバタしちゃって。……なに? そこって立ち入り禁止の階段じゃないのよ」
「……動きがありました」
「え?」
躊躇する間もなく正剛はロープをまたいで行く。梨奈はスカート姿をちょっとだけ気にして、ロープを下からくぐり抜けた。
勢いよく屋上のドアを開けた向こう──工藤は立っていた。
静かに。じっと。動かず。
「……工藤先生?」
正剛は目を見張る。
工藤の体内から、溢れ出た邪気が身に纏わりつくように動き回っている。正剛には玲子のように内の中心核までは視えず、由衣子の霊魂までは捉えられない。真由子の姿も感じられない事から、いつもとは事態が明らかに違うのは分かった。
「工藤先生……何してるんですか?」
何の返事も反応もない。
何を見つめているのか。何を想っているのか。
「先生、どうするつもりですか? 危ないですから……離れて下さい」
手すり壁に手を突いた工藤に正剛はヒヤリと焦ったが、下手に近づけない。もはや、玲子が来るまでの時間稼ぎに出るしかない。
「先生、待ってください! それは……先生の意志じゃありません。負の感情がそう思わせているだけです。無責任に聞こえるかもしれませんが……大丈夫なので、今はとにかく冷静に気を取り直して下さい。先生、聞こえてますか? 答えて下さい!」
もう、何も耳に届かず聞こえていないのか。なので、
「ちょっ、ちょい待った! クドちゃんっ? 何してんのよっ? まさか、後追い自殺でもする気? マジ? ダサッ! やめなさいよっ! あんたが死んでも何にもなんないんだからっ、なーんにも! 死んだって報われやしないわよっ。って、それ死んだら、意味ないでしょーが!」
遅れてやって来た梨奈が好き勝手言っても正剛は制止を入れない。
「……残された人がどれだけ悲しいか、あんたが一番分ってんじゃないの? ……そんなことも分からず、教師やってんの? 教師失格よっ、人間失格ってやつよ! 読んだことないけどー!」
もう、どんな言葉も届いていないようだった。
「……ねぇ、なんとか言いなさいよ……?」
怒りと悲しさが入り混じり、梨奈の声は徐々に空しく力を失くし弱まっていく。そこへポツリと、
「……伝わらないって辛いだろ?」
工藤が言葉をこぼし落とした。
「何も見えない。何も聞こえない。これじゃあ、何か伝えたくても伝えられない。……それ以前の問題だよな」
言いながら、コンクリートの手すり壁の上へと身を乗り出す。梨奈がヒッと口元を押えて息を呑み込む。正剛は一か八かで九字を切ろうとしていたが、タイミングを失う──この状態で体に衝撃を受ければ、屋上から落下し兼ねない。
「とうとう、顔も声も消えてしまった……何もかも、消えていった」
「──だから? 会いにいくの?」
後方から、玲子の声。
正剛と梨奈が一斉に振り返る。
半泣き状態の梨奈は待っていたとばかりに神にすがるような目をしたが、正剛の厳しいままに表情を崩さない。対して玲子は、妙なくらいに冷静沈着に佇んでいた。そして、おもむろに目を瞑る。
……これは危険かもしれないと、玲子は承知の上だった。けれど、最後に二人を──願う。やがて、ゆっくりと開かれた眼は、玲子のものではなかった。まるで別人そのものだった。
「そんな……由衣子さん?」
「なに? 双子ちゃん? どこ?」
梨奈には何の現象が起こっているのか分からなかったが、正剛は素早く気づく。が、しかし──自ら霊魂に憑依をさせるなど、玲子の霊力でも成し得るには難しいはず。正剛の知る今までの玲子には、だ。
──……セイ
小さく囁かれた声に、工藤がピクリと肩を揺らす。
──センセイ
聞こえなかったはずの声が、耳に聞こえる。
「ゆ……いこ?」
そして、目に見えた。
──……ナサイ
何も変わらない声と顔。
──ゴメンナサイ
目の前に映る懐かしい人と言葉を交わし合う。
「あぁ、分かってる」
もしも、もう一度会えるならば。
伝えたかった。
もう、許していると。
ただ、その一言を──……
由衣子の頬に涙がつたう。だが、その儚い微笑みは、やがて苦痛の色を浮かべて歪んでゆく──それを静観していた正剛の中で警告が鳴る。工藤と由衣子は共依存しているはずだった。由衣子もまた、それを望んでいるかもしれない。これではあの世への誘いの言葉となってしまう。
「玲子さん!」
これ以上は危険と判断し、玲子の名を叫んで呼び醒ます。
玲子は瞼を開く。すると、
「……里見?」
工藤の目には、いつの間にか由衣子が玲子の姿へと入れ替わってしまっていた。何が起こっているのか理解不能に陥り、精神が放心状態へとなる。
工藤と由衣子の二つの混沌した霊魂が揺れ動き震える──その隙を、玲子は狙って逃さなかった、迷わずに九字を切る!
「玲子さ……っ!」
正剛が止める間はなかった。
手刀で切り落とされると同時、工藤の体が衝撃で足元が揺らぐ。正剛が地を蹴って思い切り手を伸ばした──が届かない。梨奈は声にならない悲鳴を上げた。
──ボゴンッ
妙な落下音に「へ?」と梨奈はギュッと閉じた目を開いてキョロつく。
下を覗き込む正剛は、すっかり言葉を失ってしまっている。玲子は、ヒョイっと身軽に手すり壁の上へと立ち上がると屋上の下を見下ろした。
「──今ので邪気は弱まった。このまま一気に浄化するよ」
玲子は即座に精神統一をさせる。
──至真至誠 一心奉梼 神通自在 神力神妙……
凛とした高らかな声に、辺りの空気が張り詰めると共に、やがて清浄に包まれ、工藤に被さり覆っていた邪気が泡のように沸々と潰れていく。
「アヂマリカム──」
最後に玲子が大神呪を唱えると、邪気は溶けるよう消滅していった──。
玲子はフゥ。と肩で息をつき、
「あいつ、死んでる?」
と、冷酷非情に。「わぁー! 玲子さーん!」と正剛は顔面蒼白になって泣き叫んだ。
◇
工藤が落下した地点には、車が一台。屋根は大きく凹んで沈み込んでしまっている。その中に工藤は倒れ込んでいた。
「クドちゃん、それやっぱ救急車呼ばなきゃダメよぅー」
「無理せず救急車呼びましょう、工藤先生!」
「──呼べるかっ……っ、自力で行くっ」
何とか動けているものの、強度の全身打撲だろう。だが、学校で自ら起こしたこの惨事だ。公にできない。放課後だったのもあり、まだ誰も周囲には知られていない。骨が折れていようとも、這いつくばって、自力で病院へ行くつもりの工藤だ。
「しっかし、車って案外もろいのねぇ」
もろいのではなく、衝撃を吸収するために柔らかい外装となっている。その見事に屋根がぺちゃんこに凹んだ車は、もちろん工藤の物だ。
車は、玲子があらかじめ屋上の下に横づけしていた。屋上ではなく校舎の外へと走ったのはそのためだった。エンジンキーには、御守りの付いた鍵が差しっぱなしにされている。その傍らに、真由子の姿はあった。
玲子は両手に包んでいた小さな光の玉をそっと真由子に手渡す──由衣子の霊魂だ。今にも消え入りそうなほど弱々しく光っている。おそらく、もう自力で再生する事は無理だろう。
「真由子、ごめん。私にできるのは、ここまでが限界……あとはお願い」
真由子はそっと大事に大切に受け取り胸に包み込むと、ゆっくりと二人一緒に上へと昇って逝く──その背中に玲子は祝詞をそっと静かに奏上する。正剛も、梨奈も、その様子を見守りながら天へと見送った。
きっと何も見えてはいないだろう工藤も、じっと黙ったまま空を仰ぐ。
どんな想いで、何を想っていたのか。それは誰にも知り得ない。ただ、冬の白くひんやりとした空気が広がる空を、いつまでも見つめ続けていた。
職員室を飛び出した玲子は屋上ではなく階段を駆け下りていて、二階の踊り場で正剛とぶつかる。玲子は「ごめんっ」とだけ言って振り切ろうとしたが、その緊迫した顔を見た正剛は玲子の腕をグイッと掴み止める。
「工藤先生ですね?」
玲子の答えを聞かずして、キッと階段の上を睨み上げると登って行く。玲子はそれを止めている暇はなく、先を急ぐ。
その光景をちょうどベランダから目撃した梨奈が、「ちょっとー?」と声を掛けたが二人の耳に届くはずもなく、梨奈は上と下を交互に迷った後、直感的にドキドキしそうな上を選択して後を追った。
正剛は頭の中で、由衣子の自殺の場所がどこだったかは分からないが、それがもしも学校だとするならば──あの屋上しかないだろうと推測する。正剛がずっと注意を払っていた場所だ。先程、わずかに気の変化があり嫌な胸騒ぎを感じて、玲子を探していたところだった。
「正剛ー? 何やってんのよぅー?」
階段下から梨奈の声がする。
「川瀬さん? そっちこそ、何やってるんですか?」
「だーかーら、それこっちのセリフだっての。まーた、あんたら二人でドタバタしちゃって。……なに? そこって立ち入り禁止の階段じゃないのよ」
「……動きがありました」
「え?」
躊躇する間もなく正剛はロープをまたいで行く。梨奈はスカート姿をちょっとだけ気にして、ロープを下からくぐり抜けた。
勢いよく屋上のドアを開けた向こう──工藤は立っていた。
静かに。じっと。動かず。
「……工藤先生?」
正剛は目を見張る。
工藤の体内から、溢れ出た邪気が身に纏わりつくように動き回っている。正剛には玲子のように内の中心核までは視えず、由衣子の霊魂までは捉えられない。真由子の姿も感じられない事から、いつもとは事態が明らかに違うのは分かった。
「工藤先生……何してるんですか?」
何の返事も反応もない。
何を見つめているのか。何を想っているのか。
「先生、どうするつもりですか? 危ないですから……離れて下さい」
手すり壁に手を突いた工藤に正剛はヒヤリと焦ったが、下手に近づけない。もはや、玲子が来るまでの時間稼ぎに出るしかない。
「先生、待ってください! それは……先生の意志じゃありません。負の感情がそう思わせているだけです。無責任に聞こえるかもしれませんが……大丈夫なので、今はとにかく冷静に気を取り直して下さい。先生、聞こえてますか? 答えて下さい!」
もう、何も耳に届かず聞こえていないのか。なので、
「ちょっ、ちょい待った! クドちゃんっ? 何してんのよっ? まさか、後追い自殺でもする気? マジ? ダサッ! やめなさいよっ! あんたが死んでも何にもなんないんだからっ、なーんにも! 死んだって報われやしないわよっ。って、それ死んだら、意味ないでしょーが!」
遅れてやって来た梨奈が好き勝手言っても正剛は制止を入れない。
「……残された人がどれだけ悲しいか、あんたが一番分ってんじゃないの? ……そんなことも分からず、教師やってんの? 教師失格よっ、人間失格ってやつよ! 読んだことないけどー!」
もう、どんな言葉も届いていないようだった。
「……ねぇ、なんとか言いなさいよ……?」
怒りと悲しさが入り混じり、梨奈の声は徐々に空しく力を失くし弱まっていく。そこへポツリと、
「……伝わらないって辛いだろ?」
工藤が言葉をこぼし落とした。
「何も見えない。何も聞こえない。これじゃあ、何か伝えたくても伝えられない。……それ以前の問題だよな」
言いながら、コンクリートの手すり壁の上へと身を乗り出す。梨奈がヒッと口元を押えて息を呑み込む。正剛は一か八かで九字を切ろうとしていたが、タイミングを失う──この状態で体に衝撃を受ければ、屋上から落下し兼ねない。
「とうとう、顔も声も消えてしまった……何もかも、消えていった」
「──だから? 会いにいくの?」
後方から、玲子の声。
正剛と梨奈が一斉に振り返る。
半泣き状態の梨奈は待っていたとばかりに神にすがるような目をしたが、正剛の厳しいままに表情を崩さない。対して玲子は、妙なくらいに冷静沈着に佇んでいた。そして、おもむろに目を瞑る。
……これは危険かもしれないと、玲子は承知の上だった。けれど、最後に二人を──願う。やがて、ゆっくりと開かれた眼は、玲子のものではなかった。まるで別人そのものだった。
「そんな……由衣子さん?」
「なに? 双子ちゃん? どこ?」
梨奈には何の現象が起こっているのか分からなかったが、正剛は素早く気づく。が、しかし──自ら霊魂に憑依をさせるなど、玲子の霊力でも成し得るには難しいはず。正剛の知る今までの玲子には、だ。
──……セイ
小さく囁かれた声に、工藤がピクリと肩を揺らす。
──センセイ
聞こえなかったはずの声が、耳に聞こえる。
「ゆ……いこ?」
そして、目に見えた。
──……ナサイ
何も変わらない声と顔。
──ゴメンナサイ
目の前に映る懐かしい人と言葉を交わし合う。
「あぁ、分かってる」
もしも、もう一度会えるならば。
伝えたかった。
もう、許していると。
ただ、その一言を──……
由衣子の頬に涙がつたう。だが、その儚い微笑みは、やがて苦痛の色を浮かべて歪んでゆく──それを静観していた正剛の中で警告が鳴る。工藤と由衣子は共依存しているはずだった。由衣子もまた、それを望んでいるかもしれない。これではあの世への誘いの言葉となってしまう。
「玲子さん!」
これ以上は危険と判断し、玲子の名を叫んで呼び醒ます。
玲子は瞼を開く。すると、
「……里見?」
工藤の目には、いつの間にか由衣子が玲子の姿へと入れ替わってしまっていた。何が起こっているのか理解不能に陥り、精神が放心状態へとなる。
工藤と由衣子の二つの混沌した霊魂が揺れ動き震える──その隙を、玲子は狙って逃さなかった、迷わずに九字を切る!
「玲子さ……っ!」
正剛が止める間はなかった。
手刀で切り落とされると同時、工藤の体が衝撃で足元が揺らぐ。正剛が地を蹴って思い切り手を伸ばした──が届かない。梨奈は声にならない悲鳴を上げた。
──ボゴンッ
妙な落下音に「へ?」と梨奈はギュッと閉じた目を開いてキョロつく。
下を覗き込む正剛は、すっかり言葉を失ってしまっている。玲子は、ヒョイっと身軽に手すり壁の上へと立ち上がると屋上の下を見下ろした。
「──今ので邪気は弱まった。このまま一気に浄化するよ」
玲子は即座に精神統一をさせる。
──至真至誠 一心奉梼 神通自在 神力神妙……
凛とした高らかな声に、辺りの空気が張り詰めると共に、やがて清浄に包まれ、工藤に被さり覆っていた邪気が泡のように沸々と潰れていく。
「アヂマリカム──」
最後に玲子が大神呪を唱えると、邪気は溶けるよう消滅していった──。
玲子はフゥ。と肩で息をつき、
「あいつ、死んでる?」
と、冷酷非情に。「わぁー! 玲子さーん!」と正剛は顔面蒼白になって泣き叫んだ。
◇
工藤が落下した地点には、車が一台。屋根は大きく凹んで沈み込んでしまっている。その中に工藤は倒れ込んでいた。
「クドちゃん、それやっぱ救急車呼ばなきゃダメよぅー」
「無理せず救急車呼びましょう、工藤先生!」
「──呼べるかっ……っ、自力で行くっ」
何とか動けているものの、強度の全身打撲だろう。だが、学校で自ら起こしたこの惨事だ。公にできない。放課後だったのもあり、まだ誰も周囲には知られていない。骨が折れていようとも、這いつくばって、自力で病院へ行くつもりの工藤だ。
「しっかし、車って案外もろいのねぇ」
もろいのではなく、衝撃を吸収するために柔らかい外装となっている。その見事に屋根がぺちゃんこに凹んだ車は、もちろん工藤の物だ。
車は、玲子があらかじめ屋上の下に横づけしていた。屋上ではなく校舎の外へと走ったのはそのためだった。エンジンキーには、御守りの付いた鍵が差しっぱなしにされている。その傍らに、真由子の姿はあった。
玲子は両手に包んでいた小さな光の玉をそっと真由子に手渡す──由衣子の霊魂だ。今にも消え入りそうなほど弱々しく光っている。おそらく、もう自力で再生する事は無理だろう。
「真由子、ごめん。私にできるのは、ここまでが限界……あとはお願い」
真由子はそっと大事に大切に受け取り胸に包み込むと、ゆっくりと二人一緒に上へと昇って逝く──その背中に玲子は祝詞をそっと静かに奏上する。正剛も、梨奈も、その様子を見守りながら天へと見送った。
きっと何も見えてはいないだろう工藤も、じっと黙ったまま空を仰ぐ。
どんな想いで、何を想っていたのか。それは誰にも知り得ない。ただ、冬の白くひんやりとした空気が広がる空を、いつまでも見つめ続けていた。
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