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第二章『度重なる試練と成長編』
第三十話『久々の余暇』
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んーーーっはあぁー…。
さて、と。
今日はオーダーメイド依頼も無い、備蓄も十分。
せっかく久々の余暇だし、ようやく行きたかった探索に行けるよ…。
それじゃあ早速ログインしよっかな。
………
まずどこから行こうかなー。
この間一階層に行って初心者の人達びっくりさせちゃったし今回は死神装備で二階層に行こうかな。
まだ二階層の方が私のこと知ってる人多いだろうし、迷惑かける事も少ない…はず。
それじゃあ早速出発しよー!
………
二階層のテーマは水と鉱山だったと思うけど、なんか白い素材見つかるかな?
水って言っても湖とか海とかがある訳じゃなくて川があるだけだからなー。
白…白…白…。
モンスターは大前提として…。
あっ!これ薬草だ。
このキノコ美味しいやつ。
それにしても二階層の探索久々だなー。
なんだかんだ探索するのエルのお母さんと戦った時以来になっちゃうのか。
山だから山肌にはあんまり目ぼしいものは無いね。
鉱山っていうくらいだし折角だから洞窟でも探して入ってみようかな。
前回は山頂に行ったもんね。
………
やっと見つけたよ…。
っていうかまさか一時間以上かかるなんて思ってなかった。
まあ見つかったなら結果よしって事で探索レッツゴー!
うーん、暗いな…鉱山って言ってるけど街がそういう発展してる訳でもないし行動ができてる訳でもないから未開って事なんだよね。
折角ならファンタジーでよくいるドワーフとか居たら鍛治技術の勉強とかできて面白そうだったのになー。
とりあえずこの暗いのをどうにかしなきゃね。
生活魔法のライトを使って先に進も。
………
鉱石いっぱい出るのは嬉しいんだけどなー。
現状で採集可能な鉱石が銅鉱石、鉄鉱石、ダマスカス鉱石、マラカイト鉱石、銅魔鉱石、鉄魔鉱石、銀鉱石、銀魔鉱石この八種類しか出ないんだよなー。
この間新しく手に入れたミスリル鉱石とダマスカス魔鉱石はイベント内限定で次のアップデートで追加される鉱石の一部分を先行入手可能ってだけだったし。
イベント終了後になぜか知らないけど私の所にミスリル鉱石とダマスカス魔鉱石の買取依頼が殺到したのはもう懐かしいよね。
まあそのおかげもあって私のミスリル鉱石の在庫とダマスカス魔鉱石の在庫が潤ったんだけどねー。
とはいえ無駄遣いは出来ないから欲しいけど出ないって状態だから使い所は間違えないようにしないと。
あ、忘れる前に今回の探索の採集リストの整理でもしとこうかな!
まずは今後大量に必要になってくる陶器用の土と食器用の木材。
これはまあさっき洞窟の入り口探してる間に手に入ったからオッケー。
次は高級店向けの銀食器。
これはこの後探すとして、次は調理器具用のダマスカス鋼石と鉄魔鉱石。
これもまあここで採掘してれば獲れるでしょ。
お、採掘ポイント発見!
カンッ!
問題は白系素材だよねー。
カンッ!
エルメリアがギルドに入ったからもう少しちゃんと装備揃えてあげたいんだよね。
カンッ!
レベルも上がらないしステータスポイントも振り分けられないってどんな縛りプレイだーって感じだよね。
カンッ!
「…のー」
カンッ!
白系の素材で統一したいから探してるけど候補的にはやっぱり毛皮になったりするのかな?
カンッ!
「あのー」
カンッ!
一応ミスリルが白銀色って感じだけどそれだけだとなんか違う気がするし…土とか木は論外だし、あとは虫の糸とか骨のインゴット化とかになっちゃうかなー。
カンッ!
都合よく出てきたりしな…。
「あ、あの!!!」
うわっ、びっっくりしたー…。
「は、はい」
「マスターどれだけ集中されていたんですの…?」
マスター?私のギルメンって事?
「わたくしですわ。お忘れですか?ほらアヤカ様のお友達でエスタルフィア辺境伯家現当主アリシーゼ・マルクグラーフ・フォン・エスタルフィアですわ!」
あ、あー。
居たな、厨二病というか少女漫画が好きすぎて貴族女性に憧れてるとか何とか言ってた子だ。
「あ、えっと。それで、アリシーゼ・マルクグラーフ・フォン・エスタルフィア?何か用があったんじゃないの?」
「んもー!アヤカ様のお友達ですからアリシアでいいと言ったのをもうお忘れですの!?」
「ごめんごめん」
お嬢様ロールプレイも随分徹底してるんだね…。
「まあいいですわ。それで用があったという訳ではありませんの。フウ様がいらっしゃったものでしたからでご挨拶を。と思いまして。それに折角ですからご一緒できればと思った次第ですのよ」
………
まさか普段全くお目にかかれないフウ様とこのような場所でお目にかかれるなんて思っていませんでしたわ!
これはまさしくチャンス到来ですの!
次にアップデートされると噂されている私服システム実装直後にドレスを仕立てる為素材集めに来たのが良かったんですのね!
ここでフウ様と仲良くなって兼ねてより思い描いていた、実装されて一番に特注ドレスを作って頂くという私の夢を叶えさせてもらいますの!
………
「ま、まあ一緒に来るのはいいけど…。私ずっと鉱石掘ってるかもよ?」
「構いませんわ」
っていうか貴族女性と死神って絵面酷くない…?大丈夫かな…?
あ、でもパーティー組むなら死神装備使えないや。
また検証が後回しになっちゃっうけどまあいっか。
「ちょっと待ってね今装備変えるから」
「わかった。じゃあパーティー申請しておくね」
「承認いたしましたわ。短い間ですがよろしくお願いいたしますわ」
「こちらこそよろしくね」
「よし。ここの採掘ポイントも取り切ったし奥に進もうか」
「マッピングはわたくしが致しますわ」
………
それからしばらくして宝箱のある部屋に出たんだけど…。
「あ、宝箱だ!」
「お、お待ち下さい!フウ様!」
「え?」
ガチャッ。
止められた時にはもう遅くって開けちゃったの。
そしたら急に入ってきた入り口が壁になって反対側に通路ができたと思ったら、そこから大量のモンスターが出てきたの…。
あー。
これはやっちゃったやつだ…。
「アリシアごめん…」
「構いませんわ。それより今はこちらのモンスターの方々をどうにかしないといけませんわよ!」
「そうだね」
で、二人でライトを強くして出てきたモンスターの確認をしたんだけど…。
「これは、ケイブバットにビッグラット、アルビノウルフですわね…アルビノウルフは嗅覚がとても強く光を感知しないので洞窟モンスターの閃光戦法は通用致しませんわよ!警戒なさってくださいまし!」
「あー、警戒してる所申し訳ないんだけど、多分大丈夫だと思うよ」
「それはどういう…」
「ライム!エル!おいでー」
「「はーーーい」」
「フウおはよー」
「ママおはよー!」
「二人ともおはよう、いきなりでごめんだけど力貸してくれる?」
「「いいよー!」」
「こ、これが噂に聞くライムちゃんとエルちゃんなのですね。とっても目の保養になりますわー!って、はっ!いけませんわわたくしもっ戦闘準備致しませんと」
なんか最初に言ってたような気がするけど戦闘準備って言いながら構えたのは両手に持った扇だったの。
扇って戦えるの…?
「行きますわよ!力の舞」
そう言って踊り始めたアリシアは一人で演舞するかのように扇での鋭い斬撃と足技による牽制がすごい噛み合っててすごい綺麗。
っていうか多分そう見えるように立ち回ってるんだよね。
流石というべきなのかな…ロールプレイが板についてるなー。
「私たちも負けないようにいくよ!」
「「はーい!」」
私たちが動き出してからはあっけないものだった。
私は鎌で、ライムは剣と光剣で、エルは神鳥の威圧と神鳥の加護を使った後にウォーターランス、アイスニードル、集光レーザーでの遠距離支援。
そこから私は飛翔と跳躍で一瞬で移動してアルビノウルフ二匹の首をまとめて一狩り。
ライムは光剣で退路断つアシストを私が狙った二匹も含めて三匹にした後、アルビノウルフの残った一匹の首を一狩り。
エルのウォーターランスとアイスニードルはケイブバットに、集光レーザーはビックラットを一掃。
「あ、あはは…。噂には聞いておりましたが、実際に見るとこれまた壮観ですわね。連携もとても美しかったですわ」
「ありがと。まあ、自分のミスくらいは自分でカバーしないとね」
「いえ、わたくし一人で来ていたら危なかったかもしれないので助かりましたわ。素材はフウ様に差し上げますわ」
「え、でも…」
「いいんですのよ。そ、その代わりと言っては何ですが…」
「ん?」
「次のアップデートで街中限定の私服コーデというものが実装される予定らしいのですが…。その…アップデートしたらすぐにわたくしにオーダーメイドドレスを仕立てて欲しいんですの!」
それってこの間ライラが言ってたオシャレ装備のことかな?
「そんなことでいいなら」
「そんなことだなんてとんでもありませんわ!」
「え、えっと…?」
「フウ様はもっとご自分の影響力をご自覚くださいまし!」
あーそういうこと…。
まあ影響力があるとは思ってるけど実装前のしかも能力に関係ないオシャレ装備に私の影響力が関係するとは思えないんだけど、まあアリシアの言い分だと関係してくるんだろうな…。
「わかったよ」
ピコンッ
ん?メール?
イベントのお知らせ
『第二回イベント 7日間限定タワーイベント』
●開催日時
現実時間 10月12日 12:00~10月19日 12:00
●イベント内容
現実時間で一週間の間、第一層中央広場噴水前にてイベントポータルが開放されます。
今回のイベントはソロ限定で系二十階層を予定しております。
またモンスターの強さやドロップアイテムは攻略者のレベルやステータスに依存します。
このステージでしか手に入らないアイテムを多数用意しておりますので皆様のご参加お待ちしております。
●詳細内容
現実時間12時より第1階層の街中央広場噴水前にイベントポータル開放
↓
イベント専用世界に転移
↓
各階層小型のフィールドが存在し、ボスエリアにてボスを討伐後次の階層へ行くことができます。
尚、今回のイベントは一度外に出ると最初からやり直しになる仕様になっています。
↓
終了1日前になりましたらメールでお知らせいたします。
尚、今回のイベントでアップデートなどはございません。
「あら、イベントの通知ですわね」
「みたいだね。タワーイベントかー。攻略するのは大変そうだね」
「そうですわね。一度出たらやり直しというのが大変さを増していますわね」
「だね。万全に準備してどこまでいけるかだね」
「ええ。ですが今はこの洞窟を攻略してしまいましょう」
「そうだね」
さて、と。
今日はオーダーメイド依頼も無い、備蓄も十分。
せっかく久々の余暇だし、ようやく行きたかった探索に行けるよ…。
それじゃあ早速ログインしよっかな。
………
まずどこから行こうかなー。
この間一階層に行って初心者の人達びっくりさせちゃったし今回は死神装備で二階層に行こうかな。
まだ二階層の方が私のこと知ってる人多いだろうし、迷惑かける事も少ない…はず。
それじゃあ早速出発しよー!
………
二階層のテーマは水と鉱山だったと思うけど、なんか白い素材見つかるかな?
水って言っても湖とか海とかがある訳じゃなくて川があるだけだからなー。
白…白…白…。
モンスターは大前提として…。
あっ!これ薬草だ。
このキノコ美味しいやつ。
それにしても二階層の探索久々だなー。
なんだかんだ探索するのエルのお母さんと戦った時以来になっちゃうのか。
山だから山肌にはあんまり目ぼしいものは無いね。
鉱山っていうくらいだし折角だから洞窟でも探して入ってみようかな。
前回は山頂に行ったもんね。
………
やっと見つけたよ…。
っていうかまさか一時間以上かかるなんて思ってなかった。
まあ見つかったなら結果よしって事で探索レッツゴー!
うーん、暗いな…鉱山って言ってるけど街がそういう発展してる訳でもないし行動ができてる訳でもないから未開って事なんだよね。
折角ならファンタジーでよくいるドワーフとか居たら鍛治技術の勉強とかできて面白そうだったのになー。
とりあえずこの暗いのをどうにかしなきゃね。
生活魔法のライトを使って先に進も。
………
鉱石いっぱい出るのは嬉しいんだけどなー。
現状で採集可能な鉱石が銅鉱石、鉄鉱石、ダマスカス鉱石、マラカイト鉱石、銅魔鉱石、鉄魔鉱石、銀鉱石、銀魔鉱石この八種類しか出ないんだよなー。
この間新しく手に入れたミスリル鉱石とダマスカス魔鉱石はイベント内限定で次のアップデートで追加される鉱石の一部分を先行入手可能ってだけだったし。
イベント終了後になぜか知らないけど私の所にミスリル鉱石とダマスカス魔鉱石の買取依頼が殺到したのはもう懐かしいよね。
まあそのおかげもあって私のミスリル鉱石の在庫とダマスカス魔鉱石の在庫が潤ったんだけどねー。
とはいえ無駄遣いは出来ないから欲しいけど出ないって状態だから使い所は間違えないようにしないと。
あ、忘れる前に今回の探索の採集リストの整理でもしとこうかな!
まずは今後大量に必要になってくる陶器用の土と食器用の木材。
これはまあさっき洞窟の入り口探してる間に手に入ったからオッケー。
次は高級店向けの銀食器。
これはこの後探すとして、次は調理器具用のダマスカス鋼石と鉄魔鉱石。
これもまあここで採掘してれば獲れるでしょ。
お、採掘ポイント発見!
カンッ!
問題は白系素材だよねー。
カンッ!
エルメリアがギルドに入ったからもう少しちゃんと装備揃えてあげたいんだよね。
カンッ!
レベルも上がらないしステータスポイントも振り分けられないってどんな縛りプレイだーって感じだよね。
カンッ!
「…のー」
カンッ!
白系の素材で統一したいから探してるけど候補的にはやっぱり毛皮になったりするのかな?
カンッ!
「あのー」
カンッ!
一応ミスリルが白銀色って感じだけどそれだけだとなんか違う気がするし…土とか木は論外だし、あとは虫の糸とか骨のインゴット化とかになっちゃうかなー。
カンッ!
都合よく出てきたりしな…。
「あ、あの!!!」
うわっ、びっっくりしたー…。
「は、はい」
「マスターどれだけ集中されていたんですの…?」
マスター?私のギルメンって事?
「わたくしですわ。お忘れですか?ほらアヤカ様のお友達でエスタルフィア辺境伯家現当主アリシーゼ・マルクグラーフ・フォン・エスタルフィアですわ!」
あ、あー。
居たな、厨二病というか少女漫画が好きすぎて貴族女性に憧れてるとか何とか言ってた子だ。
「あ、えっと。それで、アリシーゼ・マルクグラーフ・フォン・エスタルフィア?何か用があったんじゃないの?」
「んもー!アヤカ様のお友達ですからアリシアでいいと言ったのをもうお忘れですの!?」
「ごめんごめん」
お嬢様ロールプレイも随分徹底してるんだね…。
「まあいいですわ。それで用があったという訳ではありませんの。フウ様がいらっしゃったものでしたからでご挨拶を。と思いまして。それに折角ですからご一緒できればと思った次第ですのよ」
………
まさか普段全くお目にかかれないフウ様とこのような場所でお目にかかれるなんて思っていませんでしたわ!
これはまさしくチャンス到来ですの!
次にアップデートされると噂されている私服システム実装直後にドレスを仕立てる為素材集めに来たのが良かったんですのね!
ここでフウ様と仲良くなって兼ねてより思い描いていた、実装されて一番に特注ドレスを作って頂くという私の夢を叶えさせてもらいますの!
………
「ま、まあ一緒に来るのはいいけど…。私ずっと鉱石掘ってるかもよ?」
「構いませんわ」
っていうか貴族女性と死神って絵面酷くない…?大丈夫かな…?
あ、でもパーティー組むなら死神装備使えないや。
また検証が後回しになっちゃっうけどまあいっか。
「ちょっと待ってね今装備変えるから」
「わかった。じゃあパーティー申請しておくね」
「承認いたしましたわ。短い間ですがよろしくお願いいたしますわ」
「こちらこそよろしくね」
「よし。ここの採掘ポイントも取り切ったし奥に進もうか」
「マッピングはわたくしが致しますわ」
………
それからしばらくして宝箱のある部屋に出たんだけど…。
「あ、宝箱だ!」
「お、お待ち下さい!フウ様!」
「え?」
ガチャッ。
止められた時にはもう遅くって開けちゃったの。
そしたら急に入ってきた入り口が壁になって反対側に通路ができたと思ったら、そこから大量のモンスターが出てきたの…。
あー。
これはやっちゃったやつだ…。
「アリシアごめん…」
「構いませんわ。それより今はこちらのモンスターの方々をどうにかしないといけませんわよ!」
「そうだね」
で、二人でライトを強くして出てきたモンスターの確認をしたんだけど…。
「これは、ケイブバットにビッグラット、アルビノウルフですわね…アルビノウルフは嗅覚がとても強く光を感知しないので洞窟モンスターの閃光戦法は通用致しませんわよ!警戒なさってくださいまし!」
「あー、警戒してる所申し訳ないんだけど、多分大丈夫だと思うよ」
「それはどういう…」
「ライム!エル!おいでー」
「「はーーーい」」
「フウおはよー」
「ママおはよー!」
「二人ともおはよう、いきなりでごめんだけど力貸してくれる?」
「「いいよー!」」
「こ、これが噂に聞くライムちゃんとエルちゃんなのですね。とっても目の保養になりますわー!って、はっ!いけませんわわたくしもっ戦闘準備致しませんと」
なんか最初に言ってたような気がするけど戦闘準備って言いながら構えたのは両手に持った扇だったの。
扇って戦えるの…?
「行きますわよ!力の舞」
そう言って踊り始めたアリシアは一人で演舞するかのように扇での鋭い斬撃と足技による牽制がすごい噛み合っててすごい綺麗。
っていうか多分そう見えるように立ち回ってるんだよね。
流石というべきなのかな…ロールプレイが板についてるなー。
「私たちも負けないようにいくよ!」
「「はーい!」」
私たちが動き出してからはあっけないものだった。
私は鎌で、ライムは剣と光剣で、エルは神鳥の威圧と神鳥の加護を使った後にウォーターランス、アイスニードル、集光レーザーでの遠距離支援。
そこから私は飛翔と跳躍で一瞬で移動してアルビノウルフ二匹の首をまとめて一狩り。
ライムは光剣で退路断つアシストを私が狙った二匹も含めて三匹にした後、アルビノウルフの残った一匹の首を一狩り。
エルのウォーターランスとアイスニードルはケイブバットに、集光レーザーはビックラットを一掃。
「あ、あはは…。噂には聞いておりましたが、実際に見るとこれまた壮観ですわね。連携もとても美しかったですわ」
「ありがと。まあ、自分のミスくらいは自分でカバーしないとね」
「いえ、わたくし一人で来ていたら危なかったかもしれないので助かりましたわ。素材はフウ様に差し上げますわ」
「え、でも…」
「いいんですのよ。そ、その代わりと言っては何ですが…」
「ん?」
「次のアップデートで街中限定の私服コーデというものが実装される予定らしいのですが…。その…アップデートしたらすぐにわたくしにオーダーメイドドレスを仕立てて欲しいんですの!」
それってこの間ライラが言ってたオシャレ装備のことかな?
「そんなことでいいなら」
「そんなことだなんてとんでもありませんわ!」
「え、えっと…?」
「フウ様はもっとご自分の影響力をご自覚くださいまし!」
あーそういうこと…。
まあ影響力があるとは思ってるけど実装前のしかも能力に関係ないオシャレ装備に私の影響力が関係するとは思えないんだけど、まあアリシアの言い分だと関係してくるんだろうな…。
「わかったよ」
ピコンッ
ん?メール?
イベントのお知らせ
『第二回イベント 7日間限定タワーイベント』
●開催日時
現実時間 10月12日 12:00~10月19日 12:00
●イベント内容
現実時間で一週間の間、第一層中央広場噴水前にてイベントポータルが開放されます。
今回のイベントはソロ限定で系二十階層を予定しております。
またモンスターの強さやドロップアイテムは攻略者のレベルやステータスに依存します。
このステージでしか手に入らないアイテムを多数用意しておりますので皆様のご参加お待ちしております。
●詳細内容
現実時間12時より第1階層の街中央広場噴水前にイベントポータル開放
↓
イベント専用世界に転移
↓
各階層小型のフィールドが存在し、ボスエリアにてボスを討伐後次の階層へ行くことができます。
尚、今回のイベントは一度外に出ると最初からやり直しになる仕様になっています。
↓
終了1日前になりましたらメールでお知らせいたします。
尚、今回のイベントでアップデートなどはございません。
「あら、イベントの通知ですわね」
「みたいだね。タワーイベントかー。攻略するのは大変そうだね」
「そうですわね。一度出たらやり直しというのが大変さを増していますわね」
「だね。万全に準備してどこまでいけるかだね」
「ええ。ですが今はこの洞窟を攻略してしまいましょう」
「そうだね」
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