上 下
34 / 35
第二章『度重なる試練と成長編』

第三十四話『一階層攻略の鍵』

しおりを挟む
よし、外に出られたし。

もう一回入ってみよっかな。

じゃあポータルに入ろうかな!

………

よし。

あ、やっぱりそうだ!

木がない!!

これは一応アヤカに報告しとこうかな。

あれ、ログインしてない。

まあいいやチャットだけ送っておこうかな。

ネタバレ嫌だったら困るし、とりあえずわかったことがあるって事だけにしとこ。

よし、そしたら今度は右側に向かって真っ直ぐ進んで行こう。

伐採直進レッツゴー!

………

うーん。前方面に進んだ時と木もモンスターも変わり映えしないなー。

まあいいや、次は今の突き当たりから一回前の突き当たりまで外周回ってみよっかなー。

………

うん。

平常運転…。

ただ正方形って感じじゃなくってどちらかと言うと円形って感じなんだ。

んー、そうすると…。

ここの木は均等に並んでるわけじゃないけど、ざっと半径木百本とすると全部で三万本前後木がある事になるのか…。

流石に全部狩尽くすのは難しいかなー。

どうしよう?

マッピングするだけなら全部からなくてもいいよね。

十本間隔だと三百本近くで比較的簡単だけど、ちょっと間隔広い気がするし、折角これだけ沢山木が取り放題なんだし、五本間隔でもいいかもね。

よし、もう一回出てとりあえず十字と縁の外周埋め尽くそう。

………

終わった!

…けど進展はなかった…。

じゃあここからはしらみ潰しに木を五本間隔の格子状に伐採するぞー!

………

…なんて気合い入れたけど、左上から始めて時計回りに格子状にして来て、もう左下…。

ここにボス居るはずなんだけど一向に出てこない…。

………

なんて言いながら伐採してたら終わっちゃった…。

ボス居ないってどう言う事だろう?

強いて言うなら十字に分けた各面の中心付近になんかよく分からない祠跡があった事くらいかな。

まあ九分九厘あれがギミックとかで何かしないとボス出て来ない感じだよねー。

とりあえず祠に入って様子を確認してみようかな。

後は何処の祠から行こう?

どうせなら今いる左下からでいいか。

でもその前に…。

格子完成させておこう。

なんか中途半端なの気になるし。

………

終わったー!

よし、じゃあ早速祠に入ろうかな。

まあ祠って言っても八畳くらいの大きさしかないからちょっとしたギミックがあるだけだと思うけどね。

ん?鳥の石像?

目と額に青い宝石ついてる。

これどうするんだろ?

壊すはずはないと思うんだけど…。

まあ仮にそうだとしたら最終手段だよね。

とりあえず動くか試してみようかな。

…うん。回転だけできる感じだね。

ってことは全部同じ石像だとして考えられるのは全部外向き、全部中央、時計回り、反時計回りくらいか。

ここだけ見てもどうしようもないし他のところも見て回ろう。

………

ふぅ…。

やっと四つ全部回り終わったよ…。

それで全部回ってみてわかったことは…。

左下の石像は額に一つと目が二つ。

左上の石像は隻眼で、石板に『正しき手順で道開き場所に向けろ』って書いてあった。

右上の石像は四つ目。

右下の石像は目が二つ。

って感じだった。正しき手順っていうのは多分石像の宝石の数だよね?

道開き場所って何処だろ?

ポータルかな?

もしポータルなら石像の宝石の数の順番にポータルに向けろってことだよね?

って事は退出出来ないから歩かないとだよね。

………

これで四つ目…!

祠の外に出て何か変わったか見てみよ。

祠の石像の向きと順番が正しいと祠からポータルに向かって青い光が出るんだよね。

今四つ終わったから多分ポータルの方で何か起きてるはず。

急ごう!

………

あれ?上に向いて光ってたのが北向きになってる。

つまりこっちにボスがいるって認識でいいんだよね?

とりあえず進めばわかるよね!

「ライム、エルまだ大丈夫そう?」

「全然大丈夫なのー!」

「ままともっと遊びたーい!」

「ライム、もっと強いのと戦いたいなー」

「エルもエルもー!」

「大丈夫これからボスの所に行くから」

「「やったー!」」

それから私たちは光の指し示す方向に歩いていったの。

そしたら最初に来た時は赤い結界みたいな壁で向こう側は森が続いてるのに際に進めない状態だったのに、人が三人並んで通れそうなくらいの両端赤い結界になってる一本道が出来てたの。

私たちはそのまま一本道を進んで行ったんだけど、突き当たりっぽい所まで来たら一本だけ他の気とは違う異様な雰囲気を放ってる木が生えてるの。

「あー多分あれがボスだね…」

なんか居たよね。

木の魔物。

「フウ、あの木がボスなの?」

「多分そうだと思うよ?」

「ままー。あれ、弱いよ?」

「…え?そうなの?」

「うん。あれお母さんが氷の槍一個でやっつけてたよ?」

「あ、あはは…」

「ライムもあれ森で見た事あるけど弱かったと思う」

まじかー…。

ってまあそうだよね。

普通に考えて全員参加できるイベントで初っ端から強いボスなんて普通出さないよねー…。

「ライム、エル。ごめん。強いモンスターは」もっと後になるかも…」

「「はーい…」」

「じゃあ早く強いモンスターと戦うためにも、早くこの木倒してどんどん進もっか!」

「「うん!」」

それから、木にターゲットされてボスの名前がトレントってわかってから、ボスを倒し終わるまでそう時間はかからなかったの。

結局その日は二階層、三階層って進んだんだけど、その二つは一階層と同じ森で、違うところと言えばボス出現前のギミックが違うのと、二階層のボスがサウンドバタフライっていう蝶で、三階層のボスがイーターフラワーっていう食虫植物みたいなのが出て来たくらい。

四階層は時間なかったからまた明日だね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜

雪雪ノ雪
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。 剣と魔法の世界で冒険をするVRMMORPGだ。 このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。 これを知った少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は 「このゲームをやれば沢山寝れる!!」 と言いこのゲームを始める。 ゲームを始めてすぐ、ある問題点に気づく。 「お金がないと、宿に泊まれない!!ベットで寝れない!!....敷布団でもいいけど」 何とかお金を稼ぐ方法を考えた明日香がとった行動は 「そうだ!!寝ながら戦えばお金も経験値も入って一石三鳥!!」 武器は枕で防具はパジャマ!!少女のVRMMORPGの旅が今始まる!! ..........寝ながら。

ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り

星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!? ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 注意事項 ※主人公リアルチート 暴力・流血表現 VRMMO 一応ファンタジー もふもふにご注意ください。

VRMMOの世界で薬屋を開いたレベル1の薬師

永遠ノ宮
ファンタジー
VRMMORPGゲームで世界1位の売り上げを誇る【ディーヴェルクオンライン】を今日始めた私はレベル1固定スキルを何故か手に入れてしまった。 固定スキルによってレベル1から進歩しなくなった私は、運営会社に問い合わせるも── 「大変申し訳ございません。そのようなスキルはないため、原因究明には時間がかかりますので……原因が分かるまでは薬師でもどうですか?」 と、何故か薬師を運営会社から勧められてしまい、仕方なく薬師を選ぶこと。 そして、ゲーム内で薬師を選択したその時──回復と毒のステータスがカンストしてしまった。 そして、ゲーム内人気役職ランキング最下位『薬師』、つまり私一人。 この世界で他プレイヤーを生かすも殺すも私一人。 そして、ゲームは運営に見放され、謎のシステムエラーでモンスターの暴走もたくさん! そんな中で出会う、素敵な仲間たちを後衛救護しながらゲーム内で薬屋やって生計立てます。 小説家になろう、日刊ランキング12位更新できました!! 祝1万PV突破ありがとうございます! 同タイトルです。 小説家になろうにも掲載中 ノベルバにも掲載中 ※HOTランキング5位ありがとうございます ※ファンタジー大賞100位内ありがとうございます

現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する

にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
この作品は 旧題:金運に恵まれたが人運に恵まれなかった俺は、現実逃避するためにフルダイブVRゲームの世界に逃げ込んだ の内容を一部変更し修正加筆したものになります。  宝くじにより大金を手に入れた主人公だったが、それを皮切りに周囲の人間関係が悪化し、色々あった結果、現実の生活に見切りを付け、溜まっていた鬱憤をVRゲームの世界で好き勝手やって晴らすことを決めた。  そして、課金したりかわいいテイムモンスターといちゃいちゃしたり、なんて事をしている内にダンジョンを手に入れたりする主人公の物語。  ※ 異世界転移や転生、ログアウト不可物の話ではありません ※  ※修正前から主人公の性別が変わっているので注意。  ※男主人公バージョンはカクヨムにあります

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。
ファンタジー
VRゲーム【Another world・Online】βテストをソロでクリアした主人公──────雲母八雲。 βテスト最後のボスを倒すと、謎のアイテム【スキルの素】を入手する。不思議に思いつつも、もうこのゲームの中に居る必要はないためアイテムの事を深く考えずにログアウトする。 そして、本サービス開始時刻と同時に【Another world・Online】にダイブし、そこで謎アイテム【スキルの素】が出てきてチート級スキルを10個作ることに。 そこで作ったチート級スキルを手に、【Another world・Online】の世界をやりたいことだけ謳歌する! ※ゆるーくやっていくので、戦闘シーンなどの描写には期待しないでください。 ※処女作ですので、誤字脱字、設定の矛盾などがあると思います。あったら是非教えてください! ※感想は出来るだけ返信します。わからない点、意味不明な点があったら教えてください。(アンチコメはスルーします)

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜

斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。 ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。 「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」 とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。 それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて... どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー 一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。 作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。

処理中です...